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安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 88(1), p.52 - 53, 2012/01
ITER計画の最近の進捗として、第9回ITER理事会の開催などについて報告する。平成23年11月17, 18日、第9回ITER理事会が仏カダラッシュにおいて開催され、スケジュールの見直しなどが議論された。具体的には、核融合反応を起こす本格的運転の開始スケジュールは変更しないものの、ファーストプラズマの着火を1年遅らせて2020年11月とするスケジュールが策定されるとともに、予算の上限値を守るためのコスト戦略が承認され、各極で分担する機器の調達取り決めが約70パーセントまで完了したこと等が確認された。また、ITER機構とモナコ公国とのパートナーシップ協定に基づいて実施されている博士課程修了研究者の募集について紹介した。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 87(9), p.651 - 652, 2011/09
ITER計画において、我が国が製作を分担する超伝導トロイダル磁場コイル及び中性粒子入射加熱装置の実機製作に向けた試作開発の進展状況について報告する。超伝導トロイダル磁場コイルについては、実規模レベルのコイル巻線の試作,ラジアルプレートの試作,コイル構造物部品の試作を行うことにより、実機製作に見通しを得るとともに、多くの有用な技術データを取得した。中性粒子入射加熱装置については、MeV級加速器を用いた試験において、ITERの目標であるビームエネルギー(1MeV)及び電流密度(200A/m)をほぼ満足する性能を達成した。また実規模の高電圧ブッシング1段を製作し、設計で要求される耐電圧性能(200kV/段)を2割上回る成果を得た。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 87(5), P. 330, 2011/05
2011年3月8日、東京新橋において第18回ITER企業説明会を開催し、第7回ITER理事会の結果概要,ITERサイトの建設状況,日本が分担する調達機器の製作状況,ITERにおける調達プロセス等について説明した。講演後には参加企業から多くの質問があり、活発な意見交換が行われた。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 87(3), P. 246, 2011/03
フランス・カダラッシュのITERサイトでは、順調に建設活動が進展し、2011年2月半ばにはトカマク複合建屋ピットの掘削作業がほぼ完了した。また、ITER機構への我が国からの職員派遣に関する支援活動の一環として、2010年12月9,10日に開催された「エコプロダクツ2010」、11月30日12月3日に開催された第27回プラズマ・核融合学会年会、及び2011年2月18日
20日に開催された全米科学振興協会(AAAS)年次総会において、ITER計画の紹介とITER機構職員募集の案内を行った。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 86(11), P. 663, 2010/11
2010年10月13日に開催された第5回原子力機構報告会において、「ワールドフュージョンコラボ; 夢のエネルギー実現への挑戦」と題して、ITER調達の進捗状況を含め、核融合エネルギー実現に向けた挑戦について紹介した。一方、フランス・カダラッシュにおけるITERの建設サイトでは、8月よりトカマク複合建屋ピットの掘削作業など、ITERの建設工事が本格的に開始された。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 86(7), p.436 - 437, 2010/07
平成22年6月に開催された第6回ITER理事会では、ITER機器の調達取り決めの約6割が締結され、ITERの建設が着実に進捗していることが確認された。また、ITER関連企業を対象とした第15回企業説明会では、ITER機構が実施する調達及び外部業務委託についてITER機構職員による説明が行われた。さらに、ITER計画のブース展示及びITER機構職員募集説明会が行われた。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 86(3), p.186 - 187, 2010/03
2010年1月、ITER超伝導トロイダル磁場コイルの導体製作工場が北九州若松に完成し、コイル導体の製作が本格的に開始された。また、ITER中心ソレノイド用の導体製作にかかわる調達取り決めも締結され、日本が分担するITER用超伝導導体の製作が進展しつつある。ITER機構職員公募の応募手続きに関しては、オンラインで応募するEリクルーティングが1月の募集から導入された。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 85(11), P. 795, 2009/11
札幌市(札幌コンベンションセンター,平成21年9月7日-9日)にて開催された第2回核融合/原子力国際ビジネスフォーラムに、ITER展示ブースを出展するとともに、ITER機器の日本国内における調達の進展の報告を行った。また日本機械学会2009年次大会(岩手大学,9月13日-16日),日本原子力学会2009年秋の大会(東北大学,9月16日-17日)においても、ITER計画の説明会を実施した。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 84(3), P. 164, 2008/03
ITER許認可の進捗状況やサイトの整備状況など、最近のITERプロジェクトの状況について報告する。2008年1月末、ITERの許認可申請書及び建設許可申請書が提出された。またITER建設サイトではインフラ設備の整備作業などが順調に進んでいる。1月24日、ITERポロイダル磁場(PF)コイル超伝導導体の試験を行うためにPFインサート・コイルが那珂研の試験装置に据え付けられた。1月16日、ITER機構とモナコ公国のパートナーシップ協定が締結された。核融合エネルギーフォーラムの活動では、ITERの設計評価を行うワーキンググループが1月から準備活動を開始した。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 84(1), P. 69, 2008/01
第1回ITER理事会やトロイダル磁場コイル導体の調達取り決めの締結など、最近のITERプロジェクトの状況について報告する。2007年11月27日、第1回ITER理事会が、フランス・カダラッシュにおいて開催された。会議では、ITER理事会議長及び副議長の選出に続き、池田要氏,ノルベルト・ホルトカンプ氏が、各々ITER機構長,首席副機構長に指名されるとともに、6名の副機構長も指名された。その後池田機構長より、昨年末から行われてきた設計レビューが予定どおり終了したことなど、最近の進捗状況について報告があった。また、ITER理事会の翌日には、ITER機構と日本の国内機関である原子力機構との間で、日本が調達を分担するトロイダル磁場コイル導体の調達取決めが締結された。さらに、2007年11月7日には、ITER機構とフランス政府の間でITER本部協定が締結された。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 83(9), P. 775, 2007/09
第2回暫定ITER理事会及びITER機構職員公募などの状況について報告する。第2回暫定ITER理事会が、7月11日及び12日に東京において開催された。池田ITER機構長予定者とホルトカンプ首席副機構長予定者により、ITER協定の暫定的適用下での事業活動の立上げについて状況報告が行われた。今回のITER暫定理事会では、ITER事業活動の進展が認識されるとともに、多くの案件について方向性が示された。ITER機構では、7月に49名の専門職員の採用を決定した。これでITER機構の専門職員は合計172名となる。また今年5月から9月にかけて複数回の追加募集があり、合計61の専門職員ポジション及び58の支援職員ポジションの公募が行われた。さらに、ITER機構では、情報技術システムやソフトウェア開発,工程管理支援,物納調達管理支援に関する業務を外部委託するとしており、これらの業務に関心ある企業を募集した。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 83(5), P. 533, 2007/05
本報告では、ITER協定の国会での承認やEU極内機関の設立,ITERトロイダル磁場コイル導体サンプルの性能試験など、最近のトピックスについて紹介する。4月17日の衆議院本会議においてITER協定が承認され、これにより30日以内の批准が確定した。3月27日にブリュッセルで開催された欧州連合理事会により、EUのITERへの貢献を統括する欧州極内機関として、欧州共同事業体が設立された。スイスのCRPP核融合研究所にあるSultan試験設備において、EUにより製作されたITERトロイダル磁場コイルの導体サンプルの試験が行われ、良好な結果が得られた。ITER建設サイトの準備は順調に進んでおり、その第1期作業として、75haの面積の伐採作業が完了した。
安東 俊郎
プラズマ・核融合学会誌, 83(3), P. 308, 2007/03
ITER国際チームの最近の活動状況やITER建設サイトの準備状況,ITER機構職員公募に対する応募状況について報告する。ガルヒンク及び那珂の共同作業サイトは2006年12月で活動を終了し、国際チーム員はカダラッシュサイトへ集結した。ITER機構の正式発足まで国際チームにより移行措置活動が行われる予定である。2007年2月時点で国際チーム員は約120名に達し、滞在研究者や支援員を含めると190名規模となっている。2007年1月末からITER建設サイトの整備作業が開始され、10月までに整備を完了する予定である。2006年12月に52のITER機構職員ポジションが公募された。原子力機構は日本における公募の窓口として、応募書類の提出方法や関連情報を提供し、2月6日に予定どおり応募受付けを終了した。
正木 圭; 柳生 純一; 新井 貴; 神永 敦嗣; 児玉 幸三; 宮 直之; 安東 俊郎; 平塚 一; 西堂 雅博
Fusion Science and Technology (JT-60 Special Issue), 42(2-3), p.386 - 395, 2002/09
被引用回数:9 パーセンタイル:50.66(Nuclear Science & Technology)JT-60Uでは、大気解放後の第一壁コンディショニングとして、ベーキング,ヘリウムTDC,ヘリウムGDC,トカマク洗浄放電と順次実施し、到達真空度1010
Paを達成している。また、酸素不純物を低減するために、デカボラン(B
H
)を用いたボロナイゼーションを実施しており、プラズマ中の酸素不純物量を0.5%程度まで低減することに成功している。真空容器内に設置されるタイバータタイルは、高熱負荷に晒されるため高い設置精度が要求される。特にテーパー加工はタイルの段差による端部への熱集中を避けるのに有効であり、タイルの損耗を大きく減らすことができた。また、ダイバ-タ領域における堆積量及び損耗量の内外非対称性(ポロイダル方向)からは、外側ダイバータから内側ダイバータへの不純物の輸送が示唆されている。1992年及び1993年には、CFCタイルの化学スパッタリングと酸素不純物の低減を目的として、B
C転化CFCタイルを外側ダイバータに設置し、その効果を実証した。JT-60Uのトリチウム挙動を調べるために、第一壁中のトリチウム量及び排ガス中のトリチウム量を測定した。その結果、生成されたトリチウム量の約50%が第一壁に残留していることがわかった。
細金 延幸; 二宮 博正; 松川 誠; 安東 俊郎; 閨谷 譲; 堀池 寛*; 櫻井 真治; 正木 圭; 山本 正弘; 児玉 幸三; et al.
Fusion Science and Technology (JT-60 Special Issue), 42(2-3), p.368 - 385, 2002/09
被引用回数:4 パーセンタイル:28.72(Nuclear Science & Technology)本論文ではJT-60U装置及びコイル電源の開発とこれまでの運転経験についてレビューする。JT-60Uは高プラズマ電流,大体積プラズマ,高非円形プラズマを得るため、当初のJT-60装置から大型化された装置である。改造においては、トロイダル磁場コイルの内側の全ての構成機器が新しく製作された。さらに、ダイバータタイルには炭素材の化学スパッタリングを低減するためボロン変換CFC材が使用された。後には、当初の開ダイバータに代わって、NBI用クライオ排気パネルをダイバータ排気装置に用いた排気装置付の半閉ダイバータを設置した。これらの構成機器の開発に導入されたさまざまな技術や工夫,及びそれらの運転経験は、将来のトカマク装置の設計のための貴重なデータを提供するものである。一方、JT-60Uの運転に影響を与えた主要な故障についても述べる。さらに、重水素を燃料に使用するトカマク装置の保守の重要な課題として、容器内作業者の被ばくを抑えるための方策についても紹介する。
西谷 健夫; L.C.Johnson*; 海老沢 克之*; C.Walker*; 安東 俊郎; 河西 敏
Review of Scientific Instruments, 70(1), p.1141 - 1144, 1999/01
被引用回数:17 パーセンタイル:71.32(Instruments & Instrumentation)小型の核分裂計数管(マイクロフィッションチェンバー)を真空容器内に配置した、ITER用中性子モニターシステムの設計を行った。検出器の取付け位置としては、プラズマにできるだけ近い方が望ましいが、核発熱の冷却を考慮し、隣り合う遮蔽ブランケットの間に埋め込む方式とした。また検出器に用いる核分裂物質としては、高速中性子のみに感度を有するUが望ましいが、
UはPuを増殖してしまい、ITERの運転寿命中に感度が50%も増加することを明らかにした。
Uの場合、燃焼による感度低下が問題となるが、高々0.2%程度であることが計算により判明したため、
Uを採用した。ITERではこのマイクロフィッシェンチェンバーを、プラズマを取り囲むように11本配置することにより、プラズマの位置変動に影響されずに中性子発生率を測定できることを中性子のモンテカルロ計算により示した。
海老沢 克之*; 安東 俊郎; A.E.Costley*; G.Janeschitz*; E.Martin*; 杉江 達夫
Review of Scientific Instruments, 70(1), p.328 - 331, 1999/01
被引用回数:2 パーセンタイル:27.41(Instruments & Instrumentation)ITERのダイバータ領域においては、Ne,Ar,DT燃料による100MW級の放射損失が生じる。放射スペクトルを観測して発光粒子の同定、粒子束の算出、放射位置の測定を行うことは、ダイバータの運転制御上重要である。真空紫外波長の分光からは原子の再結合、荷電交換に基づく放射損失の知見も得ることが可能なので、同波長向け計測装置の実現性を検討した。排気ポートからダイバータプラズマを直接観測する方法として、ダイバータカセット間の約10mmの間隙を利用してダイバータ板上半分とプラズマX点までを測定することとした。検出器をクライオスタット外部に置く案では、真空領域の延長を最少限にして二重壁で囲んだ。検出器は直入射回折格子とイメージセンサで小型化を図った。クライオスタット内部に置く場合は、検出器用磁気遮蔽体のほかの機器への影響、中性子、線遮蔽体の取り合いを検討し、従来と比較した。
杉江 達夫; 小川 宏明; 勝沼 淳*; 丸尾 光正*; 海老沢 克之*; 安東 俊郎; 北 好夫*; 河西 敏; 西谷 健夫
Review of Scientific Instruments, 70(1), p.351 - 354, 1999/01
被引用回数:12 パーセンタイル:62.86(Instruments & Instrumentation)本システムは、ダイバータ部での不純物粒子の同定と粒子流入束の二次元測定をおもな目的としており、プラズマ制御に欠かせない計測システムの一つである。200nmから1000nmの広い波長領域の光を分光計測する。ここでは、おもにシステムの概念設計、光学設計、及び機械設計の結果について述べる。システムは、目的の異なった三種類の分光器で構成される。(1)不純物の種類をモニターする分光器、(2)粒子束の空間分布を高速測定する分光器、それと(3)イオン温度及び粒子の運動エネルギーを測定する高分散分光器である。二次元測定はダイバータカセット内部にモリブデン製ミラーを設置し、互いに交差する視野で行う。また、光線追跡による解析を駆使して光学系の最適化を行い、ダイバータ全域において約10mmの空間分解能を可能とした。その他、ダイバータでの発光スペクトル線の強度を推定し、測定限界の評価等を行った。
山田 雄一*; 綾井 直樹*; 三雲 明浩*; 伊藤 睦*; 林 一彦*; 高橋 謙一*; 佐藤 謙一*; 小泉 徳潔; 安東 俊郎; 松井 邦浩; et al.
Cryogenics, 39(2), p.115 - 122, 1999/00
被引用回数:39 パーセンタイル:82.53(Thermodynamics)ITER-EDAの一環で、NbAl素線の大量生産用技術を開発した。製作した素線の臨界電流値は12Tの磁場にて600A/mm
以上、
3Tの磁場変動に対するヒステリシス損失は、600mJ/cc以下となった。また、Nb
Alフィラメントの配置を最適化することによって安定化銅の比抵抗を1.5
10
m以下とすることができた。1500m以上の単長歩留は70%を達成することに成功しており、これは世界的にもNb
Al素線の大量生産のはじめての成功である。
山内 有二*; 広畑 優子*; 日野 友明*; 正木 圭; 西堂 雅博; 安東 俊郎; D.G.Whyte*; C.Wong*
Journal of Nuclear Materials, 266-269, p.1257 - 1260, 1999/00
被引用回数:21 パーセンタイル:80.32(Materials Science, Multidisciplinary)表面の半分をBC転化した黒鉛サンプルをDIII-DのDiMESにより約15秒間(合計)重水素プラズマにさらし、そのサンプルの重水素リテンション量の2次元分布及び熱脱離特性を昇温脱離分析法(TDS)で調べた。脱離気体種はおもにHD,D
,CD
であり、放出される割合は黒鉛面及びB
C面とも同程度であった。また脱離スペクトルのピークは黒鉛面、B
C面ともに3ヶ所存在している。これらの結果は、これまでの実験結果と異なり、サンプル表面への炭素の堆積が原因と考えられる。脱離スペクトルの低温側のピークはB
C面の方が大きくこれはB-D結合によるものと思われる。重水素リテンション量はプラズマ流入側(電子ドリフトサイド黒鉛面)のエッジ部が最も多かった。黒鉛面とB
C面で重水素リテンション量を比較すると、それぞれ6.1
10
D/cm
,6.9
10
D/cm
とB
C面がわずかに多くなっており、粒子束の大きいエッジ部を抜かした場合、さらにB
C面の重水素リテンション量が多く、約1.5倍の値となった。