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諸井 悠里子*; 桐島 陽*; 秋山 大輔*; 佐藤 修彰*; 北村 暁; 紀室 辰伍
no journal, ,
福島第一原子力発電所の過酷事故を契機として、原子力利用における柔軟性を確保しつつ今後のバックエンド対策を着実に進めるために、使用済み燃料の直接処分についての技術的検討を行っていく必要がある。本研究では、日本の地下水に炭酸イオンが諸外国と比較して多く含まれていることに着目し、使用済燃料の主要な構成物である二酸化ウランの溶解挙動におよぼす炭酸イオンの影響をバッチ試験から調査した。深部地下環境を模擬するために、溶出試験はArガスを使用して嫌気雰囲気を維持したグローブボックス内で行い、還元剤として亜ジチオン酸ナトリウムを用いた。二酸化ウランのペレットを最長25日間炭酸濃度の異なる溶液に浸漬した結果から、炭酸イオン濃度が増加するとウランの溶出が促進されることが明らかとなった。また、得られた結果からウランの溶解速度を求めると、炭酸イオン濃度とともに溶解速度が増加することが明らかとなった。
諸井 悠里子*; 桐島 陽*; 秋山 大輔*; 佐藤 修彰*; 北村 暁; 紀室 辰伍
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日本における原子力利用の柔軟性を確保しつつ今後のバックエンド対策を着実に進めるために、使用済燃料の直接処分について技術的検討を行っておくことが必要である。本研究では、使用済燃料の主成分であるUOの溶解速度におよぼす炭酸イオンの影響を明らかにするために、深部地下環境を模擬した実験系において、炭酸濃度の異なる溶液にUOペレットを浸漬するバッチ試験を行い、UOの溶解速度を算出した。その結果、炭酸濃度の増加とともに溶解速度が増大し、炭酸濃度の対数値と溶解速度の対数値に正の相関が有ることが確認された。また、得られた結果を既往研究と比較して、溶解速度と炭酸濃度の相関関係が炭酸濃度50mMまで成立することを明らかにした。
諸井 悠里子*; 桐島 陽*; 秋山 大輔*; 佐藤 修彰*; 北村 暁; 紀室 辰伍
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高レベル放射性廃棄物の地層処分の代替オプションの一つとして、使用済燃料の直接処分が検討されている。この際、燃料溶解速度が重要なパラメータの一つとなる。本研究では、高濃度の炭酸イオンを含む模擬地下水におけるUOの溶解挙動を調査し、溶液中の炭酸イオン濃度が高いとウランの溶出が促進されることを明らかにした。