Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
中山 梓介; 岩本 修; 岩本 信之; 橋本 慎太郎
核データニュース(インターネット), (123), p.53 - 59, 2019/06
2019年5月19日から24日まで中国ナショナルコンベンションセンターにて、2019年科学と技術のための核データ国際会議(ND2019)が開催された。核データ国際会議は3年に一度開催される核データ研究分野の中で規模の最も大きな国際会議である。本稿ではND2019の会議報告の一部として、本会議で行われた核データ評価及び理論に関する発表の概要を記した。
古府 麻衣子; 橋本 直樹*; 秋葉 宙*; 小林 浩和*; 北川 宏*; 飯田 一樹*; 中村 充孝; 山室 修*
Physical Review B, 96(5), p.054304_1 - 054304_7, 2017/08
被引用回数:15 パーセンタイル:58.3(Materials Science, Multidisciplinary)中性子分光法を用いて、バルク及びナノ結晶パラジウム中の水素原子の振動状態を、広いエネルギー領域(meV)について調べた。バルクのパラジウム水素化物では、水素の振動励起は量子調和振動子(QHO)で大まかに記述された。一方、直径8nmのナノ結晶パラジウム水素化物では、付加的な振動励起が80meV以上のエネルギー領域に観測された。この付加的な振動励起のエネルギーと強度はQHOでは説明できず、非調和性の強いトランペット型ポテンシャルにおける振動と記述された。この付加的な励起は、表面効果により安定化されたサブ表面(表面下2-3層)の正四面体サイトに配置された水素原子の振動だと考えられる。本研究は、金属ナノ粒子中の水素の振動を明瞭に検知した初めての実験的研究である。
橋本 慎太郎; 岩本 修; 岩元 洋介; 佐藤 達彦; 仁井田 浩二*
Energy Procedia, 71, p.191 - 196, 2015/05
被引用回数:4 パーセンタイル:93.1(Energy & Fuels)陽子あるいは重陽子入射反応を用いた加速器中性子源は、核融合炉材料照射試験やボロン中性子捕捉療法といった基礎研究や医療の分野で利用されている。特に、Li標的の陽子入射反応による準単色中性子は、検出器の校正や中性子の断面積測定に活用される重要なビーム源となる。PHITSは、さまざまな物理モデルを適用して入射陽子と2次中性子の輸送を扱い、ビームライン上の粒子束や遮へい材における付与エネルギーを評価できる。このため、中性子源の設計の際には、本コードによる解析結果が重要な役割を果たすことが期待できる。しかし、従来、PHITSに組み込まれている核内カスケード等の核反応モデルはLi(,)Beの遷移過程を考慮していないため、中性子スペクトル上のピーク構造を再現できなかった。そこで、量子力学計算である歪曲波ボルン近似(DWBA)により評価したピークを追加する機能の開発を進めている。その結果、これまでに50MeV以下の入射エネルギーにおける陽子及び重陽子入射反応にこの機能を適用し、実験値を再現することを確認した。そこで今回、Li(,)反応について適用入射エネルギーを400MeVまで拡張しその有効性を検証した結果を報告する。
Makhsun*; 橋本 拓也*; 佐久間 隆*; 高橋 東之*; 神嶋 修*; 井川 直樹; Danilkin, S. A.*
Journal of the Physical Society of Japan, 83(7), p.074602_1 - 074602_4, 2014/07
被引用回数:2 パーセンタイル:20.41(Physics, Multidisciplinary)中性子散漫散乱法によるAlにおける原子熱振動の相関効果について、本報にて新しく提案した相関効果モデルから原子間力定数を算定した。さらに、これを用いたコンピュータシミュレーションによるフォノン分散や状態密度や比熱の評価について議論する。
橋本 慎太郎; 岩本 修; 岩元 洋介; 佐藤 達彦; 仁井田 浩二*
Nuclear Data Sheets, 118, p.258 - 261, 2014/05
被引用回数:5 パーセンタイル:38.03(Physics, Nuclear)放射線輸送計算コードは、光子,電子,核子の他重イオンと人体や各種材料の相互作用、その結果として付与されるエネルギー等の解析に利用される。ここで、各コードによる物質中の放射線挙動のシミュレーションにおいて重要となるのは核反応プロセスの記述である。近年、基礎研究や医療の分野において注目を浴びている加速器中性子源の応用に関して、10から100MeVのエネルギー領域における陽子あるいは重陽子入射反応の中性子生成スペクトルを精密に記述することが求められている。しかし、組み込まれている核内カスケード計算には量子力学的な効果が入っておらず、生成中性子のスペクトルや発生量について十分な精度を有するシミュレーション結果を得ることができない状況である。そこでわれわれは、量子力学的に計算した歪曲波ボルン近似(Distorted Wave Born Approximation: DWBA)の結果を用いたイベントジェネレーターを作成し、これと核内カスケード計算を組合せた新しい方法を開発した。まず、開発した新モデルにより、重陽子入射反応に対する中性子生成スペクトルについて実験データを再現することを検証した。今後陽子入射に対する検証を進め、異なる核反応モデルによる中性子スペクトルが線量評価に与える影響の解析を進める。
永井 泰樹; 橋本 和幸; 初川 雄一; 佐伯 秀也; 本石 章司; 園田 望; 川端 方子; 原田 秀郎; 金 政浩*; 塚田 和明; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 82(6), p.064201_1 - 064201_7, 2013/06
被引用回数:43 パーセンタイル:85.02(Physics, Multidisciplinary)A new system proposed for the generation of radioisotopes with accelerator neutrons by deuterons (GRAND) is described by mainly discussing the production of Mo used for nuclear medicine diagnosis. A prototype facility of this system consists of a cyclotron to produce intense accelerator neutrons from the C(d,n) reaction with 40 MeV 2 mA deuteron beams, and a sublimation system to separate Tc from an irradiated MoO sample. About 9.7 TBq/week of Mo is produced by repeating irradiation on an enriched Mo sample (251g) with accelerator neutrons three times for two days. It meets about 10% of the Mo demand in Japan. The characteristic feature of the system lies in its capability to reliably produce a wide range of high-quality, carrier-free, carrier-added radioisotopes with a minimum level of radioactive wastes without using uranium. The system is compact in size, and easy to operate; therefore it could be used worldwide to produce radioisotopes for medical, research, and industrial applications.
初川 雄一; 永井 泰樹; 金 政浩; 瀬川 麻里子; 原田 秀郎; 岩本 修; 岩本 信之; 落合 謙太郎; 高倉 耕祐; 今野 力; et al.
Proceedings in Radiochemistry, 1(1), p.327 - 329, 2011/09
核医学において最もよく用いられているTcの供給は危機に面しており、新たな製造プロセスの開発は喫緊の問題である。本研究はTcをFNSより発生される14MeV高速中性子を用いて効率よく製造することを提案するものであり、試験的に作成したチタン酸ゲルを用いたTc/Moジェネレータについても併せて発表を行う。
佐藤 浩行*; 石川 法人; 岩瀬 彰宏; 知見 康弘; 橋本 健男*; 道上 修*
Physica C, 378-381(Part1), p.527 - 530, 2002/10
酸化物超伝導体は、高エネルギーイオン照射による高密度電子励起により、その軌跡に沿って柱状欠陥を生成する。今回は、酸素量を変えたEuBaCuO(y=7, y=6)に200MeV Auイオンを室温で照射し、その後熱処理を行った。照射後の試料を酸素雰囲気中で熱処理(550)することで、c軸の格子定数は完全に回復した。ここで、生成された柱状欠陥は、熱処理では回復しないと思われる。したがって、ピニングセンターとしての柱状欠陥を残しつつ、超伝導性を回復することができるものと思われる。このように、柱状欠陥の質や数を、照射と照射後のアニールを組み合わせることにより制御することができる。
石川 法人; 岩瀬 彰宏; 知見 康弘; 道上 修*; 若菜 裕紀*; 橋本 健男*; 神原 正*; Mller, C.*; Neumann, R.*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 193(1-4), p.278 - 282, 2002/06
被引用回数:8 パーセンタイル:47.9(Instruments & Instrumentation)広い範囲のエネルギー(80MeV-3.84GeV)の重イオンを酸化物超伝導体EuBaCuOに照射し、電子励起効果による格子定数変化を測定した。その結果、高速イオン速度のときにのみ、照射による格子定数変化は、電子的阻止能の4乗則に従い、低速になると、その法則からずれてくることがわかった。さらに、初期イオン化率を用いて解析すると、そのずれが解消され、全てのイオン速度において初期イオン化率のみに依存する、いわゆるクーロン爆発モデルを示唆する振る舞いが観測された。
石川 法人; 岩瀬 彰宏; 知見 康弘; 道上 修*; 若菜 裕紀*; 橋本 健男*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 191(1-4), p.606 - 609, 2002/05
被引用回数:1 パーセンタイル:12.5(Instruments & Instrumentation)EuBaCuOは、熱処理により酸素量を変化させることができ、=0のときは伝導性をもち、=1のときは絶縁体となる。酸素量変化によって電気抵抗を大きく変化させたにもかかわらず、高エネルギーイオン照射による電子励起効果は、酸素量に依らず同じであることがわかった。
園田 克己*; 山本 康*; 橋本 修*; 小野 利夫*; 富田 春彦*; 宇田川 昂; 江草 茂則; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 田村 直幸
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 28(10), p.1950 - 1956, 1989/10
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Applied)電子線照射した4種類のGFRPの機械的性質を室温、123kおよび77kで討論した。劣化の様子を明らかにするため、動的粘弾性とSEMによる破壊面の状態を調べた。室温の層間せん断強度(ILSS)は、60MGy以上でかなりの減少が認められた。一方、77kにおける三点曲げ強度と123kでのILSSは、線量の増大につれて減少した。破壊面の状態観察は、マトリックスと繊維の界面層の劣化が、123kと77kにおける強度低下に重要な役割りを果していることを示した。これらの知見から、123kと77kにおける界面の接着性は照射により損失するものと考えられる。
宇田川 昂; 江草 茂則; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 小野 利夫*; 川上 和夫*; 大塚 正人*; 山本 泰*; 橋本 修*; 園田 克己*; et al.
JAERI-M 88-047, 27 Pages, 1988/03
電子線照射した5種類のガラス繊維強化プラスチック(GFRP)について、室温および123Kまたは77Kで種々の機械的特性の測定を行なった。
江草 茂則; 宇田川 昂; 橋本 修*; 小野 利夫*; 山本 泰*; 園田 克己*
Journal of Materials Science Letters, 7, p.503 - 505, 1988/00
被引用回数:7 パーセンタイル:42.27(Materials Science, Multidisciplinary)補強材としてはすべてEグラス繊維クロスを使用し、マトリックスのエポキシ樹脂の種類が異なる合計5種類の複合材料を調整した。
園田 克己*; 橋本 修*; 山本 泰*; 小野 利夫*; 富田 晴彦*; 宇田川 昂; 江草 茂則; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 田村 直幸
EIM-87-152, p.11 - 24, 1987/00
電子線照射したエポキシ樹脂をマトリックスとする4種類のガラス繊維強化プラスチック(GFRP)の機械特性試験を室温と77Kで行ない、GFRPの耐放射線性を評価するとともに、放射線劣化の入力メカニズムを考察した。層間せん断強度と三点曲げ強度は、引張強度試験より放射線劣化を敏感に反映した。
初川 雄一; 橋本 雅史; 永井 泰樹*; 金 政浩; 瀬川 麻里子; 原田 秀郎; 今野 力; 落合 謙太郎; 高倉 耕祐; 岩本 信之; et al.
no journal, ,
本研究は原子力機構核融合中性子源施設(FNS)から供給される高エネルギー中性子を用いることにより高い収率で核反応が惹起させることに着目し、従来得ることが困難であった新たな放射性核種を生成し核医学分野への応用を図るものである。TiターゲットからはTi(n,)Ca(半減期162日), Ti(n,2n)Ti(半減期3時間)またCsターゲットからはCs(n,2n)Cs(半減期6.5日), Cs(n,p)Xe(半減期3.2日)の製造が期待される。本研究では天然Ti, CsターゲットをFNSからの高速中性子で照射し、生成核種からの線をGe半導体検出器で測定しその生成量を求め、これを理論計算との比較検討を行った。さらに照射ターゲットから生成核種を純度よく効果的に分離精製するための新しい化学分離手法についても合わせて検討を加える。
千葉 敏; 有友 嘉浩*; 小浦 寛之; 岩本 修; 宇都野 穣; 橋本 慎太郎
no journal, ,
文部科学省からの支援を受けて平成21年度から23年度にかけて原子力機構が行った代理反応研究の成果についての報告を行う。マイナーアクチノイドの核変換を目的とする高速炉や加速器駆動システムにおける臨界度の推定や核変換効率の予測を高精度化するために、天然に存在しない放射性原子核の高速中性子断面積が必要とされている。われわれは多核子移行反応を用いる代理反応の手法を重イオン入射反応に拡張し、核分裂断面積と中性子捕獲断面積の測定装置の開発、及び代理反応成立条件を探るための理論研究を組織的に行った。本報告においてその全体像と理論研究の成果について報告する。
中山 梓介*; 荒木 祥平*; 渡辺 幸信*; 岩本 修; 橋本 慎太郎; Ye, T.*; 緒方 一介*
no journal, ,
加速器中性子源の設計に必要な重陽子核データライブラリを整備するため、重陽子核データ評価用の断面積計算コードシステムを開発してきた。中性子線源として重要なCに対する20MeV以下の(d,xn)反応の解析を行った。重陽子によるC-12のN-13基底状態への陽子ストリッピング反応の計算結果について、大きい前方角で断面積角度分布の測定データをよく再現することが分かった。また、厚いC標的に対する中性子生成量の解析結果について報告を行う。
橋本 慎太郎; 岩本 修; 佐藤 達彦; 仁井田 浩二*
no journal, ,
放射線の挙動を模擬できる粒子・重イオン輸送計算コードPHITSは、加速器施設の遮へい計算等で広く利用されている。ただし、その計算結果については、モンテカルロ計算で用いた試行回数に関連した統計誤差に加えて、核データや核反応モデルで模擬する核反応の不定性に起因する系統誤差も伴う。本研究では、評価済み核データJENDLの共分散を核反応の不定性とみなして、それがPHITSの放射線輸送計算の結果に与える影響を解析する手法を開発した。この手法では、共分散の値の範囲で断面積を増減させ、各々の断面積を用いてPHITSの計算を実行する。得られた複数の結果は使用した断面積によって変動するが、その変動を共分散が起源となる系統誤差として評価する。本手法を利用することで、核データを用いたPHITSの計算結果に対し統計誤差と系統誤差の両方を評価できるようになるため、遮へい計算の結果の信頼性を定量的に議論することが可能となる。開発した手法を用いて中性子遮へい計算における系統誤差を評価した結果、遮へい材中の散乱の回数に応じて各深さ位置でのフルエンスの計算結果に伴う系統誤差が増減する傾向を確認した。
谷口 拓海; 入澤 啓太; 伊藤 譲; 並木 仁宏; 大杉 武史; 阿部 智久; 佐藤 淳也; 榊原 哲朗; 中澤 修; 目黒 義弘; et al.
no journal, ,
原子力機構は、英国シェフィールド大学と協力して、文部科学省廃炉加速化共同プログラムを実施している。本研究では、それら廃棄物の水素ガス燃焼・漏えいリスク低減を目的に、低含水リン酸セメントによる閉じ込めを目指す。本発表では、日英共同プロジェクトの概要と合成した模擬廃棄物を紹介する。
橋本 慎太郎; 岩本 修; 佐藤 達彦; 仁井田 浩二*
no journal, ,
様々な放射線挙動を模擬できる粒子・重イオン輸送計算コードPHITSは、加速器施設の遮へい計算等の広い分野で利用されている。ただし、その計算結果の信頼性を確認するためには、計算に用いた試行回数から評価する統計誤差に加えて、核反応を核データや核反応モデルで模擬する際の不定性に起因する系統誤差も評価する必要がある。既に、我々は20MeV以下の中性子の核データが含む不定性が、遮へい計算の結果の変動に与える影響を解析する手法を開発した。本研究ではそれを発展させ、20MeV以上の中性子にも適用できるよう、これらの粒子の輸送計算に関係する核反応断面積モデルの不定性を評価した。系統誤差を求める際は、不定性の範囲内で断面積を増減させた複数のPHITS計算を実行し、得られた複数の結果における変化量をモデル由来の誤差とみなす。開発した手法を拡張させて、100MeV中性子の遮へい計算における系統誤差を評価した。その結果、中性子フルエンスの計算結果に伴う系統誤差は、遮へい材中の散乱の回数に応じて増加する傾向を確認した。