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戸井田 克*; 須山 泰宏*; 塩釜 幸弘*; 渥美 博行*; 阿部 泰典*; 古市 光昭*
JNC TJ7410 2003-004, 351 Pages, 2003/02
東濃地科学センターにおける地層科学研究では、地質環境特性を明らかにするために必要な調査・解析技術並びにその妥当性を評価する手法の開発を目的として実施している。これらの研究では、調査の各段階において不均一性を有する地質環境特性の推定に含まれる不確実性を定量的に評価し、この不確実性を低減するための合理的な手法の確立を一つの大きな目標としている。これまでの研究においては、調査の各段階で想定し得る(あるいは否定できない)モデルやパラメータの全体集合を考えることにより不確実性を定量化でき、調査結果に基づき妥当性が低いと考えられる選択肢を消去することによってその不確実性を低減できるという新たなアプローチを考案した。平成14年度は、現時点で用いることができる情報により、瑞浪超深地層研究所用地を対象とした3次元の地質構造のモデル化から地下水流動解析を実施し、不確実性の程度を推定した。具体的には、地下水の平均流速等を評価指標とした現段階の調査量での不確実性の把握と、感度解析による不確実性要因の分析を行った。その結果、以下のことが明らかとなった。1)これまでに考案したvariabilityとignoranceを考慮した不確実性評価手法を、3次元領域まで拡張し、適用することができた。このことは、本アプローチの実用化への足がかりになると考えられる。2)設定した地下水流動に対する評価指標(移行経路、移行時間、及び流速)に対し、不確実性の程度(ばらつき)を評価することができた。このことは、性能評価を見据えた地下水流動評価を対象に本アプローチが適用できることを示唆していると考えられる。3)地下水流動に対する感度解析を実施することにより、感度が高い地質構造要素を抽出することができた。このことから、本不確実性評価手法を用い、今後の調査・研究計画立案を支援することが可能であることが分かった。
戸井田 克*; 須山 泰宏*; 塩釜 幸弘*; 渥美 博行*; 阿部 泰典*; 古市 光昭*
JNC TJ5400 2003-003, 460 Pages, 2003/02
本研究は、これまでに得られた地質環境データに基づき地質環境概念モデルを構築するとともに、その過程で得られたデータ取得からモデル化までの流れを総合的に整理するとともに、過程を体系化したものである。
戸井田 克*; 塩釜 幸弘*; 升元 一彦*; 須山 泰宏*; 阿部 泰典*; 古市 光昭*; 須山*
JNC TJ8400 2002-018, 159 Pages, 2002/02
高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、廃棄体の定置後、処分のために建設した地下構造物を人工バリアである埋め戻し、プラグ、グラウトといった要素技術により閉鎖し、廃棄体の隔離性能を長期にわたり確保する必要がある。そこで、わが国の地質環境条件に適応し得るこれら閉鎖システムの確立に資するため、室内試験及び原位置試験を通じてこれらの性能を定量的に評価していくことが必要である。本年度は、カナダAECLにおけるトンネルシーリング性能試験で昨年度までに実施した2MPaまでの注水圧の試験に引続き、圧力増加後の性能に関する試験を行うことから、取得されるデータおよびトレーサー試験結果のデータの整理、解釈、トレーサー結果の数値解析に関わる技術的検討、評価を行った。また、シーリングシステム構築のための情報整理も行った。
戸井田 克*; 塩釜 幸弘*; 升元 一彦*; 須山 泰宏*; 阿部 泰典*; 古市 光昭*
JNC TJ8400 2002-017, 159 Pages, 2002/02
高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、廃棄体の定置後、処分のために建設した地下構造物を人工バリアである埋め戻し、プラグ、グラウトといった要素技術により閉鎖し、廃棄体の隔離性能を長期にわたり確保する必要がある。そこで、わが国の地質環境条件に適応し得るこれら閉鎖システムの確立に資するため、室内試験及び原位置試験を通じてこれらの性能を定量的に評価していくことが必要である。本年度は、カナダAECLにおけるトンネルシーリング性能試験で昨年度までに実施した2MPaまでの注水圧の試験に引続き、圧力増加後の性能に関する試験を行うことから、取得されるデータおよびトレーサー試験結果のデータの整理、解釈、トレーサー結果の数値解析に関わる技術的検討、評価を行った。また、シーリングシステム構築のための情報整理を行った。
戸井田 克*; 塩釜 幸弘*; 升元 一彦*; 須山 泰宏; 阿部 泰典*; 古市 光昭*
JNC TJ7440 2001-015, 103 Pages, 2001/03
東濃地科学センターにおける地層科学研究では、地質環境特性の調査・解析・評価手法を開発することを目的として、広域地下水流動研究、超深地層研究所計画を進めている。これらの計画では、地表から地下深部に至る花崗岩中の地下水の流れを把握することが重要となる。そのための大きな課題は、できるだけ少ない調査量で高精度に地質環境を把握するための合理的な調査手法を確立することである。本業務は、統計解析手法を用い、上記の合理的調査手法を確立するのに必要な定量的地質環境モデル構築方法の開発を目的としている。本年度は、昨年度の成果を受けて、2次元の地質環境の不均一性の具体的評価手法や手順を明確にするため、実際に東濃鉱山周辺の地質環境データによる例題演習を行い、以下のような成果を得た。1.ファジーデータを用いることにより、ハードデータ(実測透水係数)にソフトデータ(インタビュー結果)を加えた形で、地質環境の不均一性に付随した不確実性の大きさを定量的に示すことが可能である。2.不確実性に関しては、ファジー変動幅とクリッキング標準偏差を用いて定量化することが可能であり、今後の調査計画立案において、ファジー変動幅は調査手法の選定に、クリッキング標準偏差は調査位置の選定に適用が可能である。
戸井田 克*; 塩釜 幸弘*; 升元 一彦*; 須山 泰宏*; 阿部 泰典*; 古市 光昭*
JNC TJ8400 2001-019, 68 Pages, 2001/02
高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、廃棄体の定置後、処分のために建設した地下構造物を人工バリア材の一つである埋め戻し材、プラグ材、グラウト材といった要素技術により閉鎖し、廃棄体の定置間隔性能を長期にわたり確保する必要がある。そこで、わが国の地質環境条件に適応し得るこれら閉鎖システムの確立に資するため、室内試験及び原位置試験を通じてこれらの性能を定量的に評価していくことが必要である。本年度は、昨年度開始したカナダAECLにおけるトンネルシーリング性能試験で取得されるデータおよびトレーサー試験結果のデータの整理、解釈、トレーサー結果の数値解析に関わる技術的検討、評価を実施した。その結果、注入圧上昇にともなう、湧水量、膨潤圧、トレーサー回収量の変化が把握できた。また、トレーサー試験結果と解析との比較からプラグ周辺の物質移行特性が把握できた。
戸井田 克*; 塩釜 幸弘*; 升元 一彦*; 須山 泰宏*; 阿部 泰典*; 古市 光昭*
JNC TJ8400 2001-018, 212 Pages, 2001/02
高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、廃棄体の定置後、処分のために建設した地下構造物を人工バリア材の一つである埋め戻し材、プラグ材、グラウト材といった要素技術により閉鎖し、廃棄体の定置間隔性能を長期にわたり確保する必要がある。そこで、わが国の地質環境条件に適応し得るこれら閉鎖システムの確立に資するため、室内試験及び原位置試験を通じてこれらの性能を定量的に評価していくことが必要である。本年度は、昨年度開始したカナダAECLにおけるトンネルシーリング性能試験で取得されるデータおよびトレーサー試験結果のデータの整理、解釈、トレーサー結果の数値解析に関わる技術的検討、評価を実施した。その結果、注入圧上昇にともなう、湧水量、膨潤圧、トレーサー回収量の変化が把握できた。また、トレーサー試験結果と解析との比較からプラグ周辺の物質移行特性が把握できた。
戸井田 克*; 塩釜 幸弘*; 渥美 博行; 升元 一彦*; 安井 信吾*; 阿部 泰典*; 古市 光昭*
JNC TJ7440 2000-006, 137 Pages, 2000/02
東濃地科学センターにおける地層科学研究では,地質環境の調査技術・調査手法を開発することを目的として,広域地下水流動研究,超深地層研究所計画を進めている。これらの計画では,主に地表から地下深部に至る花崗岩中の地下水の動きを対象にしており,そのための大きな課題は,できるだけ少ない調査量で高精度に地質環境を把握するための合理的手法を確立することである。統計解析手法は,地下に埋蔵する資源量の評価など他の分野において用いられてきた数学的な方法である。本業務ではこの手法を試錐データの解析に適用し,その有効性を確認した上で,この手法を取り入れた定量的地質環境モデルの構築を提示するものである。平成11年度には,以下の項目を実施した。1.限られた数量の実測データから得られた地質環境特性の空間的不均一性の情報に付随する不確実性を,定量的に評価する統計解析手法の明確化 2.東濃及び他地域の例における上記手法の試用及び適用性の調査 3.国内外の調査・検討事例の調査及びこれらとの比較による上記手法の合理性の確認 4.上記の統計解析手法を反映した定量的な地質環境モデル構築の要領案の作成