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小林 典男*; 西嵜 照和*; 小野寺 康明*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*
Chinese Journal of Physics, 34(2-II), p.514 - 521, 1996/04
高品質なYBaCuO単結晶の磁化を詳しく測定した結果、不可逆曲線上に小さな磁化の飛びが観測された。飛びを示す温度の磁場依存性や角度依存性から、この飛びはIBMやアルゴンヌのグループが主張している1次相転移の証拠ではないかと考えられる。抵抗ヒステリシスは今までも観測されていたが、熱力学量である物理量で測定されたのは初めてである。
西嵜 照和*; 小野寺 康明*; 小林 典男*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*
Physical Review B, 53(1), p.82 - 85, 1996/01
被引用回数:39 パーセンタイル:85.88(Materials Science, Multidisciplinary)高品質のツインYBaCuO結晶を用い、温度、磁場、方位を変化させ測定を行った。その結果磁束格子のメルティングの一次転移を示す、不可逆曲線直下に磁化率のとびが観測された。Lindeman criterionもC=0.13で、実験結果と一致した。また、臨界電流密度に現れるピーク効果について磁束格子のメルティングとの相関を明らかにすることができた。
西嵜 照和*; 小野寺 康明*; 内藤 智之*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*; 小林 典男*
Czechoslovak Journal of Physics, 46(SUPPL.S3), p.1595 - 1596, 1996/00
酸化物超伝導体YBaCuO単結晶を用い、c軸方向からの磁場と温度を変化させ磁気特性の測定を行った。磁束格子メルティング曲線Hm(T)の直下で臨界電流密度Jのシャープなピークが観測された。このピークは不可逆曲線Hirr(T)とHm(T)が一致するとき最も大きく見られる。ピーク以下の温度に関してJ(1-T),m=5.5で示されコレクティブピンニング理論とのよい一致を示した。
小野寺 康明*; 西嵜 照和*; 小林 典男*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*
Physica C, 263, p.409 - 411, 1996/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Applied)酸素量の異なるYBaCuO単結晶の温度変化に伴う磁気特性を測定した。酸素量の増大は磁化曲線上に異常な「とび」が不可逆曲線より低温域に現われ、磁化異常の温度と角度依存性より、一次の磁束格子メルティング理論に一致することが明らかとなった。この磁気的な「とび」は酸素欠損による無秩序化により観測されなくなる。
小林 典男*; 平野 光樹*; 西嵜 照和*; 岩崎 秀夫*; 淡路 智*; 渡辺 和雄*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*
Critical State in Superconductors,Proc. of 1994 Topical Int. Cryogenic Materials Conf., 0, p.179 - 182, 1995/00
磁化曲線にみられる第2ピークを観測し、磁場誘導されたピン止め効果における異方性を測定した。すべてのYBaCuO(6.6≦y≦6.9)単結晶について、第2ピークの現れる外部磁場の角度依存性を有効質量モデルによって示すことができた。この実験結果から、多くの弱いピンからなるクラスターの存在、あるい磁束線間の相互作用により磁場誘導されたヒンニング効果が現れると考えられる。
小林 典男*; 平野 光樹*; 西嵜 照和*; 岩崎 秀夫*; 佐々木 尚子*; 淡路 智*; 渡辺 和雄*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*
Physica C, 251, p.255 - 262, 1995/00
被引用回数:31 パーセンタイル:82.89(Physics, Applied)酸化物高温超伝導体の単結晶試料において磁化ヒステリシス曲線に第2ピークと呼ばれる磁化の異常が観測されている。この第2ピークは、酸化物高温超伝導体特有の磁束状態や磁束ピン止め構造を反映していると考えられ注目されている。今回我々は、酸素量の異なるYBaCuOy(6.6≦y≦6.9)単結晶試料を用いて磁化ヒステリシス曲線における角度依存性を測定した。第2ピークの現れる外部磁場Hpはギンツブルク-ランダウ有効質量モデルによい一致を示した。つまりHpに現れる異方性が結晶に内在されるピン止め効果によること、磁束線間の相互作用により第2ピークが現れることを意味する。一方不可逆磁場は単なる有効質量モデルでは記述できなかったため、磁束クリープの効果を加え拡張し、H ln H(cos+sin)/2によって示すことができた。は有効質量比mc/mabである。
真木 一*; 井上 智貴*; 納身 洋輔*; 西嵜 照和*; 岡安 悟
no journal, ,
フラストレートした秩序状態やガラス的な秩序状態といった概念の議論の中で、凝縮状態に本来備わっているであろう「秩序の堅さ」について再考するため、電荷密度波(CDW)状態の誘電特性を調べている。CDWの低周波誘電応答は、高温では、長距離クーロン相互作用が遮蔽されるため、CDWを弾性体とみなせる。このときCDWの「ばね定数」は、CDW秩序の剛性を現す指標となる。われわれは、擬一次元CDW物質KMoOにおいて、CDWが示す誘電緩和現象を調べ、整合性ロッキングにもかかわらず鎖間方向でも誘電緩和が生じること、しかも緩和時間は等方的であることなどを示した。つまり、CDW秩序状態は3次元的な剛性を有していると考えられる。低温では伝導電子の減少で遮蔽効果が不十分となり、CDWの弾性消失と誘電率に発散的な増大が現れる。われわれは、この現象も3次元性を有し、鎖方向では誘電性が印加交流電場の大きさに強く依存することから、十分に低温で、CDWに代わりCDWの分域壁が自由度を担い、振動電場に応答するという描像を提唱した。この描像を確かめるため、Moサイトに不純物を混入した試料と電子線で照射損傷を与えた試料での測定を行った。