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長 秋雄*; 松林 政仁; 長谷川 正一*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 605(1-2), p.197 - 199, 2009/06
被引用回数:1 パーセンタイル:12.38(Instruments & Instrumentation)花崗岩は、強度・耐久性・美観に優れた素材特性から、石垣,建物外壁,橋,舗装等の社会資本に使用されている。花崗岩材は劣化により、変色,鉱物の脱落,白色化等が生じる。原因としては花崗岩とそれに浸透した水及びその溶解物との緩慢な化学反応が考えられる。このため、花崗岩石材の劣化現象を解明し劣化防止技術を検討するには、花崗岩石材中の水の浸透特性を把握することが重要である。本研究ではJRR-3に設置された熱中性子ラジオグラフィ装置を用いて、花崗岩石材に浸透する水の状態を可視化した。実験には国産2種(真壁御影石,稲田御影石)及び中国産2種(G614, G623)の花崗岩を4cm角にカットして用いた。
松江 秀明; 小島 均*; 吉田 博和*; 浅野 信子*; 長谷川 正一*; 長 秋雄*; 初川 雄一; 瀬川 麻里子; 大澤 崇人; 沼尾 達弥*; et al.
no journal, ,
墓石等に用いられる石材は、国産に比べ安価な外国産石材が多く使用されている。しかし、外国産石材は、変色や表面劣化に関する事例が散見されるにもかかわらず、その実態が把握されていないのが現状である。石材の産地同定は、石材業者の経験から判断される場合がほとんどであり、より客観的な判別手法が必要とされている。国内の石材の主要生産地である茨城県では産学官の委員会によって、色彩評価,帯磁率及び鉱物粒度分布特性による種別判定等の検討を行ってきたが、十分な判別能を有してはいない。そこで、即発線分析(PGA)による元素組成分析と地質学的知見を応用し石材の産地判定方法の検討を行うこととした。その結果、PGAにおいて特に高感度であるホウ素の組成比において茨城県産と中国産石材間で明確な差異を見いだした。