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小池 茂*; 藤川 俊美*; 広瀬 文隆*; 松本 精夫*; 中本 香一郎*
PNC TN941 85-79, 157 Pages, 1985/05
「もんじゅ」一次主循環ポンプ(モックアップ)について,ナトリウム中静圧軸受の交換及び低液位対流防止板装着後,ポンプ内の最低液位(EsL)試験及び軸封無シールガス試験を実施し,以下の知見を得た。(1)ポンプ内の最低液位での運転,最低液位での無シールガス運転及び通常液位での無シールガス運転を実施し,一次系配管破損時及び格納容器隔離時におけるポンプの健全性が確認できた。(2)最低液位での運転で,アウターケーシング及びインナーケーシング周方向温度差が最大となる時間,安定するまでに要する時間及びその位置を確認した。(3)アウターケーシング及びインナーケーシングの周方向最大温度差は,時間とともに増大し,液位が低下するほど大きく,かつ温度差が最大となるまでの時間も早くなることが判った。(4)最低液位での運転で確認したアウターケーシングの最大変位量は,ポンプの許容変位量以下であり,運転上問題とならない。(5)低液位対流防止板を装着した方が,アウターケーシング及びインナーケーシング周方向温度差が最大となる時間が長くなり,かつアウターケーシング変位量もゆっくり増加するなど,ケーシング変形が緩和され低液位対流防止板の装着は有効である。(6)最低液位の状態でポニーモータを停止し,また,再起動したところ,問題なく立ち上げられることを確認した。