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徳永 陽; 酒井 宏典; 神戸 振作; Opletal, P.; 常盤 欣文; 芳賀 芳範; 北川 俊作*; 石田 憲二*; 青木 大*; Knebel, G.*; et al.
Physical Review Letters, 131(22), p.226503_1 - 226503_7, 2023/12
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Multidisciplinary)Our measurements of Te NMR relaxations reveal an enhancement of electronic spin fluctuations above ~T, leading to their divergence in the vicinity of the metamagnetic transition at ~T, below which field-reinforced superconductivity appears when a magnetic field () is applied along the crystallographic axis. The NMR data evidence that these fluctuations are dominantly longitudinal, providing a key to understanding the peculiar superconducting phase diagram in , where such fluctuations enhance the pairing interactions.
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; 神戸 振作; 服部 泰佑; et al.
JPS Conference Proceedings (Internet), 30, p.011037_1 - 011037_6, 2020/03
ウランを含む遍歴強磁性超伝導体では強磁性と超伝導がミクロに共存する。このことは強磁性揺らぎを媒介としたスピン三重項超伝導の存在を直感的に示唆している。またURhGeでは結晶のb軸に磁場をかけていくと、一度壊された超伝導が再び出現する(磁場誘起超伝導)。このようなウラン系遍歴強磁性超伝導体の特性は、磁気揺らぎによる超伝導のメカニズムを実験的に検証する格好の舞台を与えている。講演では単結晶試料において行ったNMR緩和率の磁場角度依存性の結果について報告し、遍歴磁性超伝導体URhGeの磁気揺らぎと超伝導の関係について、UCoGeとの比較をしながら議論する。
神戸 振作; 酒井 宏典; 徳永 陽; Walstedt, R. E.*; Kratochlov, M.*; Uhlirova, K.*; Custers, J.*
JPS Conference Proceedings (Internet), 29, p.011009_1 - 011009_5, 2020/02
ゼロ磁場In核四重極共鳴(NQR)測定が、CePtInの単結晶で行われました。Tc = 0.32 K未満の超伝導状態に入る前に、T1 = 2.2 KおよびTN = 2 Kで遷移します。
神戸 振作; 酒井 宏典; 徳永 陽; Walstedt, R. E.*; Kratochlov, M.*; Uhlirova, K.*; Custers, J.*
Physical Review B, 101(8), p.081103_1 - 081103_5, 2020/02
被引用回数:9 パーセンタイル:53.43(Materials Science, Multidisciplinary)2つの異なったCeサイトをもつ超伝導体CePtInのIn-NQRによる研究を行なった。2種類の量子臨界点があることが明らかになった。
徳永 陽; Orlova, A.*; Bruyant, N.*; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 比嘉 野乃花; et al.
Physical Review B, 99(8), p.085142_1 - 085142_5, 2019/02
被引用回数:6 パーセンタイル:27.67(Materials Science, Multidisciplinary)CeInは正方晶の結晶構造を持ち、圧力下で反強磁性秩序が抑えられ、同時にその近傍で超伝導が出現する代表的な重い電子系超伝導体の一つである。本研究ではパルス強磁場NMRを用いて、強磁場下で出現する磁場誘起量子臨界点近傍の電子状態の微視的研究を行った。その結果、45テスラ以上の磁場領域においても基本的な磁気構造には変化がないことが微視的観点から初めて確認された。
Pospil, J.*; 芳賀 芳範; 小濱 芳允*; 三宅 厚志*; 神戸 振作; 立岩 尚之; Valika, M.*; Proschek, P.*; Prokleka, J.*; Sechovsk, V.*; et al.
Physical Review B, 98(1), p.014430_1 - 014430_7, 2018/07
被引用回数:16 パーセンタイル:61.77(Materials Science, Multidisciplinary)The metamagnetic transition between the antiferromagnetic and paramagnetic state in UIrGe has been studied at various temperatures by magnetization, heat capacity, and magnetocaloric effect measurements on a single crystal in static and pulsed magnetic fields applied along the orthorhombic axis. The first-order transition is accompanied by a dramatic increase of the Sommerfeld coefficient. A tentative scenario explaining these anomalies by antiferromagnetic correlations or short-range order in the paramagnetic state is discussed.
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; 服部 泰佑; 神戸 振作; et al.
Physical Review B, 93(20), p.201112_1 - 201112_5, 2016/05
被引用回数:14 パーセンタイル:54.92(Materials Science, Multidisciplinary)強磁性超伝導体URhGeでは磁場を()面内に印可した場合に上部臨界磁場が大きく増大することが知られていた。本研究では10%のCoを置換したURhGeにおいて30Tまでの強磁場下でNMR実験を行い、このような超伝導の特異な振る舞いが三重臨界点近傍の磁気揺らぎの強い異方性に起因していることを明らかにした。すなわちこの臨界揺らぎはc軸方向に磁場をかけた場合には急激に抑制されるが、a軸方向の磁場成分にはまったく影響を受けない。このような超伝導と揺らぎの強い相関は量子臨界揺らぎによる超伝導の機構を実験的に強く支持するものである。
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; 神戸 振作; 服部 泰佑; et al.
Journal of Physics; Conference Series, 683(1), p.012010_1 - 012010_6, 2016/02
被引用回数:0 パーセンタイル:0.03(Materials Science, Multidisciplinary)本研究ではウラン化合物の強磁性超伝導で見つかった磁場誘起超伝導の発現機構の解明を行っている。これらの超伝導体では同じウランの遍歴5f電子が強磁性と超伝導を同時に担い、さらに磁場によって誘起される新しい超伝導相が存在する(磁場誘起超伝導相)。このことは強磁性揺らぎを媒介とした非BCS型の超伝導機構の存在を直感的に示唆している。さらにURhGeではこのような特異な超伝導はこれまでウラン化合物でしか発見されていない。現在、我々はCoをわずかにドープしたURhGe単結晶においてCo-NMR研究を行っている。今回はGrenoble強磁場研究所で行ったNMR実験の結果についても報告し、この系における磁場誘起超伝導現象の起源について議論する。
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; 神戸 振作; 荒木 新吾*
Physical Review Letters, 114(21), p.216401_1 - 216401_5, 2015/05
被引用回数:51 パーセンタイル:89.51(Physics, Multidisciplinary)ウラン化合物URhGeでは、磁場でいったん壊された超伝導が、ある特定の方向にさらに強い磁場かけると、再び出現するという特異な超伝導現象が見つかっていたが、その詳細なメカニズムはこれまでわかっていなかった。今回の研究では、物質にかける磁場の強さと方向を変えながら、核磁気共鳴法を用いてCoを一部置換したURhGeの電子状態の変化を調べた。その結果、超伝導が出現する約13Tの臨界磁場領域において、物質内部の磁気的ゆらぎが著しく増大していることが明らかになった。この結果は、強い磁場が量子相転移の三重臨界点近傍において物質内の磁化のゆらぎを増大させ、その増大によって超伝導状態が安定化されていることを示している。強い磁場は超伝導を壊してしまうため、これまで超伝導の応用にとっては好ましくないものでしかなかったが、今回見つかったメカニズムでは、むしろ強い磁場が超伝導を誘起している。今後、磁場で制御するウラン化合物の新たな機能性の解明や、強磁場下で動作する超伝導デバイスへの応用が期待される。
羽賀 一男; 神戸 満; 片岡 一; 大谷 暢夫; 大坪 章
Acta Astronautica, 26(5), p.349 - 357, 1992/05
被引用回数:2 パーセンタイル:40.75(Engineering, Aerospace)可搬型炉の応用研究の一環として300kWe月面基地用原子炉の概念検討を行った。構成要素の仕様は次の通り。(a)原子炉-炉心高さ40cm、直径37cm、熱出力2MW、高濃縮UN燃料、寿命10年、燃料無交換。液体リチウム冷却。出口温度1100C。(b)発電系-重量的に有利なカリウム蒸気タービンを採用。入口温度1040C(圧力3.8kg/cm2)。出口温度650C。プラント熱効率,14.8%。(c)排熱系-濃縮器からヒートパイプで輸送された熱を、面積80m2の輻射板から放熱。(d)遮蔽-原子炉を月の地中に埋め込み土を遮へい材に用いる。この様な構造の結果,全システムが重量8000kg、直径4.5m、高さ9.3mで構成できた。また,設置から定格運転まで14日以内で達成できる見通しを得た。さらに周囲に赤外放射率が小さいアルミホイルを敷くことにより放熱能力の低下を妨げることが判った。
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; 神戸 振作
no journal, ,
ウラン化合物の強磁性超伝導では、同じウランの遍歴5f電子が強磁性と超伝導を同時に担っている。このことは強磁性揺らぎを媒介とした非BCS型の超伝導機構の存在を直感的に示唆している。またURhGeでは磁場によって誘起される新しい超伝導相も確認されている。さらに超伝導のみならずURhGeとUCoGeの遍歴強磁性はそれ自体が非常に興味深い研究対象である。我々は両者の混晶系U(RhCo)GeにおいてNMR研究を行い、微視的観点から磁性と超伝導の関係を探っている。講演ではその最新の成果について報告する。
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; 神戸 振作
no journal, ,
ウラン化合物の強磁性超伝導では、同じウランの遍歴5f電子が強磁性と超伝導を同時に担っており、このことは強磁性揺らぎを媒介とした非BCS型の超伝導機構の存在を直感的に示唆している。さらにURhGeでは磁場によって誘起される新しい超伝導相が存在する(磁場誘起超伝導相)。このような特異な超伝導はこれまでウラン化合物でしか発見されていない。現在、我々はCoをわずかにドープしたURhGe単結晶においてCo-NMR研究を行っている。今回の講演では、Grenoble強磁場研究所の30テスラ級強磁場電磁石を用いて新たに行ったNMR実験の結果についても報告し、この系における磁気(量子)揺らぎと超伝導の関係について議論する。
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 服部 泰佑; 酒井 宏典; 神戸 振作; et al.
no journal, ,
ウラン系遍歴強磁性超伝導体UGe, URhGe, UCoGeでは同じウランの5f電子が強磁性と超伝導を同時に担っており、このことは強磁性揺らぎを媒介とした非BCS型の超伝導機構の存在を直感的に示唆している。我々はこの強磁性超伝導のスピン揺らぎと超伝導の関係を明らかにするため、Coを10%置換したURhGe単結晶においてCo-NMR研究を行っている。今回の講演では、最近行った低磁場領域でのCo-NMRの結果をもとに、UCoGeとの比較を行い、この系全体の磁気揺らぎと超伝導の関係について議論する予定である。
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 服部 泰佑; 酒井 宏典; 神戸 振作; et al.
no journal, ,
ウランを含む強磁性超伝導体UGe, URhGe, UCoGeでは遍歴的なウランの5f電子が強磁性を担い、同時に超伝導にも寄与している。このことは強磁性揺らぎを媒介とした非BCS型の超伝導機構の存在を直感的に示唆している。さらにURhGeでは磁場によって誘起される新しい超伝導相も発見され、その発現機構に注目が集まっている。本研究ではNMR緩和率の磁場依存性の測定から、この物質の強磁性量子臨界点近傍に三重臨界点が存在すること、さらにその結果として強い縦型の磁気揺らぎが発達していることを明らかにした。本講演ではこれらの成果をまとめるとともに、最近新たに行ったGe同位体を濃縮したURhGe単結晶でのGe-NMRの結果についても紹介する予定である。
徳永 陽; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; 服部 泰佑; 神戸 振作; et al.
no journal, ,
ウランを含む遍歴強磁性超伝導体では強磁性と超伝導がミクロに共存する。このことは強磁性揺らぎを媒介としたスピン三重項超伝導の存在を直感的に示唆している。またURhGeでは結晶のb軸に磁場をかけていくと、一度壊された超伝導が再び出現する(磁場誘起超伝導)。このようなウラン系遍歴強磁性超伝導体の特性は、磁気揺らぎによる超伝導のメカニズムを実験的に検証する格好の舞台を与えている。講演では単結晶試料において行ったNMRの結果について報告し、遍歴磁性超伝導体URhGeの磁気揺らぎと超伝導の関係について議論する。
徳永 陽; Orlova, A.*; Bruyant, N.*; 青木 大*; Mayaffre, H.*; Krmer, S.*; Julien, M.-H.*; Berthier, C.*; Horvati, M.*; 酒井 宏典; et al.
no journal, ,
重い電子系金属CeInの反強磁性相内の45テスラ付近で発見された異常の起源を明らかにするため、単結晶試料を用いて56テスラまでのパルス強磁場下でのNMR研究を行なった。その結果、45テスラ以上でもInサイトの内部磁場は大きく変わらないことを確認した。このことは量子臨界点に近い強磁場領域でも結晶構造の変化がないこと、さらに45テスラ付近の以上は単純な磁気構造の変化では理解できないことを示している。
神戸 振作; 徳永 陽; 酒井 宏典; 服部 泰佑; 比嘉 野乃花; Kratochlov, M.*; Uhlirova, K.*; Custers, J.*
no journal, ,
CePtInのIn-NQRを測定した。4つの異なるInサイトのうち少なくとも2つのサイトを同定した。スピン格子緩和時間の温度依存を議論する。前回に比べて、今回は反強磁性転移付近の物性を議論する。
徳永 陽; 青木 大*; Braithwaite, D.*; Knebel, G.*; Brison, J.-P.*; Pourret, A.*; Lapertot, G.*; Niu, Q.*; Valiska, M.*; Flouquet, J.*; et al.
no journal, ,
最近、ウラン系強磁性超伝導体の一つであるURhGeにおいて、結晶のb軸方向に一軸的な圧力(歪み)を印加することで、超伝導転移温度(Tc)が最大で約2.5倍上昇することが発見された。さらに一軸的を印加することでIsing型の強い磁気異方性が急激に弱まることも同時に見つかっている。本研究ではこのURhGeの持つユニークな特性を利用して、超伝導の引力機構の解明を目指している。講演ではゼロ磁場下での一軸圧NMR実験の結果を中心に報告する。
徳永 陽; 青木 大*; Braithwaite, D.*; Knebel, G.*; Brison, J.-P.*; Pourret, A.*; Lapertot, G.*; Niu, Q.*; Valiska, M.*; Flouquet, J.*; et al.
no journal, ,
ウラン系強磁性超伝導体の一つであるURhGeでは、結晶のb軸方向に一軸的な圧力(歪み)を印加することで、超伝導転移温度が最大2.5倍上昇する。さらに一軸的を印加することでIsing型の強い磁気異方性が急激に弱まることも見つかっている。本研究ではこのURhGeの持つユニークな特性を利用して、超伝導の引力機構の解明を目指している。講演ではCEA-Grenoble研究所との共同実験として実施したゼロ磁場下での一軸圧NMR実験の結果を報告する。同研究所の圧力システムは、Heガス圧の調整により希釈冷凍機温度で一軸圧の荷重を連続的に制御できるという特徴を有しており、本研究ではこのシステムをNMR用に改造し実験を行なった。実験にはURhGeの純良単結晶を用い、一軸圧の印加に伴うNMRスペクトル及び緩和時間の変化を測定することで、超伝導の舞台となる電子状態への一軸圧効果を微視的観点から探った。