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根本 隆弘; 荒川 了紀; 川上 悟; 長住 達; 横山 佳祐; 渡部 雅; 大西 貴士; 川本 大樹; 古澤 孝之; 猪井 宏幸; et al.
JAEA-Technology 2023-005, 33 Pages, 2023/05
HTTR (High Temperature engineering Test Reactor) RS-14サイクルの原子炉出力降下において、ヘリウムガス循環機のフィルタ差圧が上昇傾向となった。この原因を調査するため、1次ヘリウム純化設備のガス循環機の分解点検等を実施した結果、ガス循環機内のシリコンオイルミストがチャコールフィルタの性能低下で捕集できなくなり、1次系統に混入したためと推定された。今後は、フィルタ交換を実施するとともに、さらなる調査を進め、再発防止対策を策定する予定である。
北里 宏平*; Milliken, R. E.*; 岩田 隆浩*; 安部 正真*; 大竹 真紀子*; 松浦 周二*; 高木 靖彦*; 中村 智樹*; 廣井 孝弘*; 松岡 萌*; et al.
Nature Astronomy (Internet), 5(3), p.246 - 250, 2021/03
被引用回数:43 パーセンタイル:96.93(Astronomy & Astrophysics)2019年4月「はやぶさ2」ミッションは、地球に近い炭素質の小惑星(162173)リュウグウの人工衝撃実験を成功させた。これは露出した地下物質を調査し、放射加熱の潜在的な影響をテストする機会を提供した。はやぶさ2の近赤外線分光器(NIRS3)によるリュウグウの地下物質の観測結果を報告する。発掘された材料の反射スペクトルは、表面で観測されたものと比較して、わずかに強くピークがシフトした水酸基(OH)の吸収を示す。これは、宇宙風化や放射加熱が最上部の表面で微妙なスペクトル変化を引き起こしたことを示している。ただし、このOH吸収の強度と形状は、表面と同様に、地下物質が300Cを超える加熱を経験したことを示している。一方、熱物理モデリングでは、軌道長半径が0.344AUに減少しても、推定される掘削深度1mでは放射加熱によって温度が200Cを超えて上昇しないことが示されている。これは、リュウグウ母天体が放射加熱と衝撃加熱のいずれか、もしくは両方により熱変化が発生したという仮説を裏付けている。
坂中 章悟*; 明本 光生*; 青戸 智浩*; 荒川 大*; 浅岡 聖二*; 榎本 収志*; 福田 茂樹*; 古川 和朗*; 古屋 貴章*; 芳賀 開一*; et al.
Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.2338 - 2340, 2010/05
日本においてERL型放射光源を共同研究チームで提案している。電子銃,超伝導加速空洞などの要素技術開発を進めている。また、ERL技術の実証のためのコンパクトERLの建設も進めている。これら日本におけるERL技術開発の現状について報告する。
荒川 和夫; 及川 将一*; 島田 博文*; 神谷 富裕; 中野 隆史*; 遊佐 顕*; 加藤 弘之*; 佐藤 隆博; 上松 敬; 柏木 啓次; et al.
Proceedings of 4th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan and 32nd Linear Accelerator Meeting in Japan (CD-ROM), p.279 - 281, 2007/00
サブミリサイズに集束したイオンビームを用い、微小な病変部位を高精度で治療する技術はイオンマイクロサージェリー治療と呼ばれている。本研究では、脳下垂体腫瘍と眼疾患である加齢黄斑変性症を想定症例として、イオンマイクロサージェリー治療用ビーム形成システムを検討した。イオンマイクロサージェリー治療には、ビーム径0.1mmから1.0mmの平行度の高いペンシルビームの形成が要請されている。そこで、ペンシルビーム形成システムとして、ビームのエミッタンスを規定する2組のスリットシステム,エネルギー分析機能を有する2台の45偏向電磁石,3連四重極電磁石等から構成され、アイソセンターにおいて1:1で結像するようなテレスコピックな系を検討した。TRANSPORTコードを用いてイオン光学計算を行い、ペンシルビーム形成に必要な電磁石等の必要数量とその最適配置を求めた。さらに、加齢黄斑変性症に対する照射位置決めシステムを検討するとともに、重イオンビーム照射実験により眼底造影剤からの誘起蛍光画像の観測とスペクトルの計測に成功した。
宮原 信哉; 佐川 憲彦; 曽根 徹; 原 広; Arakawa, Toru*
Journal of Nuclear Science and Technology, 29(4), p.351 - 357, 1992/04
液体ナトリウムにおけるヨウ化ナトリウムの溶解度を350から800の温度範囲で熱平衡にある溶液を分取する方法を用いて測定した。試験では、逆丁字型のステンレス鋼製カプセルの水平部を電気炉内で加熱しヨウ化ナトリウムの結晶23gを758gのナトリウム中に溶解した。平衡状態に達してから、水平軸のまわりに回転可能な電気炉と共に、カプセルを110度傾けて、溶液の一部を側部の採取質の中に移動させた。移動させた溶液は一括の資料として分析した。重量比ppm単位の溶解度Sはケルビン単位の温度の関数として表され、log S=8.46- 3440/T(660以上)、log S=9.65-4550/T (660以下)の形となって、高温領域ではBredigのデータと一致した。また、ヨウ化ナトリウムの熱物性値と個々の溶解度データから計算した部分モル余剰量は、CastlemanとTangが希薄溶液について求めたそれに近い値となった。
松栄 雅樹*; 荒川 覚*; 田中 俊弘*; 澤 宗司*; 荻原 徳男; 菅沼 和明
no journal, ,
J-PARC 3GeVシンクロトンにおいては、純Ti製の成形ベローズを用いる。空間的な制約から400mm、ベローズ長100mmで100N/mm以下の反力が要求される。そこで、可能な限り柔軟なベローズを成形方式で実現させようと試作開発を行った。なるべく薄い板を用いて、かつ、山数を稼ぐことが重要である。この溶接ベローズに似た構造を実現するには、プレス加工により、ベローズの山及び谷を密着させる、いわゆる、密着曲げの技術が必要である。Tiには伸びが小さい、また、スプリングバック効果が大きいという問題があるが、曲げと熱処理を組合せることにより、この問題を解決した。50mmのベローズを試作し、軸直角方向でも4N/mmという十分柔軟なベローズが実現できること、また、十分寿命が長いことを確認した。さらに、400mmの原型機を試作・評価のうえ、実機ベローズを供給した。
櫻井 映子*; 石井 慶造*; 山中 健太郎*; 大倉 曉*; 藤木 広太*; 山崎 浩道*; 松山 成男*; 神谷 富裕; 佐藤 隆博; 荒川 和夫*; et al.
no journal, ,
覚醒剤の使用により惹起される覚醒剤精神病では、異常行動の誘起とともに、認知機能の低下が起こることに着目し、覚醒剤を連続投与したマウスを作成して、海馬の歯状回の神経新生と脳内微量元素分布の変化を大気マイクロPIXE法で分析したところ、微量元素の分布が正常マウスとは異なる知見が得られた。