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梅田 浩司; 金沢 淳; 角田 地文*; 浅森 浩一; 及川 輝樹
Geochemistry, Geophysics, Geosystems (Internet), 7(4), p.Q04009_1 - Q04009_11, 2006/04
西南日本の前弧域における温泉ガスのヘリウム同位体比の分布を明らかにするため、これまでデータが得られていない四国地方を対象に温泉ガスの採取,分析を行った。その結果、東北日本の前弧域の温泉に比べて高いヘリウム同位体比が四国全域で認められた。沈み込み帯の前弧域におけるヘリウム同位体比の異常については、スラブから脱水した流体によって運ばれるマントル起源のHeの影響が指摘されている。しかしながら、四国下の地殻内地震の活動が極めて乏しいこと、震源メカニズムが圧縮応力場を示すこと等を考慮すると、深部流体によるHeの寄与は小さいと考えられ、ヘリウム同位体比の分布は、中新世の火成岩体,地殻及び大気起源のヘリウムの混合によって説明できる。
梅田 浩司; 浅森 浩一; 及川 輝樹; 角田 地文; Zhao, N.*; 鎌谷 紀子*
月刊地球, 26(6), p.407 - 413, 2004/06
非火山地帯における高温異常域の分布や温泉の性状、熱源等の解明は、地質環境の長期安定性における重要な課題の一つである。地震波速度構造、深部比抵抗構造、温泉ガスのヘリウム同位体比測定等によると、紀伊半島中南部の高温異常域や温泉ガスの高いHe/He比は、マグマや高温岩体等による影響ではなく、スラブから脱水した流体の上昇によるものと考えられる。
角田 地文; 角田 地文; 松崎 達二*; 石丸 恒存; 鎌田 浩毅*; 檀原 徹*; 岩野 英樹*
応用地質, 45(4), p.238 - 248, 2004/00
大規模火砕流が覆う範囲は広範囲であり、給源から数十km以上に及ぶ。このため地質環境の長期安定性評価の観点から、火砕流の堆積による基盤岩への熱的影響を検討しておくことは重要である。本研究では、大規模火砕流により基盤岩の被った熱的影響を、フィッション・トラック法を用いて把握し、さらに地下深部の熱履歴を外挿する解析手法の構築と、実際の熱的影響の検証を試みた。その結果、今市火砕流の基盤岩への熱的影響として、例えば、火砕流の基底面から深度100mの位置で60までの温度上昇が生じると想定できた。
梅田 浩司; 上原 大二郎; 小川 康雄*; 工藤 健; 角田 地文
火山, 48(6), p.461 - 470, 2003/12
紀伊半島の深部地下構造を把握するため、広帯域MT法観測による比抵抗構造調査を行った。また、近年考案されたファーリモートリファレンス処理等によりS/Nや再現性の高いデータを得ることかできた。その結果、地下30kmまでの比抵抗構造を推定することが可能となった。比抵抗構造によると地下1015km付近には顕著な低比抵抗層が広範に分布するとともに、熊野酸性岩体および大峯酸性岩体の直下には高比抵抗体が認められた。
石丸 恒存; 角田 地文; 棚瀬 充史*
JNC TN7420 2002-001, 43 Pages, 2002/07
単成火山群の時空分布や活動特性に関する特徴を検討するため,わが国における15Ma以降の単成火山群の分布,年代,活動史に関する文献収集を行い、その概要について整理した。また,わが国及び海外の島胡弧に分布する単成火山群の成因,深部モデル,マグマプロセス等についても文献収集を行い,その概要について取りまとめた。
石丸 恒存; 角田 地文*
サイクル機構技報, (14), p.161 - 170, 2002/03
過去の大規模火砕流が覆う範囲は現在の火山活動域より広範囲で、給源から数十km以上に及ぶため、火砕流堆積による基盤岩への影響を検討しておくことは地質環境の長期安定性を評価する上で重要である。本研究では、文献調査により日本の第四紀大規模火砕流として55給源108岩体を抽出し、噴出量や噴出年代等の観点から特徴を整理するとともに、火砕流堆積時の基盤岩の熱履歴について1次元熱伝導数値解析による検討を試みた。 数値解析では、例えば火砕流堆積物の層厚100m、定置温度900の場合、基盤深度100mの場所で約100の温度が継続する時間は500年以上の長期間にわたることが推定された。