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谷口 直樹; 川崎 学*; 川上 進; 鈴木 治雄*
JNC TN8400 2003-016, 89 Pages, 2003/03
堆積軟岩系岩盤における処分では緩衝材周囲にコンクリート製支保工の施工が考えられており、地下水がセメントとの接触によって高pH化する可能性がある。そのような処分環境において、炭素鋼オーバーパックは条件によっては不動態化して局部腐食を受けることが懸念される。そこで弱アルカリ性アルカリ性(7.7pH13.4)の水溶液環境で浸漬試験を行い、炭素鋼の局部腐食進展挙動を検討した。緩衝材ブロック間の継ぎ目に地下水が選択的に浸潤した場合にも飽和度や緩衝材空隙水組成の不均一性に起因する局部的な腐食を受ける可能性があ
谷口 直樹; 川崎 学*; 川上 進; 鈴木 治雄*
13th Asian Pacific Corrosion Control Conference (APCCC-13) (CD-ROM), H06, 8 Pages, 2003/00
弱アルカリアルカリ性環境において浸漬試験を行い、炭素鋼の局部腐食進展挙動を実験的に検討した。実験結果に基づいて酸化性期間における局部腐食、不均一腐食の最大腐食深さを評価する経験モデルを作成した。
鈴木 治雄*; 畑 祐二*; 島田 透*; 山田 真*
JNC TJ8400 2003-027, 125 Pages, 2002/03
昨年度に引き続き遠隔定置概念に基づく緩衝材の施工で生ずると考えられる隙間を模擬した室内要素試験を実施した。本年度は、試験水の pH および緩衝材の隙間幅をパラメータとした試験、および昨年度と同じ試験条件でさらに長時間の試験を実施し、オーバーパックの腐食挙動に与える影響についてのデータを取得した。また、試験で取得したデータと、炭素鋼の腐食速度および腐食深さの測定結果に基づいて、緩衝材の隙間幅と環境条件が炭素鋼の腐食挙動に与える影響について検討した。その結果、隙間幅の腐食挙動への影響は小さいこと、また、環境条件の影響については、人工海水に比べて高pH となるセメント飽和人工海水の方が、腐食速度が減少する傾向が認められた。炭素鋼の腐食局在化の程度に関しては、昨年度取得したデータと合わせて、第2次取りまとめで用いたデータとの比較を行い、オーバーパックの腐食寿命への影響について検討を実施した。その結果、平均腐食深さと最大孔食深さの比である孔食係数は、今回得られたいずれのデータも、種々の溶液中あるいは土壌中での従来データに比べ、同等または小さくなり、本試験で実施した緩衝材の隙間の幅、試験期間および試験水溶液の条件の範囲では、顕著な局部腐食は生じないことが分かった。また、昨年度および本年度の成果をもとに、室内要素試験についての今後の課題、搬送定置装置への要求事項および大型試験実施の必要性を検討した。