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Bastug, T.; 平田 勝; Varga, S.*; Fricke, B.*; Erkoc, S.*; 向山 毅*
Advances in Quantum Chemistry, Volume 37, p.353 - 364, 2001/00
相対論密度汎関数法(RDFT)を用いて、金(Au)2原子分子の構造最適化計算を行い、ポテンシャルエネルギー曲線を作成した。このポテンシャルを用いてAu3個から555個のクラスターの分子動力学(MD)シミュレーションを行った。その結果、Au13個で構成されるクラスターが最も対称性が良く(Ih対称)安定に存在する可能性の高いことがわかった。
平田 勝; Bastug, T.*; 館盛 勝一; 関根 理香*; 尾上 順*; 中松 博英*
Advances in Quantum Chemistry, Volume 37, p.325 - 333, 2001/00
相対論密度汎関数法を用いて硝酸ウラニル錯体のポテンシャルエネルギー曲線を計算した。ウランに配位している水分子及びウラニル酸素の原子位置を変化させながら全エネルギー計算を行い最安定原子間距離を求めた結果、水分子についてはこれまでに報告されている実験結果と良好な一致を示した。一方、ウラニル酸素については、わずかに原子間距離の長いところで安定となることがわかった。また、得られたポテンシャル曲線各々の化学結合の強さを反映しており、ウラニル酸素は水分子より深いポテンシャル曲線となることがわかった。
平田 勝; Bastug, T.; 館盛 勝一
日本原子力学会誌, 42(10), p.1104 - 1108, 2000/10
被引用回数:1 パーセンタイル:12.1(Nuclear Science & Technology)相対論密度汎関数(RDFT)法を用いて硝酸プルトニル・2水和物のPu=O(プルトニウム酸素)結合及びPu-OH2結合におけるプルトニウム原子と配位子酸素原子間距離の構造最適化を行った。計算によって求められた原子間距離は実験的に報告されている原子間距離と良好な一致を示した。得られたポテンシャル曲線からは、Pu-OH2結合と比較してPu=O結合が非常に強いことを示した。また、安定構造における硝酸プルトニル・2水和物の電子状態を解析した結果、Pu=O結合の強さの原因は、プルトニウムの6d軌道と酸素の2p軌道との強い共有結合性に伴うものであることを明らかにした。また、これらの共有結合成分はPu-OH2結合ではそれほど顕著ではなかった。
Bastug, T.*; Erkoc, S.*; 平田 勝; 館盛 勝一
Physica E, 8(3), p.223 - 229, 2000/09
被引用回数:4 パーセンタイル:27.87(Nanoscience & Nanotechnology)相対論密度汎関数法(RDFT)を用いて、ジルコニウム(Zr)2原子分子の構造最適化計算を行い、ポテンシャルエネルギー曲線を作成した。このポテンシャルを用いてZr3個から13個のクラスターの分子動力学(MD)シミュレーションを行ったのち、得られた最適化構造をもとにRDFTを用いて、Zr3個から7個のクラスターの電子状態を求めた。その結果、Zr3個から7個で構成されるクラスターは対称性が良く、8個から12個で構成されるクラスターは対称性が認められなかった。また、Zr13個で構成されるラスターは、Ih対称であり、最も対称性のよい最密構造をとることがわかった。
Varga, S.*; Fricke, B.*; 平田 勝; Bastug, T.; Pershina, V.*; Frizsche, S.*
Journal of Chemical Physics, 104(27), p.6495 - 6498, 2000/06
相対論密度汎関数を用いてRf,Zr,Hf及びTiの4塩化物の全エネルギー計算を行った。金属原子と塩素原子間の距離は、RLDA計算による推定値と実験結果が良好に一致した。また、全エネルギー計算では、実験値と比較して、やや大きいエネルギー値をとるものの、実験的に得られている結合エネルギーの傾向を再現することができた。これらの結果から、相対論密度汎関数法による超アクチノイド元素の化学的性質予測研究の有用性を示すことができた。
Erkoc, S.*; Bastug, T.*; 平田 勝; 館盛 勝一
Chemical Physics Letters, 321(3-4), p.321 - 327, 2000/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Physical)密度汎関数法を用いて表面反応を解析するためには、クラスターサイズと電子状態の関連を明らかにしておく必要がある。本研究では、リチウム金属(001)表面に酸素原子を配置し、酸素上の有効電荷及び酸素原子の結合エネルギーのサイズ依存性を調べた。その結果、リチウム原子20個で構成されるクラスター以上では、酸素原子の有効電荷のサイズ依存性がなくなることが明らかになり、表面反応解析のためのクラスターモデルとして最適であることがわかった。
Bastug, T.*; Erkoc, S.*; 平田 勝; 館盛 勝一
Physical Review A, 95(5), p.3690 - 3694, 1999/05
一連のランタノイド元素の中で、ルテチウム(Lu)は4f軌道が閉殻であり、その凝集挙動を調べることはクラスター科学にとって大変興味深い。われわれは、まず初めに相対論密度汎関数法(RDFT)を用いて、Lu2原子分子の構造最適化計算を行い、ポテンシャエネルギー曲線を作成した。その結果、Laと比較して結合エネルギーは弱く、平衡核間距離もより短いところで安定になることがわかった。また、このポテンシャルを用いてLu3個から147個のクラスターの分子動力学(MD)シミュレーションを行い、Lu金属クラスターの安定構造を予測した。
平田 勝; Bastug, T.*; 関根 理香*; 尾上 順*; 中松 博英*; 向山 毅*
JAERI-Review 99-008, 29 Pages, 1999/03
京大、静岡大、理研及び原研で進めている相対論電子状態計算法(DV-DFS)を用いた重元素科学研究に関する最近の研究成果を取りまとめた。本報告書は、日本化学会第74回春季年会(1998年3月)での特別企画講演及び原研で開催した、XAFS・相対論電子状態計算によるアクチノイド研究ワークショップ(1998年11月)で講演した内容をまとめたものである。
Erkoc, S.*; Bastug, T.*; 平田 勝; 館盛 勝一
Journal of the Physical Society of Japan, 68(2), p.440 - 445, 1999/02
相対論密度汎関数法(RDFT)を用いて、ウラン(U)2原子分子の構造最適化計算を行い、ポテンシャルエネルギー曲線を作成した。このポテンシャルを用いてU3個から137個のクラスターの分子動力学(MD)シミュレーションを行った。その結果、U13個で構成されるクラスターが最も対称性が良く(Ih対称)安定に存在する可能性の高いことがわかった。また、結合エネルギーのクラスターサイズ依存性を調べたところ、U3個から13個までのクラスターでは、クラスターサイズの増加とともに急激に結合エネルギーが減少し、それ以降のクラスターサイズではゆるやかに結合エネルギーが減少することがわかった。