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須磨崎 一治*; 岡部 正則*; 大高 正*
PNC TN842 75-07, 48 Pages, 1975/08
動燃東海事業所では再処理工場の就業者の個人内部被曝管理対策の一環として、ホールボデイカウンタを設置した。本装置を用いて、今後定常的に作業者の内部被曝をモニタリングして行く上で、基礎データとして個人毎バックグラウンド値の他、正常人(放射性物質取扱いによる体内汚染を受けていない者)に関するバックグラウンド値の範囲を把握しておくことが必要になる。今回の調査では、総対象者数394名について測定を行い、個人別測定データを得るとともに、これらのデータを基に統計処理を行って正常人のバックグラウンド値の範囲を明らかにし、体内汚染者のスクリーニング・レベルについて考察した。また、本装置で個人測定を行う際に、人体バックグラウンド値を左右する大きな要因である体内のSUP40/KとSUP137/Csの量についても考察した。
須磨崎 一治*; 岡部 正則*; 大高 正*; 野田 喜美雄
PNC TN841 74-44, 34 Pages, 1974/12
動燃東海事業所では,使用済核燃料再処理工場の操業開始を間近に控え,当施設で働らく放射線作業従事者等の内部被曝管理対策の一環として,ホール・ボディ・カウンタを設置した。この報告書は,本装置に関して行った校正試験の結果を中心に,装置設置上の基礎的配慮,装置の構成および特性等について記述したものである。鉄室は肺モニタ用に製作されたものを供用し,内法寸法:間口2m,奥行2.5m,高さ2m,主材:鉄20cm厚,内張材:鉛3mm厚+銅0.5mm厚+塩ビ3mm厚となっている。検出器は5in.4in.厚NaI(Tl)検出器で400チャンネル波高分析器に連結されており,身長方向のスキャンニングが可能となっている。本装置の鉄室内バックグラウンドは0.152MeVのエネルギー範囲について607.37cpmである。CsファントムまたはKファントムを用い,ベッド・ジオメトリーで得た検出効率は,Csチャンネル(0.600.72MeV)について3.28cpm/nCi,Kチャンネル(1.341.54MeV)について0.29cpm/nCiであり,これら両チャンネルでのバックグラウンドは,それぞれ44.36cpmと22.41cpmである。最小検出量として,30分測定3の信頼度で,137Csについて1.3nCi,40Kについて9.5nCiを得た。また本装置を用いて10名の被検者について測定した平均体内カリウム量は,体重の0.2%相当量であり,137Cs量は何れも本装置の最小検出限界以下であった。
須磨崎 一治*; 岡部 正則*; 大高 正*
PNC TN842 74-02, 33 Pages, 1974/07
動燃東海事業所においては,プルトニウム燃料開発室で働らく,いわゆるプルトニウム取扱作業者等に対して,毎年1回,肺モニタ計測を行なって,肺中に沈着したプルトニウムをチエックする計画になっている。本報告書は,この計画に従い,総数223名について実施した昭和48年度の肺モニタによる定常モニタリングの結果をまとめたものであるが,肺モニタで検出し得る有意な所見は認められなかった。
須磨崎 一治*; 岡部 正則*; 本山 茂二
PNC TN842 73-05, 48 Pages, 1973/07
動燃東海事業所放射線保健室に設置されている肺モニタを使用して,当事業所Pu燃料開発室と動燃大洗工学センターおよび原研東海研究所で就業する職員363名を対象にして実施した調査の報告である。人体に関する低エネルギー領域のバックグラウンド値の把握は,今後肺モニタを利用して,Pu作業従事者等の吸入被曝時における内部被曝管理を実施して行く上での基礎資料を与えるものである。この個人のバックグラウンド値は,個人の体格などによって相違することが考えられる。従って,今回の調査はPu燃料開発室で就業する者全員について実施し,個人別データの収集の他,これらの個人別データを基に統計処理を行って正常人体バックグラウンド値と体重などとの関係を解析し,個人の体重から人体バックグラウンド値の最良推定値を求める方法について考察した。この他,Pu作業従事者群と非従事者群とについて,バックグラウンド平均値を比較・検定したが,危険率1%で有意な差は認められなかった。