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論文

Recovery of scandium with phosphoric chelating adsorbent prepared by direct radiation graft polymerization

Basuki, F.*; 瀬古 典明; 玉田 正男

日本イオン交換学会誌, 21(3), p.127 - 130, 2010/07

Scandium (Sc) was recovered from aqueous solution by using fibrous phosphoric adsorbent which was prepared directly by radiation-induced grafting of 2-hydroxyethyl methacrylate phosphoric acid onto polyethylene nonwoven fabrics. In batch adsorption evaluation, the grafted fibrous phosphoric adsorbent (FPA) has a high absorption rate for Sc uptake of 100 $$mu$$g/L, which was 99% adsorbed in contact time of 40 min. In column mode adsorption, the breakthrough point of Sc was independent of flow rate up to 1740 h$$^{-1}$$ in terms of space velocity. In the range of pH 1-3, no significant change in the breakthrough point was observed, which was 700 bed volume (BV) and 250 BV for feeding solutions of 1 and 5 mg/L, respectively. The adsorbed Sc on FPA could be completely eluted by triammonium citrate and the FPA maintained its adsorption capability without any significant loss until 12 cycles of use.

論文

Preparation of graft adsorbent with ultrafine non woven fabric

Basuki, F.*; 瀬古 典明; 玉田 正男

JAEA-Review 2007-060, JAEA Takasaki Annual Report 2006, P. 44, 2008/03

放射線グラフト重合によりリン酸基を導入した吸着材は、水中に溶存するウランやスカンジウムなどの金属に対して良好な吸着性能を示す。しかし、これまでのリン酸基を有するモノマーを用いたグラフト重合では、吸着材に必要な100%程度のグラフト率を得るために6時間の反応時間を要し、かつホモポリマーが生成してしまうため、洗浄工程に長時間を要し、工業化の見地から問題があった。そこで、基材に極細繊維で構成される不織布を用いることで、反応速度の向上を図った。繊維径が2ミクロンの不織布を用いたことで、6時間要していた反応時間を1時間に短縮することが可能であり、反応時のホモポリマーも抑えることができた。

論文

Rapid removal of arsenic(V) by zirconium(IV) loaded phosphoric chelate adsorbent synthesized by radiation induced graft polymerization

瀬古 典明; Basuki, F.*; 玉田 正男; 吉井 文男

Reactive and Functional Polymers, 59(3), p.235 - 241, 2004/07

 被引用回数:52 パーセンタイル:81.66(Chemistry, Applied)

近年、ヒ素の汚染による被害が世界各国で問題になっている。われわれは、ヒ素に対して選択性の高いジルコニウム基を放射線グラフト重合法により導入し、ヒ素除去吸着材を開発した。不織布基材にリン酸基を有するモノマーをグラフト反応させ、酸性下ジルコニウムを担持させた。ジルコニウム官能基量は吸着材1kgあたり4.1molであった。ヒ素の除去に関しては、従来のイオン交換樹脂等と比較すると、130倍もの速度で処理を行うことが可能にあり、総吸着容量も6倍程度の処理能力を有することがわかった。除去したヒ素は、水酸化ナトリウムを用いて回収することが知られているが、これまでは共存イオンの影響を受けていたものの、本吸着材では、その影響を受けず、処理速度も10倍以上で行うことが可能であった。広範囲のpHにおいてもその処理ができることを確認した。

論文

Direct synthesis of adsorbent having phosphoric acid with radiation induced graftpolymerization

Basuki, F.*; 瀬古 典明; 玉田 正男; 須郷 高信; 久米 民和

日本イオン交換学会誌, 14(Suppl.), p.209 - 212, 2003/00

放射線グラフト重合は目的とする官能基を既存の高分子基材に導入できる優れた手法である。リン酸基を有する捕集材を合成するため、不織布に対してリン酸基を有するメタクリル酸エステルモノマーをグラフトした。幹ポリマーはポリエチレン不織布を用い、200kGy電子線照射したのち、モノマーを10%含むメタノール/水(10/90)混合溶媒による前照射グラフト重合反応を行った。その結果、185%という高グラフト率が達成された。得られた捕集材の吸着容量は吸着材1g当たり、コバルト,カドミウム,鉛イオン3mmolであった。また、これらの金属イオン除去は250h$$^{-1}$$の空間速度で可能であった。

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