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下茂 道人*; 山本 肇*; Doe, T. W.*; Cladohous, T. T.*
JNC TJ1400 99-013, 248 Pages, 1999/02
平成6年度から平成9年度の4年間にわたり、釜石鉱山550mレベルKD-90坑道の北側(TASK3.2試験エリア)において実施された詳細な水理地質構造調査および非収着性トレーサーの試験の目的は、以下の3つである。(1)室内試験レベルで検証されたモデルの適用性の検討、(2)割れ目の構造モデルおよび水理物質移行パラメータの取得、(3)調査手法の確立。主な調査項目としては、調査ボーリング削孔(100mx2本、80mx5本)、削孔時の既存孔への水圧応答観測、削孔時の口元流量測定、ボアホールテレビ、コア観察、流量検層(5mおよび1m区間)、圧力干渉試験、長期水圧測定、非収着性トレーサー試験である。数10m四方のエリアに対して、これほど詳細な地質、水理、物質移行試験が行われた例は国内外とも非常に稀であり、結晶質岩盤内の水理・物質移行現象のモデル化手法の検討、物質移行パラメータの設定を行う上で、貴重なデータである。本研究では、岩盤の不均質性を考慮した総合的解析を行うことで、これまでに観測された現象を定量的に評価できる水理地質構造モデルの構築を行うとともに、平成9年度に実施した非収着性トレーサー試験結果については、流路の不均質性や自然状態における流れ場の影響など、いくつかの要因を考慮した準理論解的または数値解析的検討を行ない、物質移行パラメータを再評価した。また、今後の地下研究計画や地層処分のサイト特性調査方法に資するために調査技術の最適化に関する検討を実施した。