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小松 一樹*; 岩崎 亜美*; 村田 康輔*; 山城 秀昭*; Goh, V. S. T.*; 中山 亮*; 藤嶋 洋平*; 小野 拓実*; 木野 康志*; 清水 良央*; et al.
Reproduction in Domestic Animals, 56(3), p.484 - 497, 2021/03
被引用回数:9 パーセンタイル:88.06(Agriculture, Dairy & Animal Science)福島第一原子力発電所事故後、野生アライグマは長期的な低線量率被ばくを受けた。捕獲したオスの野生アライグマの精巣の形態的特徴と、凍結保存精子の体外受精能力を調べたところ、長期的・低線量率被ばくはアライグマの生殖特性および機能に悪影響を及ぼしていないことがわかった。
濱 克宏; 岩崎 理代*; 森川 佳太*
JAEA-Technology 2017-015, 45 Pages, 2017/07
日本原子力研究開発機構では、地層処分技術に関する研究開発のうち深地層の科学的研究(地層科学研究)の一環として、結晶質岩(花崗岩)を対象とした超深地層研究所計画を岐阜県瑞浪市において進めている。物質移動に関する調査研究では、研究坑道周辺の数mから100m程度のブロックスケールを対象にして、岩盤中の物質移動に関わる現象の理解を進めつつ、物質移動に関わるパラメータ値の測定技術および物質移動に関わるモデル化・解析・評価技術を体系的に整備することを目標として実施している。岩石中の微視的な構造が物質移動に果たす役割を評価することを目的として、岩石ブロックサンプル(30cm30cm20cm)を用いた拡散試験を実施した。拡散試験実施後の岩石ブロックサンプルを切断し、試験後の岩石中でのトレーサーとして添加したウラニンの分布を観察した。その結果、石英などの鉱物では、鉱物粒界や粒内割れ目にウラニンが認められ、一方、特定の鉱物(斜長石)では鉱山物内部にウラニンの分布が確認された。このことは、微小空隙の分布や鉱物分布がウラニンの拡散に影響を与えていることを示すと考えられる。
岩崎 理代*; 濱 克宏; 森川 佳太*; 細谷 真一*
JAEA-Technology 2016-037, 62 Pages, 2017/02
超深地層研究所計画における物質移動に関する調査研究は、研究坑道周辺の数mから100m程度のブロックスケールを対象にして、岩盤中の物質移動に関わる現象の理解を進めつつ、物質移動に関わるパラメータ値の測定技術および物質移動に関わるモデル化、解析、評価技術を体系的に整備することを目標として実施している。物質移動に関する調査研究の一環として、割れ目の地質学的特徴と物質移動に関するパラメータ値の関係の把握を目的とした試験を行った。本報告書は、これらの試験結果について取りまとめたものである。
濱 克宏; 見掛 信一郎; 石橋 正祐紀; 笹尾 英嗣; 桑原 和道; 上野 哲朗; 大貫 賢二*; 別府 伸治; 尾上 博則; 竹内 竜史; et al.
JAEA-Review 2015-024, 122 Pages, 2015/11
日本原子力研究開発機構東濃地科学センターでは、「地層処分技術に関する研究開発」のうち深地層の科学的研究(地層科学研究)の一環として、結晶質岩(花崗岩)を対象とした超深地層研究所計画を進めている。本計画は、「第1段階; 地表からの調査予測研究段階」、「第2段階; 研究坑道の掘削を伴う研究段階」、「第3段階; 研究坑道を利用した研究段階」の3段階からなり、2014年度は、2014年2月における深度500mステージの研究坑道の掘削工事の完了に伴い、超深地層研究所計画における深度500mまでの第2段階の調査研究を一旦終了し、これまで実施してきた各種モニタリングを含め、物質移動試験や再冠水試験等の第3段階の調査研究を進めた。本報告書は、2014年度に実施した調査研究、施設建設、共同研究等の成果を取りまとめたものである。
濱 克宏; 見掛 信一郎; 西尾 和久; 川本 康司; 山田 信人; 石橋 正祐紀; 村上 裕晃; 松岡 稔幸; 笹尾 英嗣; 真田 祐幸; et al.
JAEA-Review 2014-038, 137 Pages, 2014/12
日本原子力研究開発機構東濃地科学センターでは、「地層処分技術に関する研究開発」のうち深地層の科学的研究(地層科学研究)の一環として、結晶質岩(花崗岩)を対象とした超深地層研究所計画を進めている。本計画は、「第1段階; 地表からの調査予測研究段階」、「第2段階; 研究坑道の掘削を伴う研究段階」、「第3段階; 研究坑道を利用した研究段階」の3段階からなり、2013年度は、第2段階および第3段階の調査研究を進めた。本報告書は、2010年度に改定した「超深地層研究所地層科学研究基本計画」に基づいた、超深地層研究所計画の第2段階および第3段階の調査研究のうち2013年度に実施した(1)調査研究、(2)施設建設、(3)共同研究等の成果を取りまとめたものである。
岩崎 理代; 濱 克宏
no journal, ,
超深地層研究所計画における物質移動に関する研究目標は、研究坑道周辺のブロックスケール(数m100m程度)の岩盤を対象として、物質移動現象の理解を進めつつ物質移動に関わるモデル化・解析・評価技術を体系的に整備することである。平成25年度は研究坑道周辺に認められる割れ目や断層などを走向・傾斜、その周辺の変質の程度、充填鉱物の有無などの観点に基づきタイプ分けし、そのタイプ分けした割れ目の地質学的特徴と物質移動に関するパラメータ値の関係の把握を目的に透過拡散試験を実施した。本論はこれらの実施概要および成果を報告するものである。
尾上 博則; 三枝 博光; 岩崎 理代; 石橋 正祐紀; 竹内 竜史; 濱 克宏
no journal, ,
本研究では、割れ目の分布特性の違いが地下水流動特性に与える影響を把握することを目的として、瑞浪超深地層研究所で取得された岩盤の割れ目データを用いて異なる割れ目の分布特性を有する2つの岩盤領域における割れ目の分布特性の統計量の比較を行った。また、異なる統計量に基づきDFNモデルを構築するとともに、それを用いた地下水流動解析および粒子追跡線解析結果の比較を行った。本稿では、研究の全体概要について述べる。
田中 靖治*; 野原 慎太郎*; 長谷川 琢磨*; 矢田 浩太郎*; 濱 克宏; 岩崎 理代
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物地層処分の安全評価では、岩盤中の割れ目を介した物質移動特性の把握が必要である。また、これらを把握する方法の一つとしてトレーサー試験がある。しかし、試験手法や試験結果の評価手法の適用性の検討が重要な課題となっている。そこで、本論では、原位置トレーサー試験技術や割れ目調査技術を開発し、物質移動特性調査・解析技術を統合的かつ体系的に整備することを目的とし、電力中央研究所-原子力機構の共同研究で深度300mボーリング横坑にて行ったトレーサー試験について報告する。
石橋 正祐紀; 岩崎 理代; 濱 克宏
no journal, ,
花崗岩などの結晶質岩では、物質の選択的な移動経路周辺の母岩へのマトリクス拡散現象が、物質の希釈や移動の遅延に効果がある。そのため、高レベル放射性廃棄物の地層処分の安全評価を行う上でマトリクス拡散現象の理解は重要となる。そこで、本研究は瑞浪超深地層研究所の深度300mから採取した試料(6試料)を対象として、日本の花崗岩の特徴である断層や熱水変質に着目して、これらとマトリクス拡散現象との関連性を把握することを目的として実施した。具体的には、岩石試料に対して、薄片観察、走査型X線分析顕微鏡分析、実体蛍光顕微鏡観察、走査型電子顕微鏡観察、非収着性のウラニンをトレーサー物質とした透過拡散試験を実施し、各試料の鉱物組成・分布、微小空隙構造の分布と空隙率および実効拡散係数を測定し、それぞれの関連性について検討した。その結果、断層近傍では健岩部に比較して断層形成に伴いマトリクス拡散経路が増加すること、熱水変質の程度によりマトリクス拡散経路が増減する可能性が示唆された。今後は、吸着性物質を用いた検討や試料数を増やすことで、マトリクス拡散現象における断層や熱水変質の影響を明らかにしていきたいと考える。