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田口 茂郎; 田口 克也; 牧野 理沙; 山中 淳至; 鈴木 一之; 高野 雅人; 越野 克彦; 石田 倫彦; 中野 貴文; 山口 俊哉
日本保全学会第17回学術講演会要旨集, p.499 - 502, 2021/07
東海再処理施設は2018年に廃止措置段階に移行した。廃止措置を着実に進めるため、東海再処理施設はプロジェクトマネジメント機能の強化に取り組んでいる。本稿では、将来の本格的な廃止措置への移行に向けて、東海再処理施設が現在取り組んでいる、プロジェクト管理ツールの活用検討及び機器解体計画の具体化方法について報告する。
井川 望*; 向井 洋一*; 西田 明美; 濱本 卓司*; 加納 俊哉*; 大田 敏郎*; 中村 尚弘*; 小室 雅人*; 竹内 正人*
Proceedings of 12th International Conference on Shock and Impact Loads on Structures (SI 2017) (USB Flash Drive), p.259 - 268, 2017/06
建物に対する偶発作用は、衝撃や爆発荷重を伴う。衝撃による設計荷重は、実験データ、衝撃シミュレーション、およびエネルギー解析手法によって決定される。本論文では、AIJガイドラインに示されている衝撃による設計荷重と応答の考え方について述べる。まず、設計荷重は衝突および爆発の双方について示され、いずれも荷重-時間(F-t)曲線の形で表すものとする。荷重の算定にあたっては、保守的な結果を与えるハードインパクトを仮定している。応答評価では、衝撃荷重が直接作用する個々の構造部材の応答が評価される。これらの応答は衝撃応答、動的応答、準静的応答という3つのタイプに分類される。最大応答は、基本的に一自由度(SDOF)モデルによる直接積分法によって推定される。AIJガイドラインでは、部材の種類と損傷モードの分類に基づくSDOFモデルの作成手順が提案されている。
西田 明美; 大橋 泰裕*; 小尾 博俊*; 竹内 義高*; 加納 俊哉*; 龍崎 響*; 大田 敏郎*; 岸 徳光*; 小室 雅人*; 中村 尚弘*
建築物の耐衝撃設計の考え方, p.161 - 202, 2015/01
一般建築物において、耐震,耐風設計については設計ガイドラインが整備されているが、耐衝突、耐爆発等に対する耐衝撃設計ガイドラインは未整備である。今後さまざまな外的事象を想定する必要があることから、耐衝撃設計ガイドラインの策定が急務とされている。本稿は、耐衝撃設計ガイドライン策定に向けた書籍「建築物の耐衝撃設計の考え方」の第8章設計事例である。耐震設計された想定建物(鉄骨構造および鉄筋コンクリート構造)に対して、建物柱への車両衝突、内部爆発(マンションの都市ガス爆発)、外部爆発(建物外部の水素ステーションの爆発)事象に対して本書記載の耐衝撃設計の考え方を適用した事例を示している。本書で示されている考え方は原子力施設にも応用できるものである。
内藤 健*; 草場 信*; 鹿園 直哉; 高野 敏弥*; 田中 淳; 谷坂 隆俊*; 西村 実*
Genetics, 169(2), p.881 - 889, 2005/02
被引用回数:115 パーセンタイル:88.77(Genetics & Heredity)放射線による突然変異の分子メカニズムを明らかにするため、シロイヌナズナの花粉に線とイオンビームを照射し、それを交配することで後代における変異を追跡した。本実験系は、片親の花粉に照射することで、通常では致死になるような染色体異常も検出できる。分子マーカーを用いた欠失サイズの推定の結果、線照射によるDNA変異の多くは2Mbにも及ぶ巨大な欠失であり、点様の突然変異は1割以下でしかなかった。このことは、線は点様変異誘発が多いという従来の考え方とは異なる結果である。LETが大きい炭素イオンビームにおいても2Mb以上の巨大な欠失が多く観察されたが、そのうち幾つかは致死にならない染色体異常が観察され、線とイオンビームの差異を示唆するものかも知れず、今後のさらなる検討が待たれる。
稲見 俊哉*; 前川 覚*; 高野 幹夫*
J. Magn. Magn. Mater., 177-181, p.752 - 753, 1998/00
被引用回数:18 パーセンタイル:65.94(Materials Science, Multidisciplinary)カゴメ格子反強磁性体は、極めて揺動の大きい系として知られており、その基底状態の性質には大変興味が集まっている。ジャロサイト化合物では、Feのイオンがカゴメ格子を組み、モデル物質と考えられている。残念ながら、約60Kで3次元秩序化するが、最近逐次相転移が行っていることが、NMRなどから判明し、フラストレーションとのからみに興味が持たれている。この逐次相転移の性質を明らかにするために、中性子回折での磁気構造の決定を試みた。低温相の磁気構造は、いわゆるq=0構造であることが明らかになったが、中間相の構造は、S/Nが十分とれず、不明である。
岡野 文範; 三代 康彦; 西山 友和; 佐藤 洋司; 佐々木 昇*; 及川 晃; 酒井 俊也; 佐藤 正泰
no journal, ,
原子力機構では、JT-60U(臨界プラズマ試験装置)を超伝導トカマクに改造するJT-60SA計画によりJT-60U装置を解体する。JT-60Uの機器及び構造物は、重水素反応により発生する中性子により放射化しているとともに、滞留トリチウムにより真空容器内面とそれに通ずる真空機器の内面が汚染している。このため、解体作業は、放射線安全を考慮して行う必要がある。特に、本体室の複数の箇所で、空気汚染を伴う放射化物を溶断するため、汚染及び被曝の低減は、放射線防護上重要である。そのため、「空気汚染を伴う作業」と「伴わない作業」を区分する(作業区分)とともに、本体室を「空気汚染を伴う切断等の作業エリア」と「空気汚染を伴わない作業エリア」に区分(エリア区分)する。空気汚染を伴う切断等の作業は広範囲に設定した作業エリアにて可能な限り同時期に行うことを基本とし、グリーンハウス等を用い、負圧維持の下で養生を行う。解体手順は、はじめに計測装置・加熱装置(NBI, RF)や本体周辺設備(冷却系,ガス循環系等)を撤去し、本体周辺にグリーンハウス等のスペースを確保してから本体装置の解体を行う。本体装置は、上部にある構造物から解体し、トロイダル磁場コイル(TFC),ポロイダル磁場コイル(PFC),真空容器(VV)の順に解体する。これらのTFC, PFC及びVVの解体では、装置の構造が複雑かつ狭隘であるため、ダイヤモンドワイヤソー等の特殊な技術を用いて切断作業を行う。
向井 洋一*; 西田 明美; 濱本 卓司*; 竹内 義高*; 加納 俊哉*
no journal, ,
日本建築学会では衝撃作用をテーマとした書籍「建築物の耐衝撃設計の考え方」を2015年1月に刊行した。また、本書籍を元に、2015年3月には、「建築物荷重指針・同解説」の改定版に衝撃荷重に関する章が新たに加わった。本発表では、「建築物の耐衝撃設計の考え方」の要点を概説するとともに、同書の出版後、耐衝撃設計を具体的かつ合理的に進めていくために日本建築学会において進めてきた取組状況について紹介する。
加納 俊哉*; 向井 洋一*; 西田 明美; 濱本 卓司*
no journal, ,
人工物による偶発作用を扱うための国際規格ISO10252を策定するため、2015年にTC98(構造物の設計の基本)SC3(荷重, 外力及びその他の作用)の下にWG4(偶発作用: Accidental Action)が新設された。偶発作用とは、自動車, 列車, 航空機などによる衝突や、屋内外で発生するガス爆発等により構造物に偶発的に作用する衝撃荷重のことを指す。原子力規制委員会によって原子力施設に対する外的事象として対応が求められている竜巻や火山等に起因する飛来物の衝突等も偶発作用に含まれる事象であり、近年制定されたガイド(たとえば「原子力発電所の竜巻影響評価ガイド」(2013年6月制定)等)では飛来物の衝突による原子力施設への影響評価を行うことを要求している。本国際規格は、これらの影響評価における衝撃荷重の算定のための基本的考え方を示すものである。本発表では、本規格のうち、衝突作用における設計荷重の設定例について紹介する。