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Mirabueno, M. H. T.*; 鳥井 真之*; Laguerta, E. P.*; Delos Reyes, P. J.*; 藤木 利之*; Bariso, E. B.*; 奥野 充*; 中村 俊夫*; 檀原 徹*; 國分 陽子; et al.
地学雑誌, 123(5), p.751 - 760, 2014/10
フィリピン、イロシンカルデラ内のIRBH-2で、深度50mのコア試料を0.5mごとに採取して記載した。泥炭質堆積物(深度約710m)から植物片の放射性炭素年代をAMS法により1.11.8kBPを得た。コア試料中では、ラハールと河川堆積物が多く認められた。深度12mまでは、安山岩質の河川堆積物と少量のラハールからなる。深度2050mの間に、8枚の降下テフラが挟まっている。テフラの屈折率測定から、後カルデラ火山の活動は、安山岩質デイサイト質が主で、流紋岩質の噴火が少量起こったことが示された。流紋岩質テフラとイロシン火砕流の岩石記載学的特徴の類似性は、後カルデラ火山の活動期でも、イロシンカルデラ起源のマグマの噴火がおこったことを示す。上位の火山性堆積物は、得られた放射性炭素年代もあわせて考慮すると、ブルサン火山複合体で唯一活動的であるブルサン火山からもたらされたものと考えられる。
奥野 充*; 和田 恵治*; 鳥井 真之*; 檀原 徹*; 中村 俊夫*; 國分 陽子; Gualtieri, L.*; Brenn, S.*
no journal, ,
アラスカ、アリューシャン列島のアンドレアノフ諸島に属するアダック島は、完新世の土壌-テフラ層に覆われている。テフラ層序はこの島の年代学的枠組みを構築するうえで有効であり、ブラック(1976)は、顕著な3枚のテフラ堆積物(下位よりMain, Intermediate, Sandwich)があると報告している。本研究では、年代学的枠組みを再検討するため、ヘブン湖の近くで採取した泥炭堆積物コアについてAMSによる放射性炭素年代測定及び岩石組織分析を行った。また、スリーアーム湾周辺で採取した木炭も年代測定した。Main, Intermediate, Sandwich, YBO及びForty Yearテフラの噴火年代は、およそ9.5, 7.2, 4.7, 3.6及び0.4cal ka BPであった。