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岩井 紘基; 中村 保之; 石塚 信男; 石倉 康治; 佐野 一哉
no journal, ,
「ふげん」の原子炉領域の解体にあたっては、切断時の解体撤去物や放射性粉じん等の粒子状放射性物質による被ばく低減,材質にジルコニウム合金を使用していることから発火防止対策,水遮へいによる炉上部の線量低減等を考慮し、原子炉上部に設置した遠隔解体装置により水中で解体を行えるよう、炉心とその上部をプール構造とする計画である。この解体用プールの設計においては、炉上部における炉心部からの放射線を適切に低減すべく、原子炉内部構造材の放射化量を精度よく見積もり、各構造材からの放射線の寄与を考慮してプールの水深を設定する必要がある。原子炉内部構造材の放射化量は、これまで計算コードにより予測されていることから、予測精度の評価及び計算精度向上に資するため、原子炉内部の線量を実測した。測定の結果、炉心径方向に関しては外周部において、また鉛直方向に関しては炉心下部において線量率が高くなる結果が得られた。これらの結果は、計算コードによって評価した放射化量から予測した線量率分布と傾向が一致しており、従来の評価手法が炉内構造物の放射化量を約1.22.3のC/E(計算値と実測値の比)で安全側に予測できていることを確認した。
石倉 康治
no journal, ,
原子炉廃止措置研究開発センターにおける平成19年度から平成21年度までの廃止措置の状況と線量の状況について報告する。
石倉 康治
no journal, ,
ふげんでは減速材として使用している重水の放射化によりトリチウムが発生する。重水系設備においては、密封構造を採用し、重水及びトリチウムの漏えい・拡散を防止している。測定器においては、膜分離式トリチウムモニタを開発し、より実用的な冷却凝縮捕集法によるモニタリング手法も開発した。作業においては、これらの測定器によるモニタリングとスキンダイビングスーツを改良したトリチウム防護服を用いることにより内部被ばくを防止している。これらのトリチウム対策により、これまで異常な内部被ばくもなく、環境への放出量も年度管理目標値を十分下回る値に保たれている。