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辻本 吉廣*; 山浦 一成*; 林 直顕*; 樹神 克明; 井川 直樹; 松下 能孝*; 勝矢 良雄*; 白子 雄一*; 赤荻 正樹*; 室町 英治*
Chemistry of Materials, 23(16), p.3652 - 3658, 2011/08
被引用回数:26 パーセンタイル:59.91(Chemistry, Physical)トポタクティック合成法を用いることで、従来法よりもフッ素含有率の高いRuddlesden-Popper型鉄酸化物を合成することに成功した。粉末中性子回折,放射光X線回折及びFeメスバウアー法によってその結晶構造を解析したこところ、合成した物質は化学式がSrFeOF(x0.44)であり、室温における格子定数が=0.387264(6)nm及び=2.13465(6)nm、陰イオン欠陥のない正方晶オキシフッ化ペロブスカイト型構造を有する新規物質であることがわかった。また、この物質中でフッ素イオンは酸化物イオンとともに、鉄を中心とした四角錐の頂点に位置する結晶サイトを選択的に占有することを明らかにした。
辻本 吉廣*; 山浦 一成*; 松下 能孝*; 室町 英治*; 林 直顕*; 樹神 克明; 井川 直樹; 白子 祐一*; 赤荻 正樹*
no journal, ,
本研究では、アニオン格子とフッ素化試薬の関係を調べるために、Ruddlesden-Popper型層状物質SrFeOのフッ素化反応とその結晶構造を調べた。本研究では、フッ化剤としてテフロンポリマー(-CF-)を、前駆体としてSrFeOを用い、そのフッ素化反応の検討を行った結果、これまでの報告よりも多くのフッ素が導入されたSrFeOFを合成することに成功した。中性子回折法及びFeメスバウアー法による解析の結果、この物質中のフッ素アニオンは選択的に頂点サイトを占有し、これを反映してFeは正方ピラミッド配位をとることがわかった。本発表ではさらに詳細な反応機構や結晶/磁気構造等についても報告する。