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高橋 邦明; 和田 勉; 山口 俊弘; 檜山 敏明; 上村 勝一郎; 長井 修一朗
PNC TN8410 91-201, 94 Pages, 1991/08
低密度プルトニウム燃料を製造する際に使用される有機化合物が予備焼結工程でどのように挙動し,その配管系に対しどのような影響を与えるかを把握するための基礎データを取得する。熱天秤,ガスクロマトグラフ-質量分析装置等を用いた熱分析試験及び管状電気炉等による熱分解生成物重量測定試験を実施した。アルゴン-水素雰囲気における熱分解試験の結果,アビセルの熱分解生成物の生成割合は,残渣約27%,CO,CO2,エチレン等の気体約60%,ベンゼン,アルデヒド等の液体約7%,フェノール等の粉末として約6%であった。また,グリーンペレット熱分解試験の結果,K-3添加ペレットよりもアビセル添加ペレットの方が系内残留分解生成物は約10%程少なかった。低密度プルトニウム燃料製造のために使用するポアフォーマとしては,予備焼結工程及び配管系への影響を考慮すると,K-3よりもアビセルの方が好ましいポアフォーマと言える。
伊勢村 邦郎*; 長谷川 進*; 尾ノ井 幸尋*; 高橋 俊弘*
PNC TJ4027 87-003, 170 Pages, 1987/06
近年、これまでほとんど利用されることのなかった地下空間に、深地層試験場、高レベル放射性廃棄物の地層処分施設、無重力実験施設、地底総合開発研究施設などの長大な構造物が計画されるようになった。しかし、このような地下長大構造物は、これまでの建設技術、保守管理技術を単に深さ方向に延長するだけでは、捉えることができず、既存の分野を越えた多角的側面からの検討を必要とする。本調査は、このような観点から、(1)既存の地下長大構造物の建設技術、保守管理技術の調査、(2)深地層における長大構造物の建設技術、保守管理技術についての問題点の検討、(3)今後、必要とされる技術開発項目の検討を実施した。その結果、建設技術については、既存の技術をベースに、より一層の低コスト化、高速化、安全化を計る必要があること、また、保守管理技術では、地下空間の居住空間としての維持管理技術について特に、積極的な基礎的研究と技術開発が必要であることが明らかとなった。
山根 祐一; 高橋 聡*; 山本 俊弘*; 三好 慶典
no journal, ,
仮想的なMOX燃料加工施設の条件に基づいて作成した臨界事故シナリオにおいて、主要な3種類の事故進展ケースを示すとともに、各ケースについてDOCTRINE1)コードを用いて動特性解析を行い、総核分裂数が高々110の程度となることを示した。
山根 祐一; 高橋 聡*; 山本 俊弘*; 三好 慶典
no journal, ,
六ヶ所施設の情報に基づいて、幾つかのMOX粉体系の臨界事故シナリオを作成した。富化度の異なる2種類のMOX粉末の混合物について、13.6kg以上のステアリン酸亜鉛が装荷された場合には、攪拌混合によりが0.95を超過する可能性があることが示された。そのような場合において、臨界事故の進展について検討し、3つのケースに分類した。そして、それぞれのケースについて、代表的な条件に対して幾つかの解析コードを用いて動特性解析を実施した。それらの解析結果の比較によりMOX粉体系の臨界事故における総核分裂数はおおむね1-2の程度であることが示された。