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H.O.Menlove*; M.E.Abhold*; D.H.Beddingfield*; K.E.Kroncke*; J.Baca*; 中川 繁昭
LA-13421-M, p.1 - 49, 1998/06
本報は、HTTRの使用済燃料フローモニター(HTTR Door Valve Monitor System、以下HDVMと呼ぶ。)の設計仕様、性能、使用中の特性及び校正方法について示したものである。HDVMはHTTRのドアバルブに取り付けられ、ドアバルブを通過する使用済燃料の移動を自動的に検知する機能を有している。HDVMは、使用済燃料の移動方向を検知するため及び冗長性を持たせるため、1対の検出装置から構成される。それぞれの検出装置には2つの電離箱と1つのHe-3計数管が収められている。使用済燃料からの線は電離箱により、また、中性子はHe-3計数管により検出される。電離箱とHe-3計数管の電源は、GRANDと呼ばれるエレクトロニクスから供給され、使用済燃料の移動に関するデータはGRANDとコンピュータに収集される。HDVMは、査察官によるデータ収集の間隔である90日間自動的に使用済燃料の移動を監視し、その間のデータを保存できるように設計されている。
中川 繁昭; 菊地 孝行; 藤崎 伸吾; 山下 清信; H.O.Menlove*
IAEA-SM-351/89, 15 Pages, 1997/00
HTTRの保障措置上の特殊性は、原子炉圧力容器内及び使用済燃料貯蔵プール内の核燃料物質在庫量の検認の際に、圧力容器の蓋を開けて直接目視により検認することができない。HTTRの燃料交換には、大型重量物である燃料交換機、制御棒交換機及び床上ドアバルブの移動、固定を伴うため、1炉心全部の燃料を交換するのに約200日を要する。HTTRの保障措置では燃料体の移動経路に査察官の立会を必要としない燃料移動監視システムUFFMを取り付ける。UFFMは、HTTRの燃料交換時に原子炉圧力容器の上部のスタンドパイプと燃料交換機のインターフェイスとなり、燃料の炉心からの唯一の移動経路である床上ドアバルブ1に取り付ける。UFFMは取り付けスペースの制限から、その有効長をHe-3中性子検出器3インチ、2つの電離箱はそれぞれ2.5インチ、5インチとする。UFFMの特性試験の結果、既存の検出器と比べて遜色なく、HTTRの燃料交換時における使用済燃料移動の検出を十分できることが確認できた。