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平山 英夫*; 近藤 健次郎*; 鈴木 征四郎*; 谷村 嘉彦; 岩永 宏平*; 永田 寛*
EPJ Web of Conferences, 153, p.08010_1 - 08010_3, 2017/09
被引用回数:2 パーセンタイル:78.04(Nuclear Science & Technology)福島第一原子力発電所3号機のシールドプラグ上は高線量率となっており、この主要な線源を調査するために鉛製コリメータ付CdZnTe検出器を用いて光子線の波高分布を測定した。その結果、低エネルギー光子線の寄与が大きいことがわかった。0.662MeV光子のピーク計数率から、60cm厚コンクリート製のシールドプラグ1層目下部のCs-137放射能密度は、8.110 5.710Bq/cmであると評価された。Cs-137が、半径6mのシールドプラグの下部隙間に、シールドプラグ上5箇所で評価した放射能密度の平均値2.610Bq/cmで均一に付着しているとすると、Cs-137の合計放射能は30PBqと見積もられる。
神田 征夫*; 沖 雄一*; 遠藤 章; 沼尻 正晴*; 近藤 健次郎*
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 247(1), p.25 - 31, 2001/01
被引用回数:9 パーセンタイル:56.08(Chemistry, Analytical)12GeV陽子照射場において、空気中に生成されるNガスの化学組成、O等の放射線分解生成ガスの濃度を測定した。照射条件は、陽子フルエンス率810/cm・s、吸収線量率80mGy/s、照射時間0.5-7minであった。核破砕反応で生成されたNは、約60%がNN,40%がNOを主とする窒素酸化物で、その組成は照射時間によらず、ほぼ一定であった。また、放射線分解生成ガスはOが主で、生成G値は6.4と評価された。NO等の窒素酸化物濃度は、Oの約3分の1であった。これらの結果は、陽子加速器トンネル内に生成されるNガスに対する内部被ばく線量評価、化学的毒性、腐食性を有するO等の有害ガス濃度の評価に利用できる。
遠藤 章; 沖 雄一*; 神田 征夫*; 大石 哲也; 近藤 健次郎*
Radiation Protection Dosimetry, 93(3), p.223 - 230, 2001/00
被引用回数:6 パーセンタイル:44.09(Environmental Sciences)高エネルギー陽子加速器施設における作業者の内部被ばく評価を行うために、12GeV陽子の核破砕反応により空気中に生成されるCの化学形及び粒径を測定した。Cは、空気の照射時間0.6~15分、陽子フルエンス率2~810cmsに依存せず、98%以上がガス状で、その80%はCO、20%はCOであることを明らかにした。得られた化学組成等に基づき、吸入摂取による内部被ばく線量を計算した。これをサブマージンによる外部被ばく線量と合わせ、単位濃度及び時間あたりの線量係数を算出した。計算された線量係数は、加速器室内で生成されるCに対する被ばく線量評価に利用することができる。
遠藤 章; 沖 雄一*; 神田 征夫*; 近藤 健次郎*
Proceedings of 10th International Congress of the International Radiation Protection Association (IRPA-10) (CD-ROM), 8 Pages, 2000/05
高エネルギー陽子加速器施設における作業者の内部被ばく評価を行うために、12GeV陽子の核破砕反応により空気中に生成されるC,N及びOの化学形及び粒子径を調べた。これらの核種は98%以上がガス状で、CO,CO,N,NO,O,O等の複数の化学形で存在していることが明らかとなった。さらに、得られた化学組成に基づき、Cに対し吸入摂取による内部被ばく線量を計算し、サブマージョンからの外部被ばく線量との比較を行った。その結果、加速器室内の容積が減少するに従い、内部被ばく線量の相対的寄与が増加することがわかり、内部被ばく線量を的確に評価することが可能になった。
遠藤 章; 沖 雄一*; 三浦 太一*; 神田 征夫*; 近藤 健次郎*
日本原子力学会誌, 39(3), p.210 - 218, 1997/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)現在、各国において種々の大型加速器施設の建設計画が進められており、加速器を利用して得られる様々な放射線を用いた研究が、今後、益々盛んになることが予想される。大型加速器施設では、加速器の運転に伴い発生する高エネルギー放射線と、それにより生成される放射化物などに対する安全対策が重要になるが、原子炉施設とは異なる加速器施設特有の問題もある。本稿では、そのひとつである大強度高エネルギー加速器施設における放射化と、それに基づく内部被ばくの問題について、加速器施設の安全管理の経験から得られた知見を中心にして紹介する。