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福崎 裕延*; 吉田 勝; 浅野 雅春; 饗庭 喜和*; 熊倉 稔
European Polymer Journal, 26(4), p.457 - 461, 1990/00
被引用回数:28 パーセンタイル:76.24(Polymer Science)相対的に低い分子量をもつglycolic acid(GA)と種々のlactone、例えば-butyrolactone(BL)、-valerolactone(VL)、そして-caprolactone(CL)、のコポリマーをN雰囲気下200Cの温度、無触媒下で合成した。この反応は直鎖GAと環状lactoneの加木分解によって生成する直鎖-hydroxy acidとの間の直接脱水縮合によって特徴ずけられる。この場合、直鎖-hydroxy acidは、各々環状BLが4-hydroxybutyric acid(HBA)、環状VLが5-hydroxyvaleric acid(HVA)、そして環状CLが6-hydroxycaproic acid(HCA)に対応する。H-NMRの結果から、GAとHVAもしくはHBAの反応が定量的に進行するのに対し、HBAとのそれは非常に低い反応性しか示さないことが分かった。
福崎 裕延*; 饗庭 喜和*; 吉田 勝; 浅野 雅春; 熊倉 稔
Makromol. Chem., 190, p.1553 - 1559, 1989/00
L-乳酸(LA)と-ブチロラクトン(BL)の共重合は、相対的に低い分子量をもつコポリマーを合成するため、無触媒下、200Cでおこなった。この反応は、直鎖状LAと環状BLの加水分解生成物である直鎖状4-hydroxybutyric acidの間で、直接縮合によって進行する。これらのコポリマーの物性、例えば共重合性はC-NMR、組成はH-NMR、分子量は末端COOH定量法とGPC、そして結晶性はDSCによって測定した。この測定結果に従えば、BLの共重合性は非常に低いことが分かった。仕込みBLモノマー組成が30、50、そして70mol-%の時、コポリマー中のBC組成は、各々12、16、そして19mol-%になる。これらのコポリマー鎖は、適当なのでブロックレングス(block length)のlactyl unitと1個の-oxybutyryl unitの繰り返しからなることが、本実験によって明らかになった。
福崎 裕延*; 饗庭 喜和*; 吉田 勝; 浅野 雅春; 熊倉 稔
Makromol. Chem., 190, p.2407 - 2415, 1989/00
200C、解媒不存在下で直接脱水重縮合させたL-乳酸(LA)ホモポリマーは結晶性であるのにたいし、DL-マンデル酸ポリマー(MA)のそれは非晶性であった。コポリ(LA/MA)は、15-100mol-%MA組成範囲において非晶性である。これらのホモポリマーのin vivo分解メカニズムは、ホモポリ(LA)がparabola-type分解パターンを示した。しかし、ホモポリ(MA)は、15週の実験期間を通じて分解をおこさなかった。一方、コポリマー系の場合、分解メカニズムは、特徴的なS-type分解パターンになることが分った。この場合、S-type分解パターンは、誘導期間の出現(マトリックスの分解を伴わない初期表面膨潤のみ)、次いで膨潤した部分のマトリックスの主鎖切断によって生じたオリゴマーの溶解・分解と続くことによって特徴づけられる。このような現象はポリマーに含まれている疎水性の側鎖基であるフエニル基の性質に起因している。
福崎 裕延*; 饗庭 喜和*; 吉田 勝; 浅野 雅春; 熊倉 稔
Makromol. Chem., 190, p.2571 - 2577, 1989/00
L-乳酸とDL--オキシ酸からなる酵素分解型・低分子量コポリマー、例えばL-乳酸(L-LA/DL-LA)、L-LA/DL--hydroxy-n-butyric acid(DL-HBA)、L-LA/DL--hydroxy-isovaleric acid(DL-HIVA)、L-LA/DL--hydroxy isocaproic acid(CD-HICA)、を200Cの温度、無触媒下、直接脱水縮合反応によって合成した。H-NMRから、これらの反応はすべて定量的に進行することが確かめられた。コポリマーの酵素分解性は、コポリマーの分子量とコポリマー中に含まれているDL-オキシ酸の種類に強く依存した。すなわち、分解パターンで比較した場合、copoly(L-LA/DL-HBA)系が放物線型、copoly(L-LA/DL-LA)系が直線型、そしてcopoly(L-LA/DL-HIVA)とcopoly(L-LA/DL-HICA)系がS-型の分解パターンを示した。
福崎 裕延*; 吉田 勝; 浅野 雅春; 饗庭 喜和*; 嘉悦 勲
European Polymer Journal, 24(11), p.1029 - 1036, 1988/00
被引用回数:44 パーセンタイル:87.05(Polymer Science)L-乳酸(LA)と-バレロラクトン(VL)の共重合をN雰囲気、200C、無触媒、そして水の存在下でおこなった。