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阿部 雄太; 永井 桂一; 真家 光良*; 中野 菜都子*; 川島 裕一*; 武末 尚久*; 斉藤 淳一
第23回動力・エネルギー技術シンポジウム講演論文集(USB Flash Drive), 5 Pages, 2018/06
ナトリウム火災ではナトレックスで窒息消火させるが、消火能力の向上や純ナトリウムの安定化を目指した消火手法を考案した。もんじゅ等の高速炉やナトリウム施設の廃止では大量ナトリウム処理でのアルカリ廃液及び水素管理が課題となる。ナトリウムは電気陰性度が他の金属より小さいため高い化学的活性度である。Naを塩化カルシウムのClとイオン結合させ、中性かつ安定な塩化ナトリウムを生成する消火/処理方法を考案した。基礎的特性(熱分析, 元素分析等)と小規模試験から、適用が期待できる結果を得た。
大村 嘉人*; 松倉 君予*; 阿部 淳一*; 保坂 健太郎*; 玉置 雅紀*; 土肥 輝美; 柿嶌 眞*; Seaward, M. R. D.*
Journal of Environmental Radioactivity, 141, p.38 - 43, 2015/03
被引用回数:12 パーセンタイル:35.16(Environmental Sciences)2013年8月に採取した葉状地衣類10種類の放射性セシウム濃度(Cs)の範囲は1.7-35kBq/kgであった。2つの優占種、Dirinaria applanataとPhyscia orientalisにおいて、それらのCs濃度と試料採取地点の空間線量率との関係を調べた。P. orientalisのCs濃度は福島原子力発電所事故から約1年後に測定したもので、試料採取地点の空間線量率との間に良好な相関関係がみられた(r=0.80)。さらに、事故から2年経過した試料採取地点の空間線量率との間にも相関関係がみられた(r=0.65)ことから、時間経過後も継続して大気中の放射性降下物レベルを反映するバイオモニターとしての有用性を示すといえる。対照的に、Dirinaria applanataの場合は、それらの試料採取地点の空間線量率との相関関係はみられなかった。
阿部 雄太; 永井 桂一; 真家 光良*; 中野 菜都子*; 斉藤 淳一
no journal, ,
ナトリウム火災ではナトレックス(沸点(883C)近傍で溶融または分解熱を吸収するNaClまたはNaCOの粉末をナトリウムより軽質にしたもの)をかけて窒息消火させるが、消火能力の向上や純ナトリウムの安定化を目指したより安全な消火手法を考案した。また、もんじゅ等の高速炉の廃炉や研究開発等で用いたナトリウム試験施設の廃止においては、大量ナトリウムを処理する際に発生するアルカリ(NaOH等)廃液及び水素管理が課題となる。これらの課題は、ナトリウムの電気陰性度が他の金属に比べて小さいため高い化学的活性度であることに起因し、ナトリウムがNaで存在しやすいために引き起こされる。われわれは、この性質に着目し、融雪剤等に用いられるCaClのClをイオン結合させ、中性かつ安定なNaClを生成する消火/処理剤を考案した。本報では、ナトリウムとCaClの基礎的特性(熱分析、元素分析等)の把握と小規模実証試験から適用が期待できる結果を得た。