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林 健太郎*; 片柳 薫子*; 麓 多門*; 長谷川 利拡*; 小野 圭介*; 堅田 元喜
農業環境技術研究所平成25年度研究成果情報,30(インターネット), 2 Pages, 2014/03
将来の環境変動に対するコメ生産や水田生態系の応答の予測には、気候変動,窒素動態、およびイネ生産を結びつける数値モデルが必要である。しかし、現状では環境変動に対する水田の窒素動態の応答を精度よく再現するモデルが開発されていない。そこで、土壌-イネ過程と大気-水田交換過程のそれぞれに重点をおく2つのモデルを検証し、窒素動態の再現性の弱い箇所を把握することを目的として本研究を行った。その結果、大気と地表のガス交換の再現性が予測精度向上の鍵となることが明らかになった。
片柳 薫子*; 堅田 元喜; 麓 多門*
no journal, ,
FACE(Free-Air CO Enrichment)サイトで得られた観測データを用いて検証が進められている土壌-植物系の炭素窒素動態予測モデルDeNitrification-DeComposition (DNDC)-Riceと大気-土壌-植生物質動態予測モデルSOLVEGについて、特に炭素窒素動態について検証した結果を報告する。DNDC-Riceを常時湛水田の窒素フローの予測を可能にするために、真瀬水田サイトの窒素収支での予測精度を検証した結果、水稲葉身のバイオマスと葉面積指数が過大評価された。窒素動態の予測精度を改善するために、乾性沈着・窒素固定・緩効性肥料からの窒素溶出のプロセスの追加、および脱窒と作物窒素吸収の予測精度向上が必要であることが示唆された。水田における窒素循環に影響を及ぼすと考えられる大気-陸面間のNH交換量を予測するために、SOLVEGに大気-水田間のNH交換過程を計算するモジュールを導入し、同水田サイトへ適用した。NHの大気中濃度が小さいときには、田面水面またはキャノピーからのNH放出を考慮する必要があることがわかった。今後、両モデルをオフライン結合し、大気-植生-土壌間の窒素動態プロセスの予測精度の向上を目指す。