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細堀 健司*; 豊岡 義則*; 酒井 幸雄*
PNC TJ1411 93-001, 945 Pages, 1993/01
深部岩盤中に存在する地下水の地球化学的特性を把握するために、ボーリング孔を利用して深度1,000mまでの地下水をそれが存在する条件に極力近い状態で採取し、地上まで運搬できる採取装置の詳細設計を実施した。この装置では、被圧不活性状態で地下水を採取・保持するために、密閉性を確保したバッチ式(ボトル式)採水法を採用した。また、長時間に渡り繰り返し採水を行なうためにケーシングシステムを採用し、ボーリング孔壁の崩壊に対処した。さらに、採水区間を厳密に特定するためにその上下をパッカーによって遮断し、上下からの汚染水の流入を防いだ。採水に先だってこの採水区間の溜留水はポンプによって地上あるいは採水区間より上の孔内に排出される。採水装置全体の構造を単純化し、深度1,000mの高圧・高温環境からの採水作業の安全性を向上させるために、パッカーの拡張・収縮を含めた採水に係わる主要な機能を孔内システムに集中させた。この孔内システムはケーシング内を採水深度まで降下してパッカーシステムに結合する。孔内システムと地上との接続には光通信・電源ケーブル及び水回路用のホースを1本に束ね耐荷重力を備えた複合ケーブルと同巻取り装置を採用し、装置の簡素化と作業の合理化を計った。また、採水区間の水圧・水温及び孔内システム内の各機能の作動状況等を常時地上でモニターし、操作できるようにした。孔内システムと地上との通信系にはRS-485規格を採用し、将来の機能追加にも柔軟に対応できるものとし、本装置の発展性を確保している。こうして当初仕様を満たす採水装置の設計が完了した。
豊岡 義則*; 細堀 健司*
JNC TJ7400 2005-062, 307 Pages, 1992/02
地層調査技術と機器の開発の一環として,試錐孔を利用して深度1000mまでの岩盤中の地下水を採取するシステムの設計検討を行った。この場合被圧・不活性状態での採取が必要になるが,その条件を満たす装置は少ない。そうした中でスウェーデンから導入したBAT地下水モニタリングシステムの採水機能に基づいて開発された深度500m対応パッカー式地下水サンプラは高い実績評価を得ている。本設計ではこのPGS-500型システムの機能を改良し,深度1000mまでの採水を可能とするため,国内外の技術情報,特に地球化学検層技術で実績のあるスウェーデンのSBKと関連企業の実情を調べ,それらを基に日本の地層環境に即した地下水採取システムの概念設計を行った。
細堀 健司*; 佐野 勝己*
PNC TJ4411 89-001, 74 Pages, 1989/03
地層処分システムの性能評価において重要なパラメータである地下水の地球化学的特性を評価するためには、地下深部の地下水をそれが存在する条件に極力近い状態で採取し人為的に乱すことなく分析場所に運搬するシステムが必要である。本システムはこの目的のために開発されたもので、地下水を採取する試錐孔内において採取深度の上下をパッカーによって仕切り、その採水セクションから内部の密閉されたサンプラーによって地下水を採取しこれを外気に触れさせることなく地上まで運搬することができる。本システムを孔井内の深度208mの地点に設置して性能試験を行った。性能試験ではシステムの各部分が正常に作動することを確認した後、容量500cm/SUP3のサンプラーによって繰り返し地下水の採取を行い、繰り返し採水に伴う地下水サンプル中のウラニン濃度の変化をモニターし、システムの採水機能について検討を加えた。