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大木 繁夫; 神 智之*; 青柳 成美*
JNC TN9400 2001-098, 154 Pages, 2001/10
FBRサイクル実用化戦略調査研究の一環として、高速炉における長寿命核分裂生成物 (Long-Lived Fission Product,LLFP)の核変換について、実用化像を描くための検討わ開始した。ヨウ素-129、テクネチウム-135を暫定的な対象核種とし(元素分離を仮定)、減速材付きターゲット集合体により発電用大型高速炉へ装荷することを考え、LLFP核変換特性、炉心特性への影響を解析した。ヨウ素-129とテクネチウム-99については、減速材割合を高めることにより、高い核変換率を達成できる見通しを得たが、セシウム-135については、同位体からの新たな生成のため、有意な核変換を行うことが難しい結果となった。さらに、工学的成立性のあるLLFP装荷炉心概念を構築するための検討課題を抽出した。特に、融点および熱伝導率が低いヨウ素とセシウムについては、ターゲット設計を熱的に成立させるための工夫が必要となる可能性がある。
大木 繁夫; 青柳 成美*
JNC TN9400 2001-027, 62 Pages, 2000/03
FBR実用化戦略調査研究で検討対象となっている燃料形態及び冷却材の異なる高速炉について長半減期核分裂生成物(Long-Lived Fission Product,LLFP)の消滅特性解析を行った。対象とした高速炉は、1)ナトリウム冷却酸化物燃料炉心、2)ナトリウム冷却窒化物燃料炉心(Heボンド)、3)ナトリウム冷却窒化物燃料炉心(Naボンド)、4)ナトリウム冷却金属燃料炉心、5)鉛冷却窒化物燃料炉心(BREST-300)、6)鉛冷却酸化物燃料炉心、7)炭酸ガス冷却酸化物燃料炉心(ETGBR)である。LLFPとしては79Se,93Zr,99Tc,107Pd,126Sn,129I,135Csの7核種を選定した。それらを減速材(ZrH1.7)付きターゲット集合体に装填、上記高速炉の径方向ブランケット位置での照射を想定し、LLFP消滅量及び消滅率を算出した。主な結果を以下に示す。・径方向ブランケットにおける減速材ターゲットを用いたLLFP消滅特性には、炉心部の燃料形態及び燃料形態の違いはほとんど現れない。・大型炉よりも中型炉の方が炉心燃料集合体数に対するLLFPターゲット数が多いため、炉出力あたりのLLFP消滅量が大きくなる。
原 昭浩*; 勝又 雅史*; 青柳 成美*
PNC TN9520 89-008, 52 Pages, 1989/04
高速炉におけるニーズの多様化に伴い,さまざまな炉出力規模および形状の炉心を設定する必要が生じている。それぞれの炉心について多次元拡散コードCITATIONコードによりPu富化度をサーベイし炉心性能を調べる。しかし,この作業は非常に煩雑で,これまで多くの時間を要していた。このため,簡易な入力により体系および原子数密度データを作成し,CITATIONコードからの出力により最適Pu富化度の算出および炉心特性の編集を行うコード『PENCIL』を開発した。 本コードを使用することにより,体系および原子数密度データの作成が簡略され,さらにCITATIONコードの出力編集が不必要となり,Pu富化度サーベイに要する時間が大幅に短縮された。 また,酸化物燃料,金属燃料,炭化物燃料,窒化物燃料およびTRU核種を混入した燃料を用いた炉心の計算も可能にした。 本報告書は,上記コードの機能,データ入力法についてまとめたものである。