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斎藤 祐児; 保井 晃*; 渕本 寛人*; 中谷 泰博*; 藤原 秀紀*; 今田 真*; 鳴海 康雄*; 金道 浩一*; 高橋 稔*; 海老原 孝雄*; et al.
Physical Review B, 96(3), p.035151_1 - 035151_5, 2017/07
被引用回数:4 パーセンタイル:19.87(Materials Science, Multidisciplinary)単結晶CeFeを用い、X線吸収(XAS)磁気円2色性(XMCD)の高精度実験により、その強磁性的秩序相におけるCe4
状態を調べた。Ce
XMCDスペクトルは、温度及び磁場に依存した形状変化を示す一方、Ce
XAS、Fe
XAS及びXMCDスペクトルでは変化が観測されないという通常の強磁性体とは異なる現象が観測された。このような振る舞いは、Ce 4
配置の
基底状態と
状態が混ざり合ったことに由来すると解釈できる。外部摂動に対し非常に敏感なCe 4
状態は、本物質での強磁性相と反強磁相が隣接する磁気不安定性と関連付けることができる。我々の実験データは、混成の強い強磁性Ce化合物の物性に対して、貴重な情報を与える。
斎藤 祐児; 藤原 秀紀*; 山口 貴司*; 中谷 泰博*; 森 健雄*; 渕本 寛人*; 木須 孝幸*; 保井 晃*; 宮脇 淳*; 今田 真*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 85(11), p.114713_1 - 114713_7, 2016/11
被引用回数:16 パーセンタイル:66.83(Physics, Multidisciplinary)軟X線吸収(XAS)、磁気円二色性(XMCD)、角度分解光電子分光(ARPES)により強磁性体CeAgSbの電子状態を調べた。Ce
XASスペクトルのサテライト構造の強度が非常に小さいことから、Ce 4
電子は非常に局在的であることが明らかとなった。Ce
XASの線二色性効果から、Ce 4
基底状態は
軸方向を向いた
であることが分かった。XMCD結果は、CeAgSb
の局在磁性描像を支持する。さらに、ARPESで得られたバンド構造は、CeAgSb
では無くLaAgSb
に対するバンド計算結果とよく一致する。しかしながら、Ce 3
-4
共鳴ARPES結果では、ブリルアンゾーンの一部でCe 4
と4
ピーク強度比に波数依存性が観測され、Ce 4
と伝導電子に無視できない混成効果が有ることが分かった。このことは、CeAgSb
のあまり大きくない電子比熱係数と関係づけることができる。