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押川 巧*; 船越 義彦*; 今岡 宏志*; 吉川 耕平*; 真有 康孝*; 井口 将秀; 櫻井 武尊; 中平 昌隆; 小泉 徳潔; 中嶋 秀夫
Proceedings of 19th International Forgemasters Meeting (IFM 2014), p.254 - 259, 2014/09
ITERは核融合発電を検証するために建設が進められている実験炉である。日本が調達責任を有しているトロイダル磁場コイル(TFC)は、高さ約17m、幅約9mのD型形状の溶接鋼構造体であり、重要なITER構成部品の一つである。ITERの運転温度である4Kにおいて、TFCの超伝導部に生じる電磁力を支えるためにTFC容器は強化型オーステナイト系ステンレス鋼を使用する。また、高剛性を実現するために600mmを超える板厚を有し、かつ複雑な三次元形状を呈している部材もある。鍛造後の機械加工量を最小化するために、最終形状に極力近づけた仕上げ形状に鍛造する必要がある。しかし、このような鍛造プロセスを適用して極厚複雑形状部材を製造した実績はないため、二種類の極厚複雑形状材料の実規模試作を行い、自由鍛造による製造プロセスの検証、超音波探傷試験,冶金試験,常温及び4Kでの機械特性試験を実施した。その結果、自由鍛造プロセスを用いた鍛造によって最終形状に近い鍛造仕上げ形状を実現できること、及びこれらの材料がITER要求値を上回る材料特性を有していることを確認した。
小原 智史; 永江 勇二; 浅山 泰; 河野 恵太*; 船越 義彦*; 石倉 修一*; 浦田 一宏*
no journal, ,
延性・靱性に優れる高速炉用高Cr鋼の開発に向けて、V及びNb添加量をそれぞれ調整した高Cr鋼に対して高温機械試験並びに組織観察・分析を実施し、高速炉用高Cr鋼の最適添加量について検討した結果、延性・靱性(ここではクリープ破断延性,熱時効後靱性)が改良9Cr-1Mo鋼と同等以上であり、かつ改良9Cr-1Mo鋼と同程度のクリープ強度特性を発揮させるV及びNb添加量を示した。また、この成分系の鍛鋼品を試作し、材料特性を調査した結果、改良9Cr-1Mo鋼鍛鋼品と比較して優れた強度特性を有していることを示した。