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石川 寛匡*; 鈴木 祥子*; 吉河 朗*; 大矢 恭久*; 奥野 健二*; 落合 謙太郎; 今野 力; 藤井 俊行*; 山名 元*
no journal, ,
核融合増殖ブランケット増殖材に14MeVの中性子が照射され、その際に生成する照射欠陥がトリチウムの放出挙動に影響を及ぼすことが考えられる。本研究では候補材料の一つであるアルミン酸リチウム(LiAlO)の14MeV中性子照射と熱中性子照射を実施し、電子スピン共鳴(ESR)法を用いて、LiAl O中に生成した照射欠陥の熱アニーリング挙動について比較検討した。ESRスペクトル測定結果から、両照射試料には酸素空孔に電子が1つ捕捉された状態であるFセンターを含む種々の照射欠陥を形成し、照射欠陥の消滅過程には速い過程と遅い過程の2つの過程が存在することがわかった。また、遅い過程における14MeV中性子及び熱中性子照射試料の活性化エネルギーはそれぞれ、0.64eV, 1.1eVとなることから、酸素が酸素空孔に回復する過程が両中性子照射試料間で異なることを示唆する結果を得た。