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長尾 敬介*; 岡崎 隆司*; 中村 智樹*; 三浦 弥生*; 大澤 崇人; 馬上 謙一*; 松田 伸太郎*; 海老原 充*; Ireland, T.*; 北島 富美雄*; et al.
Science, 333(6046), p.1128 - 1131, 2011/08
被引用回数:131 パーセンタイル:94.74(Multidisciplinary Sciences)はやぶさが回収した小惑星イトカワの岩石粒子中の希ガス同位体組成を測定した結果、月試料に匹敵する高い濃度の太陽風起源He, Ne, Arを確認した。これらの希ガス組成は繰り返されたインプランテーションと、イトカワ上のレゴリス粒子同士の摩擦によってHeに富んだリムの除去による選択的Heの損失によって説明可能である。イトカワ上のレゴリスの照射時間はわずか1000万年未満であり、小さな小惑星上の物質が容易に宇宙空間に散逸してしまうことを反映している。
藤村 明央*; 安井 幸夫*; 井川 直樹; 吉田 幸彦*; 石垣 徹*; 河野 洋平*; 橘高 俊一郎*; 榊原 俊郎*
no journal, ,
CuOリボン鎖系CsCuMoOは、同様の構造を持つRbCuMoOとは異なる磁気的基底状態をとる。そこで本報では、比熱測定によって、新たにCsCuMoOの磁気相図を作成した。その結果、ゼロ磁場中ではT=1.85Kで反強磁性体の磁気転移を示すことが分かった。さらに中性子散乱実験によってCsCuMoOの磁気構造と結晶構造を決定し、RbCuMoOとの違いを議論する。
藤村 明央*; 安井 幸夫*; 河野 洋平*; 橘高 俊一郎*; 榊原 俊郎*; 井川 直樹; 松川 健*; 吉田 幸彦*; 星川 晃範*; 石垣 徹*
no journal, ,
CuOリボン鎖系ACuMoO (A=Rb, Cs)について、磁気比熱を測定し、中性子回折実験によってそれら物質の磁気構造を解析した。CsCuMoOの中性子回折実験では、磁気反射は全て核反射上に観察されたことなどから、本物質はcollinearな反強磁性を持つことが分った。これらの結果を基にACuMoO (A=Rb, Cs)の磁気的挙動と磁気構造の関係について議論を行う。
安井 幸夫*; 藤村 明央*; 大森 喜由*; 井川 直樹; 松川 健*; 吉田 幸彦*; 星川 晃範*; 石垣 徹*
no journal, ,
スピン=1/2をもつCuイオンがCuO四角形を形成し、それが辺共有で一次元的に連なった構造をもつCuOリボン鎖では、最近接交換相互作用が強磁性的で、次近接交換相互作用が反強磁性的なので、とが競合し特異な量子磁性の出現が期待される。これら一次量子スピン系物質の一つCsCuMoOについて、磁気的特性に関与する磁気構造を解析するため、粉末中性子回折実験を実施した。その結果、 = 1.85K以下で磁気反射を観測した。これら磁気反射は全て核反射上で観測されたこと、本物質では単位格子内にCuイオンが16個存在することを考慮すると、本物質の磁気構造はcollinearな反強磁性構造であることがわかった。
安井 幸夫*; 藤村 明央*; 大森 喜由*; 井川 直樹; 松川 健*; 吉田 幸彦*; 星川 晃範*; 石垣 徹*
no journal, ,
CsCuMoOの粉末中性子回折実験を行い、磁気転移温度以下での磁気構造を調べた。その結果、Cuスピンは軸方向にcollinearに配列し、リボン鎖内では強磁性的、リボン鎖間では反強磁性的な磁気構造をもつことが分かった。これは強磁性的なが強く反映された磁気構造と考えられる。本講演では、この物質に関する磁気構造解析の詳細について報告する。