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論文

Electron spectra from singlet and triplet states of N$$^{3+}$$(1s$$^{2}$$3l3l',1s$$^{2}$$3l4l') produced by low energy N$$^{5+}$$+He, Ne and Ar collisions

北澤 真一; 田辺 邦浩*; 町田 修一*; 松井 靖幸*; 井田 勇人*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 家村 一彰*; F.Currell*; 大谷 俊介*; et al.

Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 31(14), p.3233 - 3243, 1998/00

 被引用回数:9 パーセンタイル:47.67(Optics)

我々は、2電子励起状態からの放出電子スペクトルを実験的に測定した。その2電子励起状態は、A$$^{9+}$$+B$$rightarrow$$A$$^{(9-2)+}$$(nln'l')+B$$^{2+}$$$$rightarrow$$A$$^{(9-1)+}$$+e$$^{-}$$+B$$^{2+}$$という過程により生成された。本研究では入射イオンA$$^{9+}$$としてN$$^{5+}$$を用い、標的粒子Poとして希ガス原子(He,Ne,Ar)を用いた。放出電子のエネルギースペクトルのピークの準位を同定することにより生成される準位を調べ、エネルギー依存性なども調べた。その結果、標的粒子がHeの場合には、1重項の3lnl'状態が多く生成され、Ne,Arの場合には、3重項の状態が支配的であることがわかった。また、エネルギー依存性を25keV,70keV,50keV,100keVの衝突エネルギーで比較することにより特定のピークの増減が確認され、その定性的な評価を与えた。

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