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関田 健司; 新垣 悦史; 若林 宏
JAEA-Technology 2010-036, 42 Pages, 2010/11
高温工学試験研究炉(以下、HTTR)では、高圧ガス製造施設として液化窒素製造施設が設置されており、1次ヘリウム純化設備及び2次ヘリウム純化設備のコールドチャコールトラップ、また、1次ヘリウムサンプリング設備及び2次ヘリウムサンプリング設備のガスクロマトグラフ質量分析計の不純物ガストラップに液体窒素を使用している。HTTRの液化窒素製造施設は、法令に基づいて定期自主検査を行っており、その結果、各項目とも規定値の範囲内であることから、設備の維持管理は適切である。また、これまでの液体窒素貯蔵タンクの液位監視の実績、及び原子炉運転中及び原子炉停止中における液体窒素の消費量から、貯蔵タンクへの充填時期,充填回数及び充填量を考慮した効率的かつ有効な液体窒素の使用量を明確にした。本報は、これまでに行ってきた定期自主検査の実施方法及び結果、さらに、設備の管理方法と実績についてまとめたものである。
山崎 和則; 亀山 恭彦; 猪井 宏幸; 新垣 悦史; 篠崎 正幸; 太田 幸丸
JAEA-Testing 2008-002, 52 Pages, 2008/03
高温工学試験研究炉(HTTR)で発生する気体廃棄物を適切に回収し、放射性物質の除去・減衰を経て放射性物質の濃度を監視しながら大気へ放出するために気体廃棄物の廃棄施設が設置されている。この設備は、それらの目的を果たすために常に設備の健全性が求められているため、毎年実施する保守管理によって機器の健全性の維持管理を行っている。本設備の保守管理はHTTRの運用に必要不可欠であり、現在まで効率的な保守管理を行ってきた。本報は、気体廃棄物の廃棄施設の維持管理を目的に実施してきた保守項目並びに実際の経験に基づいて改善した事項についてまとめたものである。
濱本 真平; 飯垣 和彦; 清水 厚志; 澤畑 洋明; 近藤 誠; 小山 直; 河野 修一; 小林 正一; 川本 大樹; 鈴木 尚; et al.
JAEA-Technology 2006-030, 58 Pages, 2006/03
日本原子力研究開発機構が所有する高温工学試験研究炉(HTTR)の反応度制御設備は、制御棒系と後備停止系の、動作原理の異なる二つの独立した系統で構成されている。通常運転時、原子炉の反応度を制御するとともに、運転時の異常な過渡変化時及び事故時に安全かつ確実に原子炉を停止させるものである。後備停止系は、万一制御棒系のみで原子炉を停止できない場合に、中性子吸収材である炭化ホウ素ペレットを炉心内に重力落下させ、いかなる運転状態からも原子炉を停止する機能を有するものであり、炭化ホウ素ペレットと、ペレットを収めるホッパ,電動プラグ,後備停止系駆動機構,ガイドチューブ等で構成されている。HTTRでは、平成16年7月26日から平成17年3月4日までの計画で、施設定期検査を実施してきたところ、2月21日の後備停止系の作動試験時に、本装置の16基のうち1基が正常に動作しないことがわかった。調査の結果、後備停止系が正常に動作しなかった原因は、後備停止系を駆動するモータの上部のオイルシールが変形したことによってグリースから分離した油がブレーキに到達し、ブレーキの磨耗した粉と混合することによって粘着物となり、粘着物がブレーキの解除を阻害したことによって、モータの駆動を妨げたことがわかった。