Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
迫田 晃弘; 石森 有; Hasan, Md. M.*; Jin, Q.*; 飯本 武志*
Journal of Environmental Radioactivity, 291, p.107852_1 - 107852_7, 2026/01
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Environmental Sciences)建材は屋内トロンの主要な発生源である。本研究では、石膏ボードを構成する空洞壁からのトロン放出率(JTn)を予備的に調査し、同じ壁からのラドン放出率(JRn)およびコンクリート壁からのJTnと比較した。現場測定は、日本国内の集合住宅1階で13日間にわたり、蓄積チャンバーとトロン・ラドン専用モニターを用いて実施した。その結果、JRnには顕著な変動が観察されたが、JTnに有意な日変動はみられなかった。理論計算によって、JRnと同様にJTnも拡散が主な移動の要因であり、石膏ボードにおける通常の圧力勾配による移流の影響は無視できる程度であることが示された。石膏ボードとコンクリート壁との比較では、JTnとJRnの日平均値の比に差異がみられた。これは、石膏ボード(または空洞壁)とコンクリートの材質の違いが、環境条件に応じてラドンおよびトロンの生成や移動に異なる影響を及ぼすことを示唆している。また、理論計算では、ラドン/トロンの拡散係数や石膏ボードでの両端のトロン濃度差などの重要性も示された。今後は、長期的な観測、多様な建材、および異なる環境条件を含むさらなる研究が必要である。これらのデータは、空洞壁からのトロン散逸の理解、トロン発生源の評価向上、また特にトロンが線量に大きく寄与する環境における屋内トロン挙動のモデリング精度の向上に有用である。
迫田 晃弘; 石森 有; Hasan, Md. M.*; Jin, Q.*; 飯本 武志*
Journal of Environmental Radioactivity, 287, p.107703_1 - 107703_10, 2025/07
被引用回数:3 パーセンタイル:53.41(Environmental Sciences)建築材料は最も重要な屋内ラドン発生源のひとつであり、ラドン吸入率(JRn)に関する数多くの研究がなされてきた。先行研究のほとんどは、コンクリートやレンガのような建材の小さなサンプルを用いた実験室試験であった。一方、空洞壁(建材の2枚のパネルの間に空洞がある壁)については、構造が複雑なため、その模倣サンプルを作製することは困難であった。そこで、本研究では初めて、日本の一般的な空洞壁(石膏ボード(内壁)、空気・断熱材、およびコンクリート(外壁)で構成)を対象に、内壁からのJRnの長期その場測定を行った。その結果、JRnの測定データは明確な日内変動と季節変動を示した。JRnは夏と冬にそれぞれ最高値と最低値を示したが、これは我々の先行研究で対象にした厚いコンクリート壁での測定結果と同じ傾向であった。また、JRnは夏の日中と冬の夜間に高まりをみせたが、これは厚いコンクリート壁で数日間にわたってJRnが一定だったのとは対照的であった。理論計算の結果、建材中ラドンの移動の主な駆動力は移流ではなく拡散で、壁の厚さ、ラドン拡散係数、および壁両端でのラドン濃度(境界条件)を調整することで日内変動の再現は可能であった。本研究で得られた知見は、建物内ラドンの時空間変化のモデル化において、ラドン発生源の入力パラメータの選択と改良に貢献する。本研究は最初のケーススタディであり、今後、多様な建物や環境条件下でのその場測定、およびそれらに対応した理論的考察が望まれる。
迫田 晃弘; 石森 有; Hasan, Md. M.*; Jin, Q.*; 飯本 武志*
Atmosphere (Internet), 15(6), p.701_1 - 701_12, 2024/06
被引用回数:6 パーセンタイル:51.87(Environmental Sciences)レンガやコンクリートなどの建材は、屋内ラドン(
Rn)とトロン(
Rn)の発生源として知られる。ラドンとトロン散逸研究の多くは、建材試料を用いた実験室での試験に基づいている。本研究では、実験室での知見が実環境に適用できるかどうかを議論するため、日本の集合住宅における2つのコンクリート内壁にて散逸率のその場測定を1年以上にわたり実施した。ラドン散逸率(
)とトロン散逸率(
)は、主に蓄積容器と専用測定器で構成される測定システムにより測定した。室内温度(
)と絶対湿度(
)も並行して測定し、壁面温度と含水率も時々測定した。ここで得られたすべてのデータを用いて、コンクリート壁からの散逸に影響する環境・材料関連因子を明らかにした。ひとつの壁では
または
と
または
との間には弱い相関があり、別の壁では
は中程度、
は強い相関を示した。本研究の
に関する知見は、コンクリート試料をさまざまな温度に曝した従前の実験室試験の知見と一致したが、
に対応する先行研究は収集できなかった。さらに、
と
の間には中程度あるいは強い相関が観察された。実測値と理論計算の比較から、コンクリート間隙内での発散と移動の各過程がラドンとトロンの散逸にどの程度の影響を与えるかという新たな課題が浮かびあがった。また、本研究は、屋内ラドンとトロンの時空間動態をモデル化する際のラドン・トロン発生源の入力パラメータ化への貢献も期待される。
Hasan, Md. M.*; Janik, M.*; 迫田 晃弘; 飯本 武志*
Environmental Monitoring and Assessment, 193(12), p.770_1 - 770_10, 2021/12
被引用回数:2 パーセンタイル:5.02(Environmental Sciences)バングラデシュの全国調査に基づく推定で、自然バックグラウンド放射線からの被ばくによる潜在的に高いがんリスクが示された。自然バックグラウンドが高い地域では、土壌中のラジウムやトリウム含有量が世界平均よりも高かった。壊変生成物であるラドンの同位体は、これら地域に住む人々の肺への内部被ばくの環境リスク因子となりうる。肺がんは、バングラデシュで最も多く発生しているがんの一つだが、その現状や特徴はまだ明らかになっていない。本レビューでは、バングラデシュにおける肺がんの潜在的リスク因子の一つであるラドンの現状を明らかにするため、全国のラドン被ばくとその経路を地域別,住居別に把握することを目的とする。これによって、自然バックグラウンド放射線や土壌中の放射性核種濃度が高い地域における内部被ばくの状況を明らかにし、また、国内の肺がん有病率に対する環境ラドンの寄与を理解する。本レビューでは、バングラデシュの住居と職場における全国的な大気ラドンばく露について、査読付き論文をもとに整理した。バングラデシュにおけるラドンは、土壌からの散逸率が高いことから、有力な被ばく源の一つとして認識されている。バングラデシュの屋内および土壌中のラドン濃度をマップを用いて描くという新しい試みを行った。これは、今後の系統的なラドンや放射線学的調査や、同国の肺がんの有病率に関する研究の立案に役立つと考えられる。
迫田 晃弘; 石森 有; Hasan, Md. M.*; Jin, Q.*; 飯本 武志*
no journal, ,
屋内ラドンの起源のひとつに建材があり、高濃度ラジウムや高層階の場合にその重要性は高まる。建材からのラドン散逸率に関する先行研究は多数あり、ほとんどは建材サンプルを用いた実験室試験に基づくものであった。このとき、通常、測定期間中(数時間
1か月)の散逸率は一定と仮定される。一方、我々は、屋内ラドンのモデリングの精度向上の一環で、壁からのラドン散逸率のin-situ測定を長期実施した。その結果、実験室試験ではみられない時間的変動を見出したので報告する。
迫田 晃弘; 石森 有; Hasan, Md. M.*; Jin, Q.*; 神崎 訓枝; 飯本 武志*
no journal, ,
レンガやコンクリートなどの建材は、屋内ラドン(Rn-222)やトロン(Rn-220)の線源のひとつであることが知られている。ラドンやトロン散逸について、これまでの研究の多くは建材の破片やブロックを用いた実験室試験に基づいてきた。本研究では、実験室で得られた知見を実環境でどのように適用できるかを明らかにするため、集合住宅の一室において、異なる構造の壁(一枚壁、空洞壁)に対して、1年以上にわたってラドンおよびトロン散逸率のin-situ測定を実施した。本研究によって、屋内ラドンおよびトロン濃度の時空間変化をモデリングする際に必要な線源情報(入力パラメータ)に関する知見が深まった。
迫田 晃弘; Hasan, Md. M.*; 神崎 訓枝; 飯本 武志*
no journal, ,
ラドンは自然界に存在する放射性ガスであり、肺がんの原因となりうる。屋内ラドン濃度について、過去数十年の間に日本を含む多くの国や地域で調査が行われ、国際的な報告書にまとめられている。国民の線量評価に向けた年間ラドン濃度は、長期的な積算測定に基づいて決定される。一方、屋内ラドン濃度の空間的・時間的変動や上昇のメカニズムを解明したり、短期・中期の測定値からの年平均値の予測可能性を検討するために、ラドンや関連する環境因子を高時間分解能で連続測定する取り組みも行われている。本研究では、これら測定結果に係る知見を収集・更新し、今後の課題を検討した。
迫田 晃弘; Hasan, Md. M.*; 飯本 武志*
no journal, ,
屋内ラドン(
Rn)の主な発生源には土壌や建材が考えられ、それぞれのラドン散逸の特性について、これまでにin-situ測定や実験室でのサンプル測定によって調査されてきた。本研究で着目する建材については、その先行研究の多くは管理された環境条件下でのサンプル測定に基づくもので、in-situ測定による実証例は乏しかった。本発表では、1年間以上にわたり実施した、建物内壁からのラドン散逸率のin-situ測定の結果を報告する。