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線を用いた2次元元素分布測定システムの開発瀬川 麻里子; 松江 秀明; 関谷 祐二*; 山田 悟*; 篠原 武尚; 奥 隆之; 笹尾 一*; 鈴木 淳市; 清水 裕彦
no journal, ,
即発線分析(PGA)は、非破壊多元素同時分析が可能であり、発表者らは多元素定量法を確立し、バルク分析等に活用してきた。昨年度よりJRR-3 PGA装置で集光中性子ビームが利用可能となり、集光ビームを利用し、試料を駆動することでサブミリオーダーの元素分布測定を可能とする分析法の開発に着手した。本発表では、(1)PGA装置に設置可能な試料駆動装置の開発,(2)中性子コリメータの最適化,(3)位置分解能特性測定(0.6mmの分解能達成),(4)即発線二次元分布測定結果、について報告する。
-ray analysis at JAEA瀬川 麻里子; 松江 秀明; 関谷 祐二*; 山田 悟*; 篠原 武尚; 奥 隆之; 鈴木 淳市; 清水 裕彦*
no journal, ,
高い透過力を持つ中性子の特性を利用した即発線分析(PGA)では、H, B, Cd等の他の分析法では分析困難な軽元素や有害元素を非破壊で容易に分析可能である。本研究では、JRR-3の即発線分析装置に二次元試料駆動システムを導入し、集光ビームで試料をスキャン測定することでバルク分析のみならず、試料内の元素分布を測定可能にすることを実現した。さらに入射中性子に対し線バックグラウンド源にならないスリットを設置し、検出器に入射する線バックグラウンドの遮蔽を強化した結果、試料からの線のS/N比を向上させることができ、試料中の元素位置分解能が1mmより優れた二次元元素分析システム構築に成功した。
永堀 和久; 田村 格良; 堀口 洋徳; 後藤 英昭; 関谷 祐二
no journal, ,
JRR-3は20MWの研究用原子炉で、主な利用用途として中性子ビーム実験があげられる。JRR-3では中性子ビーム実験を有効かつ効率的に行うため、JRR-3改造時に中性子導管を導入した。中性子導管は、熱中性子用2本、冷中性子用3本の計5本を原子炉建家に隣接するビームホールまで敷設することで、多くの実験装置が設置可能となり、原子力機構及び大学の研究者により多種多様な研究が行われている。JRR-3中性子導管は中性子ビームを効率よく、かつ、実験に必要となる特性波長が出るように高精度に設置されている。ごくわずかなズレでも、中性子ビームの強度低下につながるため、東日本大震災後における中性子導管の健全性を確認することが重要な課題であった。ここでは、JRR-3における中性子導管の健全性確認及び復旧作業の内容と、復旧作業後の中性子導管の現状について報告する。