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論文

Crystallization and preliminary neutron diffraction studies of ADP-ribose pyrophosphatase-I from ${it Thermus thermophilus}$ HB8

岡崎 伸生; 安達 基泰; 玉田 太郎; 栗原 和男; 大賀 拓史*; 神谷 信夫*; 倉光 成紀*; 黒木 良太

Acta Crystallographica Section F, 68(1), p.49 - 52, 2012/01

 被引用回数:2 パーセンタイル:32.30(Biochemical Research Methods)

ADP-ribose pyrophosphatase-I from ${it Thermus thermophilus}$ HB8 (${it Tt}$ADPRase-I) prevents the intracellular accumulation of ADP-ribose by hydrolyzing it to AMP and ribose 5'-phosphate. To understand the catalytic mechanism of ${it Tt}$ADPRase-I, it is necessary to investigate the role of glutamates and metal ions as well as the coordination of water molecules located at the active site. A macroseeding method was developed in order to obtain a large ${it Tt}$ADPRase-I crystal which was suitable for a neutron diffraction study to provide structural information. Neutron and X-ray diffraction experiments were performed at room temperature using the same crystal. The crystal diffracted to 2.1 and 1.5 ${AA}$ resolution in the neutron and X-ray diffraction experiments, respectively. The crystal belonged to the primitive space group ${it P}$3$$_{2}$$21, with unit-cell parameters $$a$$ = $$b$$ = 50.7, $$c$$ = 119 ${AA}$.

論文

Three-dimensional imaging test for a head module of a Si/CdTe Compton camera for medical application

山口 充孝; 河地 有木; 神谷 富裕; 佐藤 隆博; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 小高 裕和*; 石川 真之介*; 国分 紀秀*; 渡辺 伸*; et al.

JAEA-Review 2011-043, JAEA Takasaki Annual Report 2010, P. 145, 2012/01

現在、三次元撮像が可能な医学用コンプトンカメラとしてマルチヘッドコンプトンカメラシステムの開発を行っている。今回、システムの構成要素であるヘッドモジュールプロトタイプ機の製作を行い、Ba133点線源を用い性能試験を行った。測定結果は線源の位置を正確に反映し、点線源の撮像が問題なく可能であることを確認できた。測定データから見積もった装置の空間分解能は、シミュレーションスタディで得られている結果とよく一致した。装置近傍領域においては、検出器面に対して垂直方向の分解能も有することが、実験結果及びシミュレーション結果の両面から実証された。

論文

Development of head module for multi-head Si/CdTe Compton camera for medical applications

山口 充孝; 河地 有木; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 神谷 富裕; 小高 裕和*; 石川 真之介*; 国分 紀秀*; 渡辺 伸*; 高橋 忠幸*; et al.

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 648(Suppl.1), p.S2 - S7, 2011/08

 被引用回数:2 パーセンタイル:19.61(Instruments & Instrumentation)

現在Si/CdTeコンプトンカメラを用いた、3次元撮像が可能な医学・生物学用のイメージングシステムの構築を進めている。このシステムは、数十keVから数MeVの広いエネルギー範囲において、高いエネルギー分解能及び空間分解能を有し、複数核種同時イメージングが可能であるという特徴を有する。これまでにカメラの近接領域においては、単一のカメラヘッドのみで、奥行き方向の情報を取得可能であることを、シミュレーションスタディを通して示してきたが、今回、実際に実機を用いて測定を行い、奥行き方向も含めた3次元情報が一台のヘッドのみで取得可能であることを確認した。また、得られた位置分解能が、シミュレーションスタディの結果とよく一致していることも確認できた。

論文

Counting rate performance measurement of newly developed Si/CdTe Compton camera for biological and medical applications

山口 充孝; 河地 有木; 神谷 富裕; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 小高 裕和*; 石川 真之介*; 国分 紀秀*; 渡辺 伸*; 高橋 忠幸*; et al.

2010 IEEE Nuclear Science Symposium Conference Record (CD-ROM), p.2004 - 2007, 2010/10

In recent developed radionuclide-based imaging technologies utilized for biological and medical studies, wide dynamic range of radiation intensity with a good quantitative linearity is one of the most important factors. However, the linearity of a detector or a sensor generally breaks due to the dead-time increasing in high counting rate. Therefore, in case of an imaging camera, which is a large set of detectors, it is essential to measure the sensitivity profile of it varying with the radiation source intensity for correction of nonlinearity of each detector. Si/CdTe Compton camera is comprised of two layered double-sided Si strip detectors and two layered double-sided CdTe strip detectors with a four-layer laminated structure. For imaging, the source positions of $$gamma$$-rays are identified by analysing the deposited energies and the scattering angles from counted events in those of detectors. In this work, the Compton camera that was newly developed for biological and medical applications was investigated on the counting rate performance, and the sensitivity profile of this highly complicated imaging system was measured using a $$^{18}$$F point $$gamma$$-ray source. The intense source of 20 MBq was used to measure the sensitivity profiles for a wide range of counting rate in a short period. The result was compared with a calculation using a model considering the dead time of the detection system.

論文

Partial crystallization of silicon by high intensity laser irradiation

東 博純*; 匂坂 明人; 大道 博行; 伊藤 勇夫*; 門浦 弘明*; 神谷 信雄*; 伊藤 忠*; 西村 昭彦; Ma, J.*; 森 道昭; et al.

Applied Surface Science, 255(24), p.9783 - 9786, 2009/09

 被引用回数:2 パーセンタイル:11.19(Chemistry, Physical)

フェムト秒レーザー及びナノ秒レーザーを用いて、照射強度10$$^{17}$$ W/cm$$^{2}$$及び10$$^{9}$$ W/cm$$^{2}$$で単結晶シリコン基板及びアモルファスシリコン膜を有する単結晶シリコン基板に照射した。単結晶シリコン基板へのレーザー照射では、レーザー照射部には多結晶、周辺部には多結晶とアモルファスで構成される針状の構造が形成された。特に照射強度が10$$^{16}$$ W/cm$$^{2}$$の場合は、多結晶は基板とほぼ同じ方位を向いた。照射強度が10$$^{8}$$ W/cm$$^{2}$$より低い場合は、基板が単結晶シリコンの場合でもアモルファスシリコンが形成された。

論文

Generation of nanometer-sized silicon tadpoles irradiated with a high intensity laser pulse

匂坂 明人; 東 博純*; 大道 博行; 神谷 信雄*; 伊藤 忠*; 竹内 昭博*; 鈴木 教友*; 西村 昭彦; 森 道昭; 織茂 聡; et al.

Proceedings of 4th International Congress on Laser Advanced Materials Processing (LAMP 2006) (Internet), 3 Pages, 2006/00

電磁材料等においてナノサイズの柱状結晶が形成されれば、その電磁特性としてこれまで得られなかった特性を得ることが期待できる。ここで、高輝度のフェムト秒レーザー照射したシリコンの飛散粒子に注目すると、レーザーと物質との相互作用による強い電場を受けるのでナノ秒レーザー照射とは異なる飛散粒子の形態が予測される。そのため本研究では、原子力機構設置のチタンサファイアレーザーを用いてシリコンターゲットに照射した。集光強度は$$sim$$5$$times$$10$$^{16}$$W/cm$$^{2}$$であった。そして、シリコンターゲットからのアブレータを採取し、高分解能の透過型電子顕微鏡や電子線回折等でその構造などを詳細に調べた。その結果、多結晶成分とアモルファス成分をもつタッドポール粒子の発生を確認した。

論文

Abrupt changes of the characteristics of the proton-induced fission of $$^{238}$$U around 14-MeV excitation

馬場 宏*; 横山 明彦*; 高橋 成人*; 二谷 訓子*; 春日 良一*; 山口 貴行*; 矢野 大作*; 高宮 幸一*; 篠原 伸夫; 塚田 和明; et al.

Z. Phys., A, 356(1), p.61 - 70, 1996/00

$$^{238}$$Uの陽子誘起核分裂(入射陽子エネルギー9.0及び12.4MeV)で生成する核分裂生成物の電荷分布を、放射化学的手法を用いて精度良く求めた。この結果励起エネルギー14MeV近傍で電荷分布に急激な様相の変化を観測した。これは励起エネルギー14MeV付近で異なる核分裂機構が存在する可能性を示唆している。

論文

Precision determination of charge dispersion and distribution in the proton-induced fission of $$^{238}$$U at 13.9MeV excitation

横山 明彦*; 高橋 成人*; 二谷 訓子*; 馬場 宏*; 春日 良一*; 山口 貴行*; 矢野 大作*; 高宮 幸一*; 篠原 伸夫; 塚田 和明; et al.

Z. Phys., A, 356(1), p.55 - 60, 1996/00

励起エネルギー13.9MeVにおける$$^{238}$$Uの陽子誘起核分裂において生成した核分裂生成物の電荷分散と電荷分布を、放射化学的手法を用いて精度よく求めた。電荷分布を基に最適電荷値を求め、核分裂片からの放出中性子数を見積もった。

口頭

Development of a head module for multi-head Si/CdTe Compton camera

山口 充孝; 神谷 富裕; 河地 有木; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 小高 裕和*; 石川 真之介*; 国分 紀秀*; 渡辺 伸*; 高橋 忠幸*; et al.

no journal, , 

3次元撮像が可能な医学用コンプトンカメラとして、現在、マルチヘッドコンプトンカメラシステムの開発を行っている。今回、システムの構成要素であるヘッドモジュールのプロトタイプ機の製作を行い、Ba-133密封線源を用いて性能試験を行った。測定結果は、線源の位置を正確に反映し、点線源の撮像が問題なく可能であることを確認できた。測定データから見積もった装置の角度分解能は4.5度であり、シミュレーションスタディで得られている結果とよく一致した。今回のモジュールは、マルチヘッドを実現するためヘッドサイズは直径22cm高さ24cm程度にまで小型化を実現した。モジュールはロボットアームに設置し、患部への接近配置が可能となるよう設計している。今回製作したモジュールをマルチヘッド化した場合の3次元空間分解能の向上についてシミュレーションスタディにより評価を行った。本会議ではこれらの結果について報告を行う。

口頭

マルチヘッドSi/CdTeコンプトンカメラ用ヘッドモジュールの開発

山口 充孝; 神谷 富裕; 河地 有木; 鈴井 伸郎; 石岡 典子; 藤巻 秀; 渡辺 伸*; 石川 真之介*; 小高 裕和*; 国分 紀秀*; et al.

no journal, , 

われわれは宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所が中心となって開発したコンプトンカメラ技術を転用し、高い空間分解能とエネルギー分解能を併せ持ち、幅広いエネルギー領域の$$gamma$$線源を撮像できる医学・生物学用三次元イメージングシステムの構築を進めている。このシステムは、位置敏感型半導体検出器と低ノイズAnalog ASIC回路を使用することで、コンプトンカメラとして優れた分解能を実現し、散乱体にシリコン(Si)、吸収体にカドミウム(CdTe)を採用することで高い検出効率を実現している。さらに、コンパクトにモジュール化したコンプトンカメラを一つのヘッドとし、複数ヘッドによる多方面からの撮像を可能にすることで、三次元的に高い空間分解能を有したイメージングシステムとしている。これまでにヘッドモジュール一台の製作が完了し、密封線源(Ba-133)を用いた性能評価試験を行った。試験結果をモンテカルロシミュレーションと比較した結果、両者がよく一致することが確認できた。本発表では、製作したモジュールの詳細と、性能評価の結果と、シミュレーションによる複数ヘッド化の効果について報告する。

口頭

医学・生物学用マルチヘッドSi/CdTeコンプトンカメラの開発

山口 充孝; 河地 有木; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 神谷 富裕; 小高 裕和*; 国分 紀秀*; 武田 伸一郎*; 石川 真之介*; 渡辺 伸*; et al.

no journal, , 

2010年度、日本分子イメージング学会で報告したコンプトンカメラヘッドモジュールプロトタイプ機をもとに、より大面積かつ、より高解像度の両面ストリップ検出器を用いたコンプトンカメラヘッドモジュールを2台製作し、マルチヘッドシステムの構築に向けた作業を進展させた。本発表では、近接場測定に重要となる解析手法の確立のため、新規製作したマルチヘッド用コンプトンカメラヘッドモジュールについて、カメラ前方20センチメートル立方内の領域において、点線源を用いて、Si検出器と最上面CdTe検出器のペアによるコンプトンイベントの収量及び空間分解能の測定を行い、モンテカルロシミュレーションとの整合性試験を行った。シミュレーション結果は実験結果をよく再現しており、これにより、今後行う予定である近接場イメージング手法の高度化に際し、シミュレーションを用いる手法に対する正当性を示すことができた。

口頭

好熱菌由来ADPリボースピロリン酸分解酵素の中性子結晶構造解析

岡崎 伸生; 安達 基泰; 大原 高志; 玉田 太郎; 栗原 和男; 大賀 拓史*; 神谷 信夫*; 倉光 成紀*; 黒木 良太

no journal, , 

ADPリボースピロリン酸分解酵素(ADPRase)はNudixファミリーに属し、2価金属イオンの存在下でADPリボース(ADPR)をAMP及びリン酸化リボースに分解する。これにより細胞内に有毒な二リン酸化ヌクレオシド誘導体の蓄積を防ぐ。ADPRaseはADPRに対する高い選択性を持つADPRase-Iと低い選択性のIIに分類され、好熱菌${it T. thermophilus}$ HB8由来のADPRase-I及び-IIの結晶構造が明らかにされている。報告されているADPRase-IのX線結晶構造において、活性に関与する残基(Glu)のカルボキシル基のプロトン化の状態は明らかではなかった。われわれは上記を含む水素原子の状態を明らかにするため、pD 5.3の環境で${it T. thermophilus}$ HB8由来ADPRase-Iの2.5$$times$$2.5$$times$$1.5mmの大型結晶を作成、2.1${AA}$分解能の中性子回折データ及び1.5${AA}$のX線回折データを取得し、joint-refinementにより1122個の水素原子及び479個の重水素原子,112個の水分子を含む立体構造を明らかにした。

口頭

Characterization of rice transporter OsLCT1 responsible for cadmium transport into grains

浦口 晋平*; 鈴井 伸郎; 神谷 岳洋*; 尹 永根; 石井 里美; 藤巻 秀; 藤原 徹*

no journal, , 

Reducing cadmium (Cd) contents in cereal grains is significant to prevent a risk of Cd toxicity to human health. In rice, understanding of Cd transport mechanisms has been advanced recently. We have demonstrated that OsLCT1 (low-affinity cation transporter is an efflux Cd-transporter on the plasma membrane and is responsible for Cd transport toward grains in a standard japonica rice (${it Oryza sativa}$ L. cv. Nipponbare). Generally, ${it indica}$ cultivars show higher Cd accumulation in shoot and grains. However, molecular understanding of Cd transporters in indica rice is still insufficient. In this study, we isolated ${it OsLCT1}$ cDNA from cv. Kasalath, a model ${it indica}$ cultivar and characterized the cadmium transport activity of the OsLCT1 allele from Kasalath in the yeast assay system. As a result, the sequence variations found between Nipponbare and Kasalath OsLCT1 do not affect the Cd transport activity mediated by OsLCT1. In the presentation, we will also present the results of Cd dynamics using a positron-emitting tracer imaging system, and discuss physiological roles of OsLCT1 in Cd transport through nodes to grains.

口頭

Development of Si/CdTe Compton camera for medical imaging

山口 充孝; 神谷 富裕; 河地 有木; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 石岡 典子; 渡辺 伸*; 石川 真之介*; 小高 裕和*; 国分 紀秀*; et al.

no journal, , 

医学イメージング用途のSi/CdTeコンプトンカメラのプロトタイプの開発を行ってきた。コンプトンカメラヘッドが単一である場合、深度方向の空間分解能は低く3次元的に解像度の良い撮像は不可能である。分解能の改善のため、われわれは複数ヘッド型コンプトンカメラを提案してきた。今回、コンプトンカメラを用いた実験データとモンテカルロシミュレーション結果とを比較し、単一ヘッド装置の空間分解能を検証した。さらに、マルチヘッド化の影響調査のため、ダブルヘッド装置のシミュレーションによる分解能評価を行った。カメラヘッドは2枚のSiストリップ検出器と2枚のCdTeストリップ検出器からなる。モンテカルロシミュレーションにはGEANT4を用いたカメラシミュレーターを用いた。イメージングには、LM-ML-EM法を用いた。測定結果はシミュレーションによる結果とよく一致した。深度方向の空間分解能は、単一ヘッドの場合、おおよそ15mmであるが、ダブルヘッドの場合6mm程度に改善されることがシミュレーションにより示唆された。これらの結果はマルチヘッド化による3次元空間分解能の改善を示唆するものである。

口頭

Cd/Teコンプトンカメラによる炭素線治療場における$$gamma$$線エネルギー分布測定及び中性子損傷の調査

山口 充孝; 鳥飼 幸太*; 島田 博文*; 河地 有木; 神谷 富裕; 鈴木 義行*; 吉田 由香里*; 佐藤 隆博; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; et al.

no journal, , 

インビームモニタリングにおける陽電子消滅$$gamma$$線ピークのバックグラウンドイベント測定のため、炭素線治療環境下における$$gamma$$線のエネルギー分布測定を行った。22年度は、コンプトンカメラに用いられているCdTe検出器での$$gamma$$線検出に対する実験室内熱中性子場の影響についての評価を行った。治療時と同等条件の炭素線を、水ファントムに入射し、放出される$$gamma$$線を周囲に設置したCdTe検出器を用いて測定した結果、Cd-133の中性子捕獲反応に起因する599keVの$$gamma$$線ピークがスペクトルに現れることがわかった。10%ボロン入りパラフィンを検出器の周囲に配置し、中性子を遮蔽した場合、このピークは減少し、さらに、511keVの消滅$$gamma$$線ピークのバックグラウンドとなる連続成分も減少し、S/N比が向上することが確認できた。また、今回は、10$$^8$$ppsの炭素線照射においてトータル20時間、照射環境下で検出器を使用し、検出器の性能に劣化は見られないことが確認できた。

口頭

植物中の複数元素の動態を同時に追跡する方法

河地 有木; 鈴井 伸郎; 石井 里美; 山崎 治明; 尹 永根; 山口 充孝; 長尾 悠人; 神谷 富裕; 高橋 忠幸*; 中野 隆史*; et al.

no journal, , 

これまで原子力機構では、ポジトロンイメージング技術を用いて植物体内におけるさまざまな栄養・有害元素の動態解析を行ってきた。今後、環境汚染物質の輸送現象を理解するため、輸送メカニズムを「借用」していると考えられる栄養元素の動態と環境汚染物資の動態とを同時に撮像・解析をする必要がある。しかし、ポジトロンイメージング装置は一元素しか可視化できないという制約があり、複数の元素が同一環境下・同一個体内において競合する現象を追跡することは困難であった。そこでわれわれは、入射する放射線のエネルギーを弁別し可視化できるコンプトンカメラ技術を、植物栄養学分野に応用する研究を進めている。コンプトンカメラは、植物中の複数元素の動態を同時に追跡することが可能で、この分野における革新的な貢献が期待できる。本発表では、同時に追跡が可能な栄養・有害元素の放射性トレーサの組合せ、植物実験を可能にする投与・計測システムといった実験手法、本イメージング装置の開発状況について報告する。

口頭

医学・生物学用Si/CdTeコンプトンカメラの開発

山口 充孝; 河地 有木; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 神谷 富裕; 小高 裕和*; 石川 真之介*; 国分 紀秀*; 渡辺 伸*; 高橋 忠幸*; et al.

no journal, , 

生命科学研究分野での主流のイメージング技術は、撮像可能な$$gamma$$線エネルギーが限定され、複数核種同時撮像は困難である。われわれは、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所が中心に開発した宇宙$$gamma$$線観測用Si/CdTe半導体コンプトンカメラ技術を転用し、高い空間,エネルギー分解能を併せ持ち、幅広いエネルギー領域に対応した医学・生物学用三次元イメージングシステムの構築を群馬大学において進めている。センサー部に両面ストリップ半導体検出器(DSD)を用い、低ノイズAnalog ASIC回路を使用することで優れた分解能を実現し、散乱体と吸収体にSi及びCdTeを採用することで高い検出効率を実現している。さらに、複数ヘッドによる多方向からの撮像を可能にすることで、三次元的に高い空間分解能を有したイメージングシステムの構築を目指している。これまでにヘッドモジュールのプロトタイプを製作し、密封線源にて性能試験を行った。さらに、プロトタイプ機をもとに、より大面積かつ、より高解像度のDSDを用いたカメラヘッドモジュールを3台製作し、現在、マルチヘッドシステムの構築を進めている。

口頭

Substantiative experiments of distortion correction for novel Si/CdTe Compton camera

河地 有木; 山口 充孝; 長尾 悠人; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 神谷 富裕; 小高 裕和*; 国分 紀秀*; 武田 伸一郎*; 石川 真之介*; et al.

no journal, , 

In order to extend the application of Compton imaging to the fields of medicine and biology, the imaging quality and quantitatively of Compton camera systems must be improved by correcting and normalizing spatial distortions. Several techniques have been developed for correcting the imaging errors in radionuclide-based imaging systems used to quantitatively analyze target physiological functions. Spatial distortion can be corrected by integrating individually reconstructed peaks of imaging data obtained by a Compton camera with the peaks of point $$gamma$$ sources. To improve the efficiency distortion, the individual detector efficiencies are normalized by flat panel phantoms, which is equivalent to the image of efficiency map of the camera geometry. Currently, we are constructing a Si/CdTe Compton imaging system. The imaging system has high spatial and energy resolutions and a wide energy range. We performed imaging experiments by placing point $$gamma$$ sources of $$^{133}$$Ba (364 keV) and $$^{22}$$Na (511 keV) in a reticular pattern at intervals of 20 mm within an FOV in front of the camera. As a result, an intensity distribution map of each source and distorted images point source showing the forms of elliptical object around the corner of the FOV were obtained. Such a distortion is a marked characteristic of Compton imaging at near-field area of camera head for medicine and biology.

口頭

Rice cadmium transporter responsible for grain cadmium accumulation

浦口 晋平*; 神谷 岳洋*; 坂本 卓也*; 笠井 光治*; 佐藤 豊*; 長村 吉晃*; 石川 覚*; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 藤原 徹*

no journal, , 

Cadmium (Cd) is one of the toxic environmental contaminants known to harm human health. Cd in rice grains is the major source of Cd intake in Japanese people. Precedent studies showed the importance of nodes in xylem to phloem Cd transfer and that of phloem Cd transport in grain Cd accumulation. Identification of Cd transporting molecules in rice will enable to reduce Cd accumulation in grains. However, no Cd transporter responsible for phloem Cd transport has been revealed so far. In the present study, we identified a novel rice transporter OsLCT1. This transporter had a efflux activity of Cd and some other cations. Subcelluler localization analysis suggested that OsLCT1 was localized to plasma membrane. Expression profile analysis demonstrated that OsLCT1 was strongly expressed in leaf blades and nodes at the reproductive stages. We generated the RNAi-mediated OsLCT1 knockdown rice plants and these plants accumulated approximately a half of Cd in the grains compared to control plants. The growth of knock-down plants was comparable to that of control plants. The present study first identified the transporter expressed at nodes responsible for rice grain Cd accumulation.

口頭

植物体内における複数元素動態の同時撮像技術の開発

河地 有木; 鈴井 伸郎; 石井 里美; 尹 永根; 山口 充孝; 長尾 悠人; 神谷 富裕; 高橋 忠幸*; 中野 隆史*; 藤巻 秀

no journal, , 

原子力機構・宇宙航空研究開発機構・群馬大学では、宇宙航空研究開発機構で宇宙$$gamma$$線の観測技術として開発されたSi/CdTeコンプトンカメラを基盤として、医学・生物学応用を目的とした半導体コンプトンカメラの開発研究を進めてきた。コンプトンカメラとは、RIイメージング装置において必須となる空間分解能に加え、エネルギー分解能を併せ持つイメージング装置であり、$$gamma$$線源であるトレーサ核種の弁別が可能となる。植物研究への有用性を示すため、作物の生産を阻害する環境ストレスの1つであるナトリウム($$^{22}$$Na: 511keV)と、微量必須元素であるマンガン($$^{54}$$Mn: 835keV)の二核種のトレーサを用いて実証実験を行った。播種後約6週間の水耕栽培イネに、$$^{22}$$Naおよび$$^{54}$$Mnを水溶液から同時に経根吸収させ、イネの地上部を1週間連続撮像した。その結果、両元素とも茎基部への強い集積を示したが、地上部の葉への移行性に差違が認められ、本手法が植物体内の複数元素の同時イメージングに有用であることが示された。

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