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林 伸彦; Iniotakis, C.*; 町田 昌彦; Sigrist, M.*
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 69(12), p.3225 - 3227, 2008/12
被引用回数:2 パーセンタイル:13.07(Chemistry, Multidisciplinary)空間反転対称性のない超伝導体と通常の超伝導体との間のジョセフソン効果を調べた。空間反転対称性のない超伝導体の具体例としてCePtSiを考える。そこではRashba型のスピン軌道相互作用が重要であり、それがジョセフソン効果に本質的な影響を及ぼす。われわれは、その系のジョセフソン結合が、スピン・シングレット的結合とトリプレット的結合との2つの部分から形成されていることを見いだした。ここで、トリプレット的結合の成分は、シングレット的結合成分に対し、位相がだけズレている。そしてこの点に基づくことにより、実験的にAl/CePtSi接合において観測されていたジョセフソン電流の特徴的な干渉効果が説明可能であることを示した。
林 伸彦; Iniotakis, C.*; 町田 昌彦; Sigrist, M.*
Physica C, 468(7-10), p.844 - 847, 2008/04
被引用回数:13 パーセンタイル:50.61(Physics, Applied)通常型の波超伝導体と、ラッシュバ(Rashba)型のスピン軌道相互作用を持つ空間反転対称性のない超伝導体との間のジョセフソン効果を調べた。ラッシュバ型スピン軌道相互作用は、クーパー対のジョセフソン・トンネリングに、特徴的な影響を及ぼす。その結果として、超伝導体間のジョセフソン結合は、スピン・シングレット的結合とトリプレット的結合との2つの成分に分離される。そしてそれら成分間には、位相だけの差が現れる。このことは、Al/CePtSi接合に対する最近の実験結果を説明するうえで重要となる。これらのことを、われわれは明らかにした。
Iniotakis, C.*; 林 伸彦; 澤 雄生*; 横山 毅人*; May, U.*; 田仲 由喜夫*; Sigrist, M.*
Physical Review B, 76(1), p.012501_1 - 012501_4, 2007/07
被引用回数:87 パーセンタイル:92.31(Materials Science, Multidisciplinary)常伝導金属とCePtSiのような空間反転対称性のない超伝導体とから構成される接合系を理論的に調べた。特徴的なゼロバイアス・アノーマリーが、混成パリティの超伝導相の存在によって、特定のトンネル方向に対して現れることを明らかにした。接合面におけるアンドレーエフ束縛状態の形成がその起源である。このトンネル特性から、混成パリティの超伝導ペアリング対称性を検証することができる。
林 伸彦; Iniotakis, C.*; Sigrist, M.*
no journal, ,
従来型の超伝導体と空間反転対称性のない超伝導体との間のジョセフソン電流を調べた。CePtSiのように結晶構造において空間反転対称性の欠損した物質では、Rashba型のスピン軌道相互作用が超伝導現象に対し重要な影響をもたらす。われわれは、超伝導体間のジョセフソン結合がそのスピン軌道相互作用の影響下では、スピン・シングレット的結合とトリプレット的結合との二つの寄与から成ることを理論的に明らかにした。またそれら結合成分間の位相差はであり、このことがAl/CePtSi接合での実験結果を説明するうえで重要となり得ることを指摘した。