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久野 祐輔; 麻生 良二
日本原子力学会誌ATOMO, 50(5), P. 324, 2008/05
「次世代核燃料サイクルシステム」の確立のためには効果的かつ効率的な不拡散対策の導入が不可欠である。現在、包括的保障措置及び追加議定書のもとに新たな保障措置の手法が確立されているが、今後の原子力平和利用のグローバル的拡大に伴う核拡散リスクの増加に対処するためには現在の保障措置の適用だけでは困難が予想される。本ワークショップでは、将来の核燃料サイクルを見越した核拡散対策について先進的保障措置のあり方を中心に国際的な議論を行った。本報では、同会議での概要,論点及び得られた結果について報告する。
鈴木 美寿; 堀 雅人; 麻生 良二; 臼田 重和
Journal of Nuclear Science and Technology, 43(10), p.1270 - 1279, 2006/10
被引用回数:3 パーセンタイル:24.11(Nuclear Science & Technology)大型再処理施設の在庫差(MUF)を説明する目的で、数値計算による多重尺度統計的プロセス制御手法(MSSPC)を適用する。商業用再処理施設では年間のプルトニウム取扱い量が5000kg以上となるが、核燃料物質の取扱い量が増えれば増えるほど、計量管理測定に伴う累積誤差が1SQ(=8kgPu)を越えることが予想され、近実時間物質収支法(NRTA)とプロセスモニタリング法がIAEAの保障措置基準を満足するために必要とされている。本研究では、模擬のバッチ運転データに種々の誤差や乱れが重畳されたプロセスデータを連続ウエーブレット関数を用いて展開し、データに含まれる誤差や乱れが時間と周波数領域で分解されることを示す。ウエーブレット展開を用いたMSSPCは広範囲の異常現象に対して効果的に適用できるので、事前には知らされていないゆっくりとした又は急な転用損失を保障措置対策として検知することができる。MSSPCによる診断法を通常データから異常現象を分離することに適用し、主成分分析(PCA)を用いて先の二つのタイプの転用ロスの検知方法を示す。MUFのデータは一般的に自己相関的な時系列データと仮定することが可能で、この時系列データにMSSPCを用いた定量的な効果について、非検知確率と比較するためにモンテカルロ計算による平均的な遅れ時間を用いて示す。物質収支におけるバイアス補正(BC)に関する最近の議論を紹介し、MUFをBCを用いずに説明できる評価手法を示す。
鈴木 美寿; 堀 雅人; 麻生 良二; 臼田 重和
Proceedings of INMM 47th Annual Meeting (CD-ROM), 8 Pages, 2006/00
大型再処理施設の在庫差(MUF)を説明する目的で、数値計算による多重尺度プロセス制御手法(MSSPC)を適用する。商業用再処理施設では年間のプルトニウム扱い量が5000kg以上となるが、核燃料物質の取扱量が増えれば増えるほど、計量管理測定に伴う累積誤差が1SQ(=8kgPu)を越えることが予想され、近実時間物質収支法(NRTA)とプロセスモニタリング法がIAEAの保障措置基準を満足するために必要とされている。本研究では、模擬のバッチ運転データに種々の誤差や乱れが重畳されたプロセスデータを連続ウエーブレット関数を用いて展開し、データに含まれる誤差や乱れが時間と周波数領域で分解されることを示す。ウエーブレット展開を用いたMSSPCは広範囲の異常事象に対して効果的に適用できるので、事前には知らされていないゆっくりとした又は急な転用損失を保障措置対策として検知することができる。MSSPCによる診断法を通常データから異常事象を分離することに適用し、主成分分析(PCA)を用いて先の二つのタイプの転用ロスの検知方法を示す。MUFのデータは一般的に自己相関的な時系列データと仮定することができ、この時系列データにMSSPCを用いた定量的な効果について、非検知確率と比較するためにモンテカルロ計算による平均的な遅れ時間を用いて示す。物質収支におけるバイアス補正(BC)に関する最近の議論を紹介し、MUFをBCを用いずに説明できる評価手法を示す。
井上 尚子; 堀 啓一郎; 道正 久春; 太田 清和*; 大塚 直人; 麻生 良二; 千崎 雅生
Proceedings of INMM 47th Annual Meeting (CD-ROM), 6 Pages, 2006/00
東アジア域内の原子力協力の現状と将来について調査したうえで、透明性の特徴と構造について分析するとともに、地域における核の透明性を強化する原則的方法について議論する。
加藤 正人; 麻生 良二*; 河野 秀作; 他3名*
PNC TN8410 89-039, 20 Pages, 1989/07
90K級超電導YB-2CU3O7において,Uは原子価数とイオン半径の点よりYと比較的容易に置換できると考えられる。そこで,YサイトへのU置換を系統的に行い,特性の変化について調べた。 Y1-XUXB-2CU3O7(x=01)の組織の試料を固相反応法により合成した。その試料について,電気抵抗率,AC帯磁率の測定とX線解析測定により特性の変化を調べた。 U置換に伴い電気抵抗率が増加し,ゼロ抵抗温度が低下する。X=0.3の置換で86.6Kを示すがX=0.4以上の置換では絶縁体的な特性を示した。X線回析の結果により,U置換により,不純物相が現れ,X=0.4以上では超電導相は依存しないことがわかった。この変化は,電気抵抗率の変化とよく対応しているため,電気抵抗率の変化は不純物相の増加に起因していると考えられる。しかし,AC帯磁率において,X=0.05で転移開始温度が上昇し94.5Kを示した。これは,YB-2C-3O7にUが固溶したためと考えられる。 1)Yに対し,1%のU置換で不純物相が現われ40%の置換で超電導相は消滅した。 2)5%のU置換で転送開始温度が上昇し,94.5Kを得た。
笹尾 信之*; 大西 紘一; 麻生 良二*; 河野 秀作; 加藤 正人; 船坂 英之; 石黒 敏明*
PNC TN8410 88-027, 52 Pages, 1988/06
高温酸化物超電導体の開発において、均一性の高い試料を作製することは、臨界温度等を上昇させる上で重要であるとともに、試料作製上から生じる不均一性を取り除き、試験目的の因子を明確にさせるという開発上の第一歩でもある。本研究は、シュウ酸塩法にエステルの加水分解反応を付加することによって、より均一性の高い超電導体試料を迅速に作製する技術の確立を目的としたものである。Y、Ba、Cuの各硝酸塩とシュウ酸ジメチルを混合しさらに100まで加熱し、エステルの加水分解反応により、Y-Ba-Cu混合シュウ酸塩の沈澱物を生成させた。このプロセスでの最適条件を把握するため、沈澱物の分析、pH調整等を行った。その結果、(1)本方法により作製した試料において、臨界温度85 Kという値を得た。(2)これにより、湿式の均一沈澱法において、エステルの加水分解反応を利用することにより迅速かつ均一な試料作製技術確立の見通しを得た。
鈴木 美寿; 堀 雅人; 麻生 良二; 臼田 重和
no journal, ,
「3タンクモデル」を用いた数値計算により、核燃料物質収支における多変量解析及び溶液監視(SM)による検定手法の有効性について確認するとともに、周波数展開手法を用いた誤差分離について検討した。再処理施設等においては、運転中に工程内の物質在庫量を測定し高頻度に計量を実施する近実時間計量管理法(NRTA)を用いている。一方、核燃料物質の取扱量の増大に伴い測定誤差の増加や累積等の影響が問題となり、累積和を管理するだけでなく多変量の変化を検定する手法,溶液体積や重量等を監視(SM)し誤差補正を行う手法が検討されている。ここでは、多変量解析及び溶液監視による過去の検定手法の有効性について確認するとともに、NRTAの測定誤差の影響を説明するための方法として周波数展開手法を提案する。
麻生 良二
no journal, ,
INPROにおける核拡散抵抗性分野へのこれまでの取り組み,同分野における他の国際的プロジェクトとの関係,これからの日本の取り組みに関して報告する。