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論文

Spectroscopic studies of M$"o$ssbauer, infrared, and laser-induced luminescence for classifying rare-earth minerals enriched in iron-rich deposits

青柳 登; Nguyen, T. T.*; 熊谷 友多; Nguyen, T. V.*; 中田 正美; 瀬川 優佳里; Nguyen, H. T.*; Le, B. T.*

ACS Omega (Internet), 5(13), p.7096 - 7105, 2020/04

 被引用回数:3 パーセンタイル:15.93(Chemistry, Multidisciplinary)

Rare-earth phosphates often appear as an accessory phase in igneous or metamorphic rocks; however, these rocks are composed of myriad chemical elements and nuclides that interfere with the qualitative or quantitative analyses of the rare-earth phosphates over a range of concentrations in the absence of a pretreatment. In addition, the limit of each analytical methodology constrains the approach as well as the usefulness of the results in geoscience applications. Here, we report the specific mineral characterization of rare-earth (RE)-containing ores from Yen Phu mine, Vietnam, using a range of state-of-the-art spectroscopic techniques in conjunction with microscopy: M$"o$ssbauer spectroscopy, infrared microspectroscopy, time-resolved laser-induced fluorescence spectroscopy (TRLFS), and scanning electron microscopy with energy-dispersive X-ray spectroscopy. Because the distribution of each element in the deposit differs, such combinatorial works are necessary and could lead to more plausible answers to questions surrounding the point of origin of rare-earth elements. The results of our M$"o$ssbauer spectroscopic analysis indicate that the three ores sampled at different locations all contain magnetite-like, hematite-like, and iron(III) salts other than hematite. In addition, we confirmed the presence of phosphate around the grain boundary in the magnetite-like mineral phase by infrared microspectroscopic analysis. The present analytical findings of trace amounts of europium(III) using TRLFS suggest that the europium ions generate identical luminescence spectra despite being embedded in three different matrices of iron minerals. This demonstration highlights the benefits of combinatorial spectroscopic analyses to gain insights into the effects of the environment of REs on their solid-state chemistry and shows the potential utility of TRLFS as a resource mining tool. Further applications of this approach in the analytical screening of rocks and minerals are feasible.

論文

Gamma-ray imaging system for Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant using silicon strip detector

冠城 雅晃; 佐藤 優樹; 吉原 有里*; 島添 健次*; 高橋 浩之*; 鳥居 建男

Reactor Dosimetry; 16th International Symposium on Reactor Dosimetry (ISRD-16) (ASTM STP 1608), p.405 - 414, 2018/11

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.05

On March 11, 2011, a massive earthquake occurred in the Tohoku region of Japan, and a large tsunami hit the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant (1F), resulting in a nuclear accident. Despite the years that have passed since the accident, decommissioning remains a concern. Radiation measurement techniques are very important for accelerating the decommissioning and ensuring low radiation exposure to workers. Our gamma-ray imaging system is the detection device for determining the three dimensional radioactive distributions of nuclear fuel debris, measuring high-energy gamma rays (greater than 1 MeV). Silicon semiconductor detectors are among the candidate detectors for radiation measurements in our system because of their radiation-hardness and high counting rate capability. We have been developing a stacked amorphous-silicon (Si)/crystal-Si heterojunction Si strip detector, which has 1-mm-pitch striped electrodes (0.5 mm wide) and 1.2-mm-pitch stacked technology. The detector consists of an Si strip mounted on a thin printed circuit board, front-end readout electronics with a complementary metal oxide semiconductor application specific integrated circuit, and a field programmable gate array. The threshold level of energy deposition of each pulse signal in each channel can be set from the application-specific integrated circuit, and gamma-ray images with energy discrimination can be obtained. The energy threshold level for discrimination of $$^{60}$$Co gamma rays from $$^{137}$$Cs gamma rays was investigated experimentally and by means of simulation, and it was found to be about 500 keV. Therefore, our Si strip detector has the required position sensitivity and energy discrimination ability for identifying high-energy gamma-ray source distributions.

報告書

プルトニウム研究1棟廃止措置準備作業

瀬川 優佳里; 堀田 拓摩; 北辻 章浩; 熊谷 友多; 青柳 登; 中田 正美; 音部 治幹; 田村 行人*; 岡本 久人; 大友 隆; et al.

JAEA-Technology 2016-039, 64 Pages, 2017/03

JAEA-Technology-2016-039.pdf:5.24MB

本報告書は、プルトニウム研究1棟の廃止措置に関して施設利用者である研究グループが主体的に取り組んだ準備作業についてまとめたものである。プルトニウム研究1棟は、平成25年度から推進された原子力機構改革において、廃止措置対象施設の一つに選定された。廃止措置の決定により、それまで施設を利用してきた研究グループは、実験器具及び測定機器を撤去し、核燃料物質の一部及び放射性同位元素を他施設へ運搬する必要が生じた。放射化学研究グループでは、廃止措置準備を円滑に実施するため平成27年4月に「プルトニウム研究1棟使用機器撤去作業チーム」を立ち上げ、使用機器の撤去、薬品の処分、放射能汚染した可能性がある水銀の安定化処理、核燃料物質の安定化処理、核燃料物質・放射性同位元素の他施設への運搬グローブボックス汚染状況の調査について計画を立案し実施した。核燃料物質の使用の許可に関わる作業を除き、作業は平成27年12月に完了した。本報告書では、今後の老朽化施設廃止の際に役立てられるように、これらの作業について細目立てし、詳細に報告する。

報告書

汎用小型試験研究炉の概念検討; 平成23年度活動報告

綿引 俊介; 花川 裕規; 今泉 友見; 永田 寛; 井手 広史; 小向 文作; 木村 伸明; 宮内 優; 伊藤 正泰; 西方 香緒里; et al.

JAEA-Technology 2013-021, 43 Pages, 2013/07

JAEA-Technology-2013-021.pdf:5.12MB

世界の試験研究炉は、老朽化に伴う廃炉により、その数は減少しているが、原子力発電の導入を計画している国では、原子力人材育成、科学技術の向上、産業利用、軽水炉の安全研究のために、試験研究炉の必要性が高まっている。日本原子力研究開発機構では、平成22年度より試験研究炉設計のための環境整備及び人材育成のため、汎用小型試験研究炉の検討を開始し、平成24年度までに概念検討を行う予定である。平成23年度は、汎用小型試験研究炉の炉心構成の検討、汎用性及び実用性の高い照射設備の検討及びMo製造のためのホットラボ設備の検討を実施した。その結果、炉心構成の検討結果として、照射物を考慮した原子炉の未臨界度及び連続運転時間について確認するとともに自動制御運転中における反応度外乱に対する原子炉の過渡応答について、定格出力運転中の汎用小型試験研究炉は、自動制御運転が十分に可能であることを確認できた。また、照射設備の検討としては、Mo-99のような短半減期ラジオアイソトープの効率的な大量生産の実現が期待できることを確認し、ホットラボ設備の検討においては、Mo製造,RI搬出等を考慮したうえで迅速に試料を配布できるセル・設備を考案した。

報告書

汎用小型試験研究炉の概念検討; 平成22年度活動報告(共同研究)

今泉 友見; 宮内 優; 伊藤 正泰; 綿引 俊介; 永田 寛; 花川 裕規; 那珂 通裕; 川又 一夫; 山浦 高幸; 井手 広史; et al.

JAEA-Technology 2011-031, 123 Pages, 2012/01

JAEA-Technology-2011-031.pdf:16.08MB

世界の試験研究炉は、老朽化に伴う廃炉により減少しているが、その一方でアジア諸国においては、原子力発電の導入計画が相次いでいる。このようなアジア諸国では、原子力発電所を建設した後の運転管理ができる技術者の育成が課題となっていると同時に、自国における原子力技術を高めるため、軽水炉の長期化対策,科学技術の向上,産業利用及び原子力人材育成のための試験研究炉の必要性が高まっている。このような背景から、照射試験炉センターにおいては、今後、発電用原子炉を導入する国に向け、各種照射利用や教育訓練に用いる試験研究炉の基本概念検討を開始した。設計活動を通じた本検討は、照射試験炉センターにおける試験研究炉の設計に必要な計算コードなどの環境の整備及び人材育成に貢献するとともに、本概念検討に共同研究として参加する原子力関連会社の試験研究炉にかかわる技術力の維持,向上にも貢献することが期待される。本報告は、平成22年度に設置された「照射試験炉センター汎用小型試験研究炉WG(ワーキンググループ)」と原子力関連会社が行った平成22年7月$$sim$$平成23年6月までの試験研究炉の概念検討結果について取りまとめたものである。

論文

空中レーザー計測による活断層変位地形の把握と変位量復元の試み

中田 高*; 隈元 崇*; 奥村 晃史*; 後藤 秀昭*; 熊原 康博*; 野原 壯; 里 優*; 岩永 昇二*

活断層研究, (29), p.1 - 13, 2008/09

活断層に沿った変位量分布の情報は、活断層の空間的な分布や、地下の断層面のアスペリティの偏在を理解するための基礎的情報であり、多くの研究者による精力的な調査・研究が行われている。これまで、このような情報は空中写真判読や地上での測量などにより情報を得ていた。しかし、空中写真判読は、使用する写真や判読者により地域差や個人差が生じる問題がある。また、空中写真判読や測量には多大な労力と時間がかかる。一方、日本のように植生に覆われる斜面や家屋が密集する市街地が広く分布する地域では、空中写真判読や、地形測量の実施が困難な場合が少なくない。本研究では、植生等の影響が少ない地域で実施されている空中からのレーザー計測の国内での適用可能性を検討するため、横手盆地東縁の千屋丘陵周辺と阿寺断層沿いにおいて、独自に空中レーザー計測を実施し、そのデータを用いて三次元画像化による断層変位地形の把握と、断層変位量計測の手法的検討を行った。その結果、国内の活断層での空中レーザー計測により、断層変位地形や断層変位量の広域的な情報を効率的に取得できることがわかった。

報告書

「もんじゅ」分散型プラント監視診断システムの開発

玉山 清志; 宇田川 一幸*; 藤波 優; 大草 享一; 村中 誠*; 北村 智美*; 光元 里香*

JNC TN4410 2001-007, 8 Pages, 2001/12

JNC-TN4410-2001-007.pdf:0.63MB

国際技術センターにおいて、「もんじゅ」への適用を目的とした分散型プラント監視・診断システムの開発を行っている。データ収録装置を用い「もんじゅ」からのプロセスデータをLANを介して入力し、異常診断部分はエージェントとしてモジュール化した。診断モジュールのインタフェースを標準化し診断機能の拡大・変更等が容易に行える柔軟な構成のシステムとした。本システムはインターネット技術を用いたため、建設所の多くのエンジニアがLANに接続されたパソコンで利用でき、また安価である。今回システムのプラットフォームと基本的な診断部分を完成させ基本機能を確認したので報告する。

報告書

瑞浪層群の力学的異方性およびスケール効果に関する室内試験成果報告書

里 優*; 木下 直人*; 菅原 健太郎*

JNC TJ7430 2005-002, 81 Pages, 2000/03

JNC-TJ7430-2005-002.PDF:56.19MB

瑞浪層群を構成する岩石の強度異方性およびスケール効果を把握するために,ボアホールから得られたコア(細粒砂岩)から三方向の供試体および大きさの異なる供試体を用いて一軸圧縮試験を実施した。

報告書

堆積岩を対象とした地層科学研究に関する調査,開発検討(概要報告書),(本編)

里 優*

PNC TJ4449 90-005, 409 Pages, 1990/07

PNC-TJ4449-90-005.pdf:45.33MB

地層科学研究では、その一環として、実際の地層を対象にして大規模な実験を行うことを計画している。これは、天然の地質環境が維持されている岩体中に、総合的な研究施設を設け、種々の実験を行うものである。これら地下での総合研究施設のうち、堆積岩を対象とした施設は「深地層試験場」と呼ばれ、昨年度までに、北海道手塩郡幌延町に存在する声問層を対象とした場合の、施設概念が明らかとなっている。しかしながら、堆積岩からなる地層を対象とした試験は国内外でも例が少なく、試験計画の策定や試験の実施にあたっては、多くの課題が残されていると考えられる。本年度は、地層科学研究において、特に堆積岩を対象とした総合研究施設を中心に展開すべき調査・試験内容を検討する。また、調査・試験に必要な機器や手法などの現状を調査するとともに、開発課題を整理する。

口頭

高精度傾斜計による立坑掘削に伴う岩盤挙動のモニタリング

名合 牧人*; 井尻 裕二*; 木ノ村 幸士*; 里 優*; 重廣 道子*; 國丸 貴紀

no journal, , 

高レベル放射性廃棄物の地層処分では、地下深部に数キロメートル四方にわたって処分用の坑道を掘削し、数十年間かけて建設・操業を行うため、広域を対象とした岩盤挙動の長期モニタリングは重要な課題の1つである。しかし、大深度のボーリング孔を用いたモニタリング手法では、広大な領域内に数多くの大深度ボーリング孔が必要となりコストが多大となる。そこで、地表付近で測定が可能な高精度傾斜計を用いた岩盤挙動のモニタリング手法を開発することを目指して、高精度傾斜計の適用試験の計測結果、及び弾性解析との比較結果について報告する。

口頭

高精度傾斜計による岩盤挙動のモニタリング手法の開発

井尻 裕二*; 名合 牧人*; 木ノ村 幸士*; 杉原 豊*; 重廣 道子*; 里 優*; 國丸 貴紀

no journal, , 

本研究は、深地層研究所建設に伴う岩盤挙動をモニタリングする技術を開発することを目的として、地表面近傍に設置した高精度傾斜計の計測結果及びシミュレーション解析結果について報告するものである。高精度傾斜計は、建設に伴う掘削やコンクリート打設の影響を捉えているだけでなく、地震,気圧・潮汐変動や地上での重機の移動の影響まで捉えており、非常に感度よく岩盤の挙動を捉えていることがわかった。また、弾性解析により、建設に伴う岩盤変形挙動の計測結果から地盤の剛性を同定する手法が有効であることを示した。さらに、水-応力連成解析より高透水ゾーンでは傾斜変位の速度が大きく変位モードも変化することから、傾斜計の湧水現象のモニタリングへの適用性を示した。

口頭

立坑掘削に伴う岩盤挙動に関する高精度傾斜計測結果と弾性解析の比較

羽出山 吉裕*; 井尻 裕二*; 名合 牧人*; 亀村 勝美*; 里 優*; 佐ノ木 哲*; 國丸 貴紀

no journal, , 

幌延深地層研究所周辺に設置した高精度傾斜計は、掘削の進行に時間遅れを伴って立坑方向に傾斜する傾向がある。そこで、掘削の工程を反映した3次元弾性解析を実施して、計測データとの対比結果について報告する。

口頭

幌延深地層研究所施設工事における高精度傾斜計データの分析

井尻 裕二*; 羽出山 吉裕*; 名合 牧人*; 亀村 勝美*; 里 優*; 佐ノ木 哲*; 國丸 貴紀

no journal, , 

幌延深地層研究所周辺に設置した高精度傾斜計データから地震などの短期的なノイズと気圧や潮汐に起因した長期的なノイズを除去した後に、立坑掘削の進行との比較を行い、傾斜が生じる要因について分析を行った。

口頭

次世代型サイト特性調査情報統合システムの開発,2; 地質環境総合評価にかかわる知識の分類

重廣 道子; 豊田 岳司; 大澤 英昭; 宮本 哲雄; 里 優*

no journal, , 

次世代サイト特性調査情報統合システム(ISIS)の開発にあたっては、地質環境の調査評価にかかわる経験・ノウハウ,個々の専門分野特有の概念などさまざまな知識を収集し、これらの知識が調査や評価にかかわる種々の作業(タスク)の遂行においてどのように用いられるかなど、相互の関連性も含めて分析・整理しておくことが必要である。こうした知識は、個別の専門分野によらずある程度一般化可能な各タスクに関する目的やゴール,処理の内容,制約条件,先行・後続する他のタスクとの関連性についての知識(タスク知識)と、専門分野の中での固有の対象に関する知識(領域知識)に分類が可能とされている。また、タスクの実施にかかわる手続き的知識のうち、if-then形式で表現することが可能なものはルールとして扱うことができ、これらの集合はルールベースとして整備される。一方で、ルールとして表現が難しいが、問題解決に際し、現在の問題との類似性により活用できる過去の経験の事例については、事例ベースとして整備される。このような知識の分類の枠組みを利用し、地質環境の調査評価の経験やノウハウなどの知識をエキスパートシステム化するために必要な知識を整備した。

口頭

高精度傾斜計による岩盤・地下水挙動のモニタリング手法の開発

井尻 裕二*; 羽出山 吉裕*; 名合 牧人*; 里 優*; 佐ノ木 哲*; 國丸 貴紀; 杉田 裕

no journal, , 

高精度傾斜計は、地盤の水平度を高精度で確認するために開発された技術であり、地熱開発分野における人工破砕帯のモニタリングなどに適用されるように、地表部での計測から地下深部の岩盤挙動の把握を可能とするものである。地層処分場で地下施設を建設すると、坑道掘削そのものに起因する岩盤の変形や坑道掘削後の地下水流動の変化による岩盤の変形が生じることとなるが、このような岩盤の変形挙動を高精度傾斜計で捉えることができれば、深層ボーリングなどで地下を擾乱することなく、調査やモニタリングの効率化が可能となる。幌延深地層研究計画では、高精度傾斜計を用いた岩盤・地下水挙動のモニタリング手法の開発を行っており、立坑の周囲に高精度傾斜計を9点設置し、立坑掘削に伴う傾斜計測を行っている(その他にバックグラウンドの挙動を計測するために立坑から約900m離れた地点に1点設置している)。高精度傾斜計による計測及び三次元応力-水連成挙動のシミュレーション解析の結果から、立坑掘削に伴う岩盤変形のみならず、立坑掘削によって生じた地下水流れに起因する岩盤の変形をも捉えていることが明らかとなった。

口頭

葉へのグルタチオンの施用が体内での亜鉛動態に及ぼす影響

中村 進一*; 鈴井 伸郎; 菊池 優香*; 佐々木 彩*; 石井 里美; 尹 永根; 河地 有木; 頼 泰樹*; 服部 浩之*; 藤巻 秀

no journal, , 

これまでの研究で、アブラナの葉への部位特異的なグルタチオン(還元型:GSH)の施用が、植物体の地上部におけるZn蓄積量を増加させる現象を確認している。本研究ではこの現象の分子メカニズムの解明を目指して、GSH施用が植物の亜鉛動態に及ぼす影響を調べた。葉にGSHを10日間添加したアブラナの葉,根,篩管液および導管液のZn濃度を原子吸光法を用いて調べた。また、ポジトロンイメージング技術および$$^{65}$$Znを用いて、GSHの葉への添加が植物体内におけるZn動態に及ぼす影響を可視化し、その画像データの解析を行った。GSH添加区の植物では、対照区の植物と比べて、根におけるZn分布に変化がみられた。処理区の植物の根では細胞壁画分のZn存在割合が減少し、細胞質画分のZn存在割合が増加していた。また、Znの長距離輸送を導管液・篩管液を採取して調べたところ、篩管液Zn濃度には影響は見られなかったが、導管液Zn濃度はGSH処理によって増加していた。これらの実験結果は、葉へのGSH処理が根におけるZn動態を変化させ、導管へのZnの積み込みを活性化した結果として、地上部へのZnの蓄積量が増加したことを示唆している。さらに、ポジトロンイメージング実験においても、これらの考察を支持する実験結果を得ることができている。

口頭

Groundwater monitoring by high-precision tiltmeter at the Horonobe Underground Research Laboratory

稲垣 大介; 井尻 裕二*; 名合 牧人*; 羽出山 吉裕*; 里 優*; 國丸 貴紀*

no journal, , 

幌延深地層研究計画においては、地表面近傍から地下深部の岩盤および地下水の挙動を捉える技術を開発することを目的として、敷地周辺の地表面近傍に高精度傾斜計を埋設し、立坑掘削などに伴う岩盤変形挙動のモニタリングを実施している。計測結果より、施設建設に伴う敷地周辺のマクロな岩盤の変形挙動を捉えることができた。また、立坑周辺の地表面近傍では、立坑方向に傾斜することが分かった。一方、応力-水連成解析結果より、立坑周辺の岩盤挙動は、掘削に伴う弾性的な挙動ではなく、地下水の排水に伴う圧密変形挙動に起因し、その変形挙動をほぼ再現することができた。以上より、高精度傾斜計は地下水挙動のモニタリングに非常に有効であることが確認できた。

口頭

葉に与えたグルタチオンに応答して篩管内を長距離移行するシグナルの検索

中村 進一*; 鈴井 伸郎; 菊池 優香*; 柴田 成子*; 石井 里美; 尹 永根; 河地 有木; 頼 泰樹*; 服部 浩之*; 藤巻 秀

no journal, , 

これまでの研究で、アブラナの葉への還元型グルタチオン(GSH)の施用が、植物体の地上部におけるZn蓄積量を増加させる現象を確認している。本研究ではこの現象の分子メカニズムの解明を目指して、葉へのGSHの施用が篩管内を長距離移行する物質に及ぼす影響を調べた。まず、GSHを葉面塗布したアブラナにZn-65を含む水耕液を投与し、ポジトロンイメージング装置を用いて亜鉛の動態を可視化した。その結果、GSH処理植物では、対照区と比較して、亜鉛の吸収と地上部への移行が増加していることが確認された。次に、GSHの葉面塗布処理を10日間行ったアブラナから篩管液を採取し、GSHやタンパク質の濃度や組成を測定した。その結果、GSH処理植物から採取した篩管液のGSH濃度は、対照区と比べて、増加傾向を示した。一方、葉に酸化型グルタチオン(GSSG)処理を行った植物から採取した篩管液のGSH濃度は減少傾向を示しており、与えるグルタチオンの化学形態によってその応答が異なっていた。また、篩管液中のGSHとGSSGの存在比も葉へのGSH処理に応答し、変化していた。これら結果は、グルタチオン自体が篩管内を長距離移行するシグナルである可能性を示唆している。また、葉へのGSH処理に応答して存在量が変化する複数の篩管液タンパク質についても報告する。

口頭

海底土セシウムの脱着反応過程の解明

瀬川 優佳里; 熊谷 友多; 渡邉 雅之; 乙坂 重嘉; 小林 卓也

no journal, , 

放射性セシウム(Cs)が海底土に吸着した場合、脱着による溶出はほぼ起こらないと考えられてきた。しかしながら、福島第一原子力発電所事故後の5年間で、福島周辺海域の海底における放射性Cs濃度は緩やかな減少傾向を示しており、海底土に吸着した放射性Csの継続的な溶出や、コロイドなどの懸濁物に付随した移行の可能性が示唆されている。海底土からの放射性Cs溶出・脱着反応過程を正しく理解することは、海洋における長期間にわたる放射性Csの移行挙動をより正確に予測する上で重要である。本研究では、海底土からの放射性Cs脱着反応過程を模擬するための装置を製作し、実海域で採取した試料を用いて連続観測を実施した。

口頭

ウラン廃棄物処分のためのプロトアクチニウム溶液化学研究,1; Pa-231の精製およびUV-Vis-NIRスペクトルの測定

桐島 陽*; 渡邉 雅之; 北辻 章浩; 瀬川 優佳里; 青柳 登; 秋山 大輔*; 佐藤 修彰*

no journal, , 

天然に存在するPaの主要同位体である$$^{231}$$Paは$$^{235}$$Uの娘核種であり、32,760年の半減期を有する。このためウラン廃棄物を浅地中処分した場合、およそ1,000年後には$$^{231}$$Paは周辺住民の被ばく要因の中心核種となり、安全評価上の最重要核種の一つとなる。適切な安全評価を行うためには対象元素の溶液化学特性の把握が必須であるが、Paについては1960年代にトレーサ実験が行われて以降、溶液化学研究がほとんど行われておらず、信頼できる熱力学データは存在しない。そこで本研究ではマクロ量の$$^{231}$$Paを用い、加水分解や基本的な錯生成定数の決定、分光パラメータの取得など、未知部分の多く残されたPaの溶液化学に再挑戦を始めた。本報では$$^{231}$$Paの溶媒抽出法による精製と、精製したPaを用いて調製した溶液の光吸収スペクトル並びに、これを利用したフッ化物イオンとの錯生成の検討について報告する。

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