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高橋 知之*; 深谷 友紀子*; 飯本 武志*; 宇仁 康雄*; 加藤 智子; Sun, S.*; 武田 聖司; 中居 邦浩*; 中林 亮*; 内田 滋夫*; et al.
保健物理(インターネット), 56(4), p.288 - 305, 2021/12
日本保健物理学会専門研究会「放射性廃棄物処分に係わる生活圏被ばく評価に用いられるパラメータ調査」に係る活動の成果を報告する。
Fleurence, A.*; Lee, C.-C.*; Friedlein, R.*; 深谷 有喜; 吉本 真也*; 向井 孝三*; 山根 宏之*; 小杉 信博*; 吉信 淳*; 尾崎 泰助*; et al.
Physical Review B, 102(20), p.201102_1 - 201102_6, 2020/11
被引用回数:2 パーセンタイル:12.9(Materials Science, Multidisciplinary)最近、2次元の二重三角格子において、そこに内在するカゴメ格子によってフラットバンドが出現することが予測された。本研究では、ZrB薄膜上に表面偏析したGe原子がその2次元二重三角格子を形成することを報告する。角度分解光電子分光および第一原理計算から、2次元Ge二重三角格子では有意な面内の長距離ホッピングおよび基板との相互作用が存在するにも関わらず、フラットバンドが形成されることが明らかになった。このフラットバンドは、原子配置から生ずるものではなく、電子状態のカップリングに起因する。
加藤 智子; 深谷 友紀子*; 杉山 武*; 中居 邦浩*; 小田 治恵; 大井 貴夫
JAEA-Data/Code 2019-002, 162 Pages, 2019/03
東京電力福島第一原子力発電所の事故により発生した放射性廃棄物(事故廃棄物)は、通常の廃止措置で生じる廃棄物に比べて放射能のレベルや汚染の状況等が多岐にわたりその物量も大きい。このような事故廃棄物を安全かつ合理的な方法で処分するためには事故廃棄物の特徴を考慮した適切な処分概念の構築が必要である。適切な処分概念の検討を施設の設置場所を特定しない条件で実施する場合は、処分深さやバリア構成など、処分概念に依存して決まるモデルやパラメータをそれぞれの概念に応じて適切に設定するとともに、処分概念に依存しないモデルやパラメータは共通の設定として安全評価を行うことが望ましい。処分の安全評価においては、処分の安全性を示す指標のひとつである「線量」で性能の相違を示すことが有用である。生活圏評価モデル・パラメータセットおよびそれらを用いて算出された「線量への換算係数(生活圏に流入した放射性核種の量を人間への影響に換算する係数)」は、本来、処分概念に依存しないものである。しかしながら、既往の検討(浅地中・中深度・地層処分)における生活圏評価モデルやそれに用いるパラメータセットは、必要の都度整備されており、検討を行った年代や目的等に応じて異なる。そこで、地下水移行シナリオを対象として、多様な処分概念に共通的に利用可能な生活圏評価モデル・パラメータセットを提示するとともに、このモデルおよびパラメータセットを用いて、線量への換算係数を算出した。この線量への換算係数を適用することにより、複数の処分概念間での性能の相違を、処分概念に依存する部分に焦点を当てて相互比較することが可能となった。
稲垣 学; 加藤 智子; 吉田 英爾*; 小山田 潔*; 深谷 友紀子*; 鈴木 祐二*; 大井 貴夫
JAEA-Research 2007-029, 81 Pages, 2007/03
高レベル放射性廃棄物地層処分の性能評価では、処分事業が立地の段階を迎えている。そのためこれまでのジェネリックな地質環境での評価から得られた成果の実地層への適用性の検討が第2次取りまとめ以降進められている。生物圏評価においても、被ばく経路の特定や環境中の核種濃度の推定方法に対して、具体的な地質環境の反映が必要となる。本研究では、特定された地質環境において生物圏における核種の挙動評価と被ばく経路を特定するための検討を進める端緒として、(1)生物圏における諸外国の評価に関する文献調査,(2)地下深部から地下水により運ばれる放射性核種の利水環境への放出地点の推定手法の検討,(3)利水環境での核種の希釈・分散効果を評価するための水収支の推定に必要となるデータの検討、を実施した。
牧内 秋恵*; 澁谷 早苗*; 大井 貴夫*; 杉山 武*; 深谷 友紀子*; 加藤 智子
no journal, ,
地層処分の安全評価の実施に向けて、生物圏評価モデルに適用する被ばく経路に関する、サイト環境に大きく依存しないものの、評価上の重要性が高いパラメータを主に対象とし、国内外の最新情報などに基づきパラメータ値を更新した。
深谷 友紀子*; Sun, S.*; 市川 恭子*; 杉山 武*; 内田 滋夫*; 田上 恵子*; 加藤 智子
no journal, ,
放射性廃棄物処分等に係わる被ばく評価では多くのパラメータが用いられてきた。確からしい評価をするためには最新の知見を導入する必要がある一方、過去の評価結果との相違について確認する作業も必要である。端的にはパラメータ値を比較することになるが、過去の評価で用いられたパラメータ値の出典は年代的にも古いものが多く、データがどのように採択されてきたのか、その決定プロセスが明確でないものもある。そこで、(1)被ばく評価で使用するパラメータについて出典の追跡調査を行いデータの根拠を明確にし、これまで用いられているパラメータ値の設定根拠の透明性を確保すること、(2)近年、多くの国や地域の研究機関で取得されてきた生活圏評価パラメータ値を含む新しいデータと比較すること、を目的として調査を行った。本報告では、飼料-畜産物移行係数(Feed transfer coefficient: Cfr)を例に、調査の進め方について検討を行った結果を示す。
深谷 友紀子*; Sun, S.*; 平山 誠*; 杉山 武*; 田上 恵子*; 加藤 智子; 内田 滋夫*
no journal, ,
現在の生活圏評価ではIAEA等のレポートの値を用いているが、確からしい評価をするためには最新の知見も導入していくことが望ましい。その際、過去のパラメータ値との相違について確認する作業も必要である。本検討では生活圏評価で使用するパラメータについて、出典の追跡調査を行った。
深谷 有喜; Lee, C.-C.*; Fleurence, A.*; 長谷川 幸雄*; 尾崎 泰助*; 高村(山田) 由起子*
no journal, ,
Ge(111)基板上に成長させたZrB(0001)薄膜上では、表面偏析により2次元Ge二重三角構造が自発的に形成される。この2次元Ge二重三角構造は、内在するカゴメ格子によりフラットバンドを発現する。120K近傍で()-()相転移を起こすが、低温相である()構造の原子配置は不明である。本研究では、全反射高速陽電子回折(TRHEPD),第一原理計算,走査型トンネル顕微鏡(STM)を用いて、2次元Ge二重三角構造の低温相の原子配置を解明した。第一原理計算及びTRHEPD解析から、低温相では二重三角構造が表面垂直位置を保ちながら面内回転した構造モデルを提唱した。この構造モデルは、5Kで観測されるSTM像をよく説明できることもわかった。