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原賀 智子; 辻村 大翔*; 宮内 さおり*; 上村 拓也*; 渋川 雅美*; 齋藤 伸吾*
Electrophoresis, 41(13-14), p.1152 - 1159, 2020/07
被引用回数:6 パーセンタイル:45.07(Biochemical Research Methods)アクチノイド等の分析に必要な蛍光性試薬(陰イオン性蛍光プローブ)を高純度化するための技術を開発した。微小サンプルの分析に用いられるキャピラリー電気泳動法のうち、検出点を複数個所有する過渡的等速電気泳動法を開発し、キャピラリー中の泳動速度を泳動毎に正確に算出することにより、分取のタイミングを調整し、目的の成分のみを精確に分取する手法を確立した。これにより、分析に必要な試薬に含まれる不純物を除去し、9599%の高純度化に成功した。
原賀 智子
齋藤 伸吾*; 辻村 大翔*
【課題】超高純度のFTC-ABNOTA、FTC-PDA等の水溶性物質の精製法を提供する。 【解決手段】キャピラリー等速電気泳動法を用いる複数回大容量注入-濃縮-分離-分取精製法が、精製対象水溶性物質を含むトリス-塩酸緩衝液がインレット側に配置され、トリスーグリシン緩衝液がアウトレット側に配置されて、上記精製対象水溶性物質がインレット側からアウトレット側に移動させられる工程(A)、上記精製対象水溶性物質がアウトレット側からインレット側に移動させられる工程(B)、トリスーグリシン緩衝液がインレット側及びアウトレット側に配置されて、上記精製対象水溶性物質がインレット側からアウトレット側に移動させられる工程(C)を実施し、上記工程(A)、(B)がそれぞれ2回以上繰り返され、下記式(1)が満たされる。 |μGLY-|<|μL-|<|μCL-|…(1) ただし、|μGLY-|はグリシンイオンの移動度、|μL-|は上記精製対象水溶性物質イオンの移動度、|μCL-|は塩化物イオンの移動度を示す。