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論文

Solvent extraction of selenium in nitric acid; Evaluation of multiple extractants and proposal of a novel separation process

伊藤 健吾*; 川上 貴大*; 加藤 千図*; 福谷 哲*; 松村 達郎; 藤井 俊行*

Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 333(10), p.5183 - 5189, 2024/10

 被引用回数:0

高レベル廃液からのウラン、プルトニウム、マイナーアクチノイド及び希土類元素の分離プロセスで使用される複数の抽出剤を用いて、硝酸溶液からのSe(VI)の溶媒抽出挙動を調べた。すべての抽出剤が分配比$$<$$1であったことから、プロセス中においてSeは残留水溶液中に残存することが明らかとなった。一方、希硝酸($$<$$ 2M HNO$$_{3}$$)、有機相としてオクタノール、濃硝酸(8M HNO$$_{3}$$)中において、抽出剤o-フェニレンジアミンではSeの分配比は1以上であった。濃硝酸(8M HNO$$_{3}$$)で逆抽出したところ、Seの新しい単一分離プロセスと回収の可能性が示唆された。

論文

Short communication: Inverse correlation between radiation damage and fission-track etching time on monazite

中嶋 徹; 福田 将眞; 末岡 茂; 仁木 創太*; 河上 哲生*; 檀原 徹*; 田上 高広*

Geochronology (Internet), 6(3), p.313 - 323, 2024/07

本研究ではモナズ石の化学組成と放射線損傷がフィッション・トラックのエッチング時間に与える影響を調べた。モナズ石のフィッション・トラック年代測定法は超低温熱年代としての応用が期待されているが、モナズ石の化学組成や放射線損傷がフィッション・トラックのエッチング時間に与える影響は明らかになっておらず、分析方法が確立していない。私たちはモナズ石のラマン分光分析と化学組成の定量分析から、日本国内のモナズ石試料について放射線損傷の蓄積レベルを見積もった。またフィッション・トラックのエッチング実験を行い、これらの変数がエッチングの時間に与える影響を調べた。

論文

鮮新世$$sim$$第四紀深成岩体の固結年代・深度に基づいた飛騨山脈黒部地域の削剥史

末岡 茂; 河上 哲生*; 鈴木 康太*; 鏡味 沙耶; 横山 立憲; 芝崎 文一郎*; 長田 充弘; 山崎 あゆ*; 東野 文子*; King, G. E.*; et al.

フィッション・トラックニュースレター, (36), p.1 - 3, 2023/12

飛騨山脈黒部地域には、世界一若い露出プルトンである黒部川花崗岩体を含め、10-0.8Maの若い深成岩体が複数露出する。深成岩体が一般に地下数km以深で形成されることを考えると、削剥速度は数mm/yrないしそれ以上に達する可能性がある。しかし、これらの若い岩体の貫入やこれに伴う熱水活動等の熱擾乱のため、熱年代法による、冷却史に基づく削剥史の復元は簡単ではない。本研究では、地熱条件に依らない削剥評価のため、主に鮮新世から第四紀の深成岩体の固結年代と固結深度から、黒部地域の削剥史の復元を試みた。固結年代はジルコンU-Pb年代測定法、固結深度はAl-in-Hbl地質圧力計により推定した。計14試料から固結年代と固結深度のペアを得た結果、固結深度は約6-10kmでほぼ均一で、東西及び南北のいずれにも系統的な変化を示さなかった。この結果は、黒部-高瀬川破砕帯の東側の断層ブロックが、東に傾動したと考える従来のモデルとは不調和である。固結深度と固結年代のプロットから復元された削剥史は、約5.5-0.8Maにはほとんど削剥が起こらず、それ以降の時代に平均で約7-14mm/yrの急速な削剥が起こったことを示した。この結果は、ダム堆砂量や宇宙線生成核種法から推定された数十から数千年程度の侵食速度や、約1Ma以降に信濃大町方面で黒部地域からの花崗岩礫の供給が急増したことと矛盾しない。0.8Ma以降の黒部地域の急速な隆起・削剥の原因としては、東西圧縮応力の発現以降、黒部地域の地温が高い領域に沿って変位・変形が局在化した可能性が考えられ、現在、レオロジーと地温構造を考慮した変形シミュレーションによる検証を進めている。

報告書

HTTR1次ヘリウム循環機フィルタの差圧上昇事象,1; 差圧上昇事象の原因調査

根本 隆弘; 荒川 了紀; 川上 悟; 長住 達; 横山 佳祐; 渡部 雅; 大西 貴士; 川本 大樹; 古澤 孝之; 猪井 宏幸; et al.

JAEA-Technology 2023-005, 33 Pages, 2023/05

JAEA-Technology-2023-005.pdf:5.25MB

HTTR (High Temperature engineering Test Reactor) RS-14サイクルの原子炉出力降下において、ヘリウムガス循環機のフィルタ差圧が上昇傾向となった。この原因を調査するため、1次ヘリウム純化設備のガス循環機の分解点検等を実施した結果、ガス循環機内のシリコンオイルミストがチャコールフィルタの性能低下で捕集できなくなり、1次系統に混入したためと推定された。今後は、フィルタ交換を実施するとともに、さらなる調査を進め、再発防止対策を策定する予定である。

論文

Solidification pressures and ages recorded in mafic microgranular enclaves and their host granite; An Example of the world's youngest Kurobegawa granite

鈴木 康太*; 河上 哲生*; 末岡 茂; 山崎 あゆ*; 鏡味 沙耶; 横山 立憲; 田上 高広*

Island Arc, 31(1), p.e12462_1 - e12462_15, 2022/09

 被引用回数:2 パーセンタイル:21.00(Geosciences, Multidisciplinary)

Solidification pressure conditions and U-Pb zircon ages were determined and compared between mafic microgranular enclaves (MMEs) and their host granite from two sample localities in the Kurobegawa Granite (Hida Mountain Range, central Japan). The ages for MMEs tend to be younger than the host granites, although they overlap within uncertainty. In both lithologies, zircon occurs as the matrix mineral and as inclusions in plagioclase rims. Meanwhile, only in the host granites, zircon also occurs as early phases in plagioclase cores. Such differences in mode of occurrence of zircon suggest that the age variation reflects the difference in the timing of zircon crystallization between the MMEs and the host granites. Therefore, the MMEs record the same solidification pressures as the host granites and better represent the final solidification timing of the Kurobegawa Granite.

論文

Solidification depth and crystallization age of the Shiaidani Granodiorite; Constraints to the average denudation rate of the Hida Range, central Japan

河上 哲生*; 末岡 茂; 横山 立憲; 鏡味 沙耶; King, G. E.*; Herman, F.*; 塚本 すみ子*; 田上 高広*

Island Arc, 30(1), p.e12414_1 - e12414_11, 2021/01

 被引用回数:4 パーセンタイル:27.26(Geosciences, Multidisciplinary)

Solidification pressure and crystallization age of the ca 5 Ma Shiaidani Granodiorite (Hida Mountain Range, central Japan) are determined based on Al-in-hornblende geobarometry and U-Pb zircon dating. Al-poor patchy replacements developed in amphiboles are common in this granite and petrographic study revealed that the replacements include chloritized biotite and albitic plagioclase. These are probably the hydrothermally recrystallized domains, and should not be used for solidification pressure estimates. Magmatic rim of amphibole is characterized by Si $$<$$ 7.3 a.p.f.u. (AlIV $$>$$ 0.7 a.p.f.u.), and utilized in solidification pressure estimate that yielded 0.17-0.29 GPa. The solidification age of the granite is estimated as ca 5.6-5.2 Ma using U-Pb zircon dating. From these data, the lower limit of an average denudation rate after ca 5.6-5.2 Ma for the area where Shiaidani Granodiorite is exposed is estimated as 0.93-2.5 mm/year.

論文

Reactor physics experiment in graphite moderation system for HTGR, 1

深谷 裕司; 中川 繁昭; 後藤 実; 石塚 悦男; 川上 悟; 上坂 貴洋; 守田 圭介; 佐野 忠史*

KURNS Progress Report 2018, P. 148, 2019/08

日本原子力研究開発機構は高温ガス炉の核設計予測手法の高度化を目的とした研究開発を始めた。商用高温ガス炉初号基のためのフルスケールモックアップ試験を回避できる可能性がある一般化バイアス因子法の導入と高温ガス炉体系への炉雑音解析の導入を目的とする。そのために、B7/4"G2/8"p8EUNU+3/8"p38EU(1)と名付けた黒鉛減速体系炉心を京都大学臨界実験装置KUCAのB架台に新たに構築した。この炉心は一般化バイアス因子法を用いるための参照炉心としての役割を果たし、この炉心では、炉雑音解析手法開発に必要な炉雑音の測定も行っている。それに加え、HTTR運転員の保安教育も行った。

報告書

HTTRにおけるガス圧縮機のシールオイル漏れに係る改善,2

根本 隆弘; 金城 紀幸*; 関田 健司; 古澤 孝之; 黒羽 操; 川上 悟; 近藤 雅明

JAEA-Technology 2015-006, 36 Pages, 2015/03

JAEA-Technology-2015-006.pdf:16.77MB

高温工学試験研究炉(HTTR)の原子炉補助施設に設置しているガス圧縮機は、冷却材ヘリウムの漏えい防止等の観点から複雑なロッドシール機構を有している。一方、これまでの運転経験において当該シール機構からのシールオイル漏れが頻発していたため、シール材の変更等による洩れ対策を行ってきたが、期待した効果が得られなかった。そこで、シールオイル漏れが頻発しているガス圧縮機のシール材を、仕様の異なるものに交換したところ、シールオイル漏れの発生が大幅に低減した。検討の結果、個々のガス圧縮機の特性に応じた適切なシール材を選定することが、シールオイル漏れ対策に有効であることが確認できた。また、これまでの運用経験を踏まえて、HTTRのガス圧縮機により適切なシールオイル漏れに関する判断基準と運用方法を立案した。本報は、HTTRで使用しているガス圧縮機のシールオイル漏れに係る改善方法について検討した結果をまとめたものである。

報告書

地層処分における微生物影響評価に関する研究,2(共同研究)

栃木 善克; 吉川 英樹; 青木 和弘; 油井 三和; 浅野 貴博*; 本條 秀子*; 萩沼 真之*; 川上 泰*; 鈴木 和則*

JAEA-Research 2008-025, 55 Pages, 2008/03

JAEA-Research-2008-025.pdf:8.55MB

本報告では、(独)日本原子力研究開発機構及び(財)産業創造研究所による共同研究「地層処分における微生物影響評価に関する研究」の平成18年度における成果をまとめた。同研究は、地層処分場のバリア性能に及ぼす微生物活動の影響評価技術を高度化し、処分技術の信頼性向上に資することを目的として実施した。数値解析コード(MINT)による解析に供することを目的として、幌延深地層研究センターの調査フィールドに設けた地下水化学・微生物影響評価目的の観測井から地下水・岩石試料を採取し、地下水組成・微生物量の安定性を評価するための解析を実施した。解析の結果、地下水化学・微生物量への影響は比較的低いことを示唆する結果が得られた。特に、溶存メタン・メタン生成菌・硫酸還元菌(SRB)及び硫酸イオンにその傾向が見られることから、評価対象の掘削井は浅い環境にもかかわらず、微生物共存によって低い酸化還元電位の環境が安定であることを示唆するものである。

口頭

鮮新世$$sim$$第四紀花崗岩類の形成深度・年代に基づく飛騨山脈黒部地域の削剥史(速報)

末岡 茂; 河上 哲生*; 鈴木 康太*; 山崎 あゆ*; 鏡味 沙耶; 長田 充弘; 横山 立憲; 田上 高広*

no journal, , 

飛騨山脈黒部地域の削剥史解明のため、同地域の鮮新世から第四紀花崗岩類を対象として、Al-in-Hbl地質圧力計で形成深度を、ジルコンU-Pb年代で形成年代を推定した。その結果、以下の可能性が示された。(1)約5Maと約0.8Maの岩体の形成深度は、いずれも6-9km程度で有意差がなかったことから、本地域の隆起・削剥は約0.8Ma以降に本格化したと考えられる。(2)約0.8Ma以降の平均削剥速度は、祖母谷の付近では8-10mm/yrと計算できる。(3)東西方向でも形成深度に有意差はみられず、黒部-高瀬破砕帯の逆断層運動により上盤側(東側)が東傾動しているという従来のモデルとは不調和である。

口頭

Extreme exhumation of the Pliocene-Pleistocene plutons along a high-geothermal zone in the Kurobe area, central Japan, revealed by Al-in-hornblende geobarometry and zircon U-Pb geochronometry

末岡 茂; 河上 哲生*; 鈴木 康太*; 鏡味 沙耶; 横山 立憲; 芝崎 文一郎*; 長田 充弘; 山崎 あゆ*; 東野 文子*; King, G. E.*; et al.

no journal, , 

Exposure of young ($$<$$ a few Ma) plutons have been reported in mobile belts, such as, along subduction zones in the Western Pacific, implying a rapid exhumation in the last few million years. We reconstructed exhumation history of the Pliocene-Pleistocene plutons in the Kurobe area, central Japan, for better understanding of exhumation process and mechanism of such young plutons. Because low-temperature thermochronology is difficult to extract an exhumation history in the Kurobe area due to the complex thermal history/structure related to the recent granitic intrusions, we constrained the exhumation history based on solidification depths and dates of the plutons obtained by using Al-in-hornblende geobarometry and zircon U-Pb geochronometry, respectively. The solidification depths obtained range c.a. 6-10 km regardless of location and solidification age, suggesting a uniform and subvertical exhumation after the solidification of the youngest pluton (c.a. 0.8 Ma). The mean exhumation rate since c.a. 0.8 Ma was computed to be c.a. 7-14 mm/yr, which is consistent with the shorter-term erosion rates obtained by other methods. This rapid and local exhumation might be attributable to localization of deformation along the hot and weak crust along the Kurobe area related to the high-temperature geothermal conditions. This interpretation is being verified by using numerical modeling incorporating the rheology, geothermal conditions, and horizontal compression.

口頭

花粉センサーを応用した海塩粒子のリアルタイム測定の検討

大谷 恭平; 五十嵐 誉廣; 河上 由行*; 林 真由美*; 野間 靖久*; 天野 宏信*

no journal, , 

市販の花粉センサーを応用して大気腐食において鋼材の腐食速度に影響する因子である海塩粒子のリアルタイム測定を試み、花粉センサーによって鉱物粒子と海塩粒子を判別することが可能であることを示唆する結果が得られた。

口頭

Direct measurements of astrophysical nuclear reaction rates on light neutron-rich nuclei at TRIAC and JAEA-RMS

宮武 宇也; 石山 博恒*; 渡辺 裕*; 平山 賀一*; 今井 伸明*; 田中 雅彦*; 吉川 宣治*; Jeong, S.-C.*; 渕 好秀*; 野村 亨*; et al.

no journal, , 

軽い中性子過剰核を含む核反応は超新星爆発や初期宇宙における元素生成過程に重要な役割を持つと考えられている。われわれは日本原子力研究開発機構(JAEA)のタンデム加速器施設においてこれらの反応の天体核反応率の系統的測定を行っている。当施設では2種の方法で不安定核ビームの生成が可能である。1つは反跳核質量分析器(JAEA-RMS)を飛行型2次ビーム分析器として利用する方法、もう1つはISOLベースの東海短寿命核分離加速実験装置(TRIAC)である。JAEA-RMSを用いて生成された核子あたり1-2MeV/uの軽い中性子過剰核ビームを用いて$$^{8}$$Li($$alpha$$,n)$$^{11}$$Bと$$^{12}$$B($$alpha$$,n)$$^{15}$$Nの反応率の直接測定を行った。実験は多重飛跡検出型比例増幅検出器(MSTPC)とそれを取り囲むように配置された中性子検出器を用い、荷電粒子をMSTPCで、反応によって放出される中性子を中性子検出器で測定した。また、TRIACは2005年の10月にビームの供給を開始し、供給された核子あたり0.175から1.1MeVまでのエネルギー可変な$$^{8}$$Liビームを用いて$$^{8}$$Li(d,p),(d,t),(d,$$alpha$$),(d,n),(p,$$alpha$$)の天体核反応率の測定を行っている。$$^{8}$$Li(d,t),(d,$$alpha$$)については既に固体CD$$_2$$ターゲットと大面積位置検出型シリコン検出器を用いて行った。本講演では$$^{8}$$Li(d,p),(d,t),(d,$$alpha$$)の励起関数についての報告と($$alpha$$,n)反応の測定から得られた反応率を用いたリチウムから窒素までの元素生成の経路について議論する。

口頭

Solidification pressures and ages recorded in mafic microgranular enclaves in the Kurobegawa Granite

鈴木 康太*; 河上 哲生*; 末岡 茂; 山崎 あゆ*; 鏡味 沙耶; 横山 立憲; 田上 高広*

no journal, , 

The Kurobegawa Granite is the youngest exposed pluton in the world and its exhumation mechanism is highly debated. In reconstructing exhumation histories of young plutons, combining solidification pressure estimate by Al-in-hornblende geobarometers with age determination by U-Pb zircon dating is an effective method. In the case of the Kurobegawa pluton, however, rare hornblende occurrence in the host granite makes it difficult to estimate the solidification pressure by this method. Alternatively, we focus on mafic microgranular enclaves (MMEs) and evaluate whether the solidification pressures and ages of MMEs coincide with those of the host granite. In each sample, the estimated solidification pressures of the MMEs and the host granite overlap well. The ages for MMEs tend to be younger than the host granites, although they slightly overlap within uncertainty. The age variations may reflect the difference in timing of zircon crystallization between the MMEs and the host granites. This is supported by the relatively lower zircon saturation temperatures of the MMEs compared to the lower Kurobegawa Granites. Therefore, the U-Pb zircon ages of the MMEs may better represent the final solidification timing of the host granites. Assuming rock density of 2700 kg/m$$^{3}$$ and lithostatic pressure, solidification depth of the MME from the middle unit is estimated as 6.9 $$pm$$ 1.1 km to 9.2 $$pm$$ 1.5 km. Dividing the solidification depth by the U-Pb zircon age obtained from the same MME gives average exhumation rate of 7.1-14.5 mm/yr. Similarly, the MME from the lower unit gives average exhumation rate of 5.5-14.4 mm/yr. Further petrological and geochronological studies using MMEs throughout the Kurobegawa pluton may help us to understand the exhumation mechanism of the world's youngest exposed granitic pluton.

口頭

Etching of fission-track in Quaternary monazite samples

中嶋 徹; 福田 将眞; 仁木 創太*; 末岡 茂; 河上 哲生*; 檀原 徹*; 田上 高広*

no journal, , 

本研究では第四紀モナザイト試料の年代測定に向けて、モナザイトのフィッション・トラック(MFT)のエッチング実験を行った。MFT系は非常に低温条件でアニールすることが指摘されており(Jones et al. 2021)、超低温熱年代系としての応用に期待が寄せられている。MFT年代測定が実用化されれば、地殻浅部における隆起・侵食運動や断層運動にアプローチすることが可能となる。MFTのエッチング条件を検討したJones et al. (2019)は、エッチング速度が粒子ごとの放射線損傷の蓄積度合に依存することを指摘した。先行研究では放射線損傷が蓄積した古いモナザイト試料が用いられているため、より若いモナザイトは試薬に対するエッチング耐性が高いことが予想される。本研究では放射線損傷が十分に蓄積していないと予想される第四紀のモナザイト試料を用いてMFTのエッチング実験を行うことで、適切なエッチング条件と検討するともに、放射線損傷とエッチング速度の関係性を議論する。

口頭

鮮新世$$sim$$第四紀花崗岩類の形成深度・年代に基づく飛騨山脈黒部地域の削剥史と隆起メカニズム

末岡 茂; 河上 哲生*; 鈴木 康太*; 鏡味 沙耶; 横山 立憲; 長田 充弘; 山崎 あゆ*; 東野 文子*; King, G. E.*; 塚本 すみ子*; et al.

no journal, , 

飛騨山脈の黒部地域は、世界でもっとも若い黒部川花崗岩を含む10-0.8Maの若い花崗岩類が露出しており、第四紀に急激な隆起・削剥を被ったと考えられている。しかし、熱構造および熱史が複雑であるため、熱年代法に基づいた削剥史の復元が困難であった。講演者らのグループは、これらの若い花崗岩類について、Al-in-Hbl地質圧力計で形成深度を、ジルコンU-Pb法で形成年代を決めることにより、温度構造に依らずに削剥史を復元することを試みている。2021年大会の講演では、約5Maの試料3点、約0.8Maの試料1点の結果を報告した。その結果、以下の3点を予察的な解釈として報告した。(1)約5Maと約0.8Maの岩体の形成深度は、いずれも6-9km程度で有意差がなかったことから、本地域の隆起・削剥は約0.8Ma以降に本格化したと考えられる、(2)約0.8Ma以降の平均削剥速度は、祖母谷の付近では、8-10mm/yrと計算できる、(3)東西方向でも形成深度に有意差はみられず、黒部-高瀬破砕帯の逆断層運動により上盤側(東側)が東傾動しているという従来のモデルとは不調和である。その後の追加分析により、2022年1月現在時点で、約5Maの試料5点、約2-1Maの試料2点、約0.8Maの試料5点、約65Ma以前の試料2点の計14点のデータを取得した。これらの追加データを踏まえても、上記3点の解釈は大局的には変わっておらず、これらの解釈が補強された形となった。なお近年、黒部地域の隆起メカニズムとして、前述の東傾動モデル以外にも、爺ヶ岳カルデラの再生ドームモデルや、熱水混合層による加熱に伴う変形集中モデルといった新たな説が提唱されている。講演当日には、これらの説についても本研究データとの整合性を検討する予定である。

口頭

Thermal/denudation histories of the late Neogene pluton revealed by multi-thermochronometries and Al-in-Hornblende geobarometry in the Tanigawa-dake area, central Japan

南 沙樹*; 末岡 茂; 福田 将眞; 長田 充弘; Kohn, B. P.*; 横山 立憲; 鏡味 沙耶; 河上 哲生*; 東野 文子*; 安邊 啓明; et al.

no journal, , 

Granites are generally formed at a crustal depth of several kilometers or deeper. Especially, granites younger than ca 5 Ma are exposed along the plate convergence boundaries, implying very rapid uplift/exhumation rates in the areas. Japanese islands are one of such areas, e.g., the world's youngest Kurobegawa granite (ca 0.8 Ma) is exposed on the Hida mountains. The Tanigawa-dake area is located in the arc-arc junction, where late Neogene Tanigawa-dake granites (zircon U-Pb ages: ca 4.0-3.2 Ma) are exposed. In this study, we performed zircon U-Pb, zircon (U-Th)/He (ZHe) and apatite (U-Th-Sm)/He (AHe) datings for the Tanigawa-dake granites to constrain thermal/denudation histories from the intrusion to exposure. We obtained 6.0-3.2 Ma of zircon U-Pb ages together with the previous work, 3.3-1.4 Ma of ZHe ages and 2.8-1.0 Ma of AHe ages. Zircon U-Pb ages indicated at least three intrusive events for the Tanigawa-dake granites. The AHe ages reflect uplift/denudation rather than thermal disturbance by the intrusions based on time-temperature paths. The denudation rates calculated from AHe ages are 0.3-1.4 mm/yr, comparable with those in other tectonically active regions in Japan, e.g., Tanzawa mountain and Ou back-bone range. The spatial distribution of the denudation rates suggests the Tanigawa-dake region might be symmetrically denudated centering around the west-side of Mt. Tanigawa-dake main ridge. In the presentation, further discussion will be provided with the results of geobarometry, stress analysis and QTQt thermal inversion modeling.

口頭

Separation of exhumation and post-intrusion cooling with thermochronology, Al-in-Hbl geobarometry, and numerical thermal modeling; An Example from Central Japan

南 沙樹*; 末岡 茂; 福田 将眞; Malatesta, L.*; 河上 哲生*; 東野 文子*; 梶田 侑弥*; 田上 高広*

no journal, , 

The Tanigawa-dake area, in the southern end of the Northeast Japan arc, hosts such granites of late Miocene to Pliocene ages ranging from 6.0-5.5 Ma, ca 4.0 Ma to 3.3-3.2 Ma (zircon U-Pb). Previous studies also reported zircon (U-Th)/He dates (ZHe) of 3.3-1.4 Ma and apatite (U-Th-Sm)/He (AHe) dates of 2.8-1.0 Ma for these young granites and the Cretaceous granites. Exhumation rates of 0.3-1.7 mm/yr were estimated by AHe dates and assumption of constant geothermal gradients of 40-60 K/km. However, the AHe dates might reflect initial cooling phase of the young plutons as well as cooling derived from exhumation, potentially leading to an overestimation of exhumation rates in the Tanigawa-dake area. This study aims to constrain a more reliable exhumation history. We applied two methods for the youngest pluton (ca 3.3 Ma): (1) Al-in-Hbl geobarometry to estimate the emplacement depth and (2) 1D numerical simulation of geothermal structure based on heat advection-diffusion-production equation to explore the best cooling/exhumation histories consistent with the reported zircon U-Pb age, ZHe and AHe dates. As a result of Al-in-Hbl geobarometry, solidification pressures of 0.9-2.6 kbar were estimated. Emplacement depths derived from these pressures are 3.4-9.5 km. Exhumation rates were calculated to be 1.0-2.9 mm/yr for the youngest pluton, assuming an intrusive age of ca 3.3 Ma. In the 1D heat advection-diffusion-generation model, the best exhumation rates are ca 1.2 mm/yr and the best emplacement depth is ca 4.0 km. Comparing with the exhumation rate estimated from the AHe age of ca 1.0 Ma in the same pluton, the exhumation rates by geobarometry are equal to or higher than the rate by AHe date. Similarly, the modeled rate fits with the exhumation rate by AHe age. This indicates that the initial cooling was finished by the time of the AHe date for ca 3 Ma pluton, i.e., the previous geothermal structure in this area had relaxed to the current one.

口頭

飛騨山脈黒部地域に産する花崗岩類の固結圧力の推定

河上 哲生*; 末岡 茂; 田上 高広*

no journal, , 

飛騨山脈黒部地域の若い花崗岩を対象として、Al-in-Hbl圧力計により、固結圧力および固結深度の検討を行った。今回使用した15試料の多くは後退変成・熱水変質の影響が認められたが、KRG-07とKRG-101の2試料はAl-in-Hbl圧力計の適用条件を満たした。KRG-07は5.5$$pm$$0.1MaのU-Pb年代が報告されており、KRG-101は年代未詳だがKRG-07と同じ黒部別山花崗岩に分類されている。KGR-07に関しては650-690$$^{circ}$$Cの温度で0.16-0.24GPa($$pm$$0.05GPa)、KGR16-101に関しては660-710$$^{circ}$$Cの温度で0.19-0.28GPa($$pm$$0.05GPa)の固結圧力が推定された。密度2.7g/cm$$^{3}$$を仮定して深度に換算するとそれぞれ6.0-9.0km($$pm$$1.9km)および7.1-10.6km($$pm$$1.9km)となる。

口頭

Improved exhumation history estimates for the Pliocene Tanigawa-dake granites using thermochronometry, Al-in-Hbl geobarometry and 1D heat numerical modeling

南 沙樹*; 末岡 茂; 福田 将眞; Malatesta, L.*; Kohn, B. P.*; 河上 哲生*; 東野 文子*; 梶田 侑弥*; 田上 高広*

no journal, , 

We attempt to constrain a reliable exhumation history for the youngest plutons, central Tanigawa-dake area, using two methods: (1) Al-in-Hbl geobarometry to estimate emplacement depths and (2) 1D numerical simulation to explore the best exhumation/cooling histories that fit the reported zircon U-Pb, zircon and apatite (U-Th)/He (ZHe and AHe) dates. As a result of Al-in-Hbl geobarometry, solidification pressures of 0.9-2.6 kbar were obtained. Emplacement depths of 3.4-9.5 km were estimated from the pressures and a crustal density of 2.7 g/cm$$^{3}$$. Exhumation rates were calculated to be 1.0-2.9 mm/yr for the youngest pluton, assuming an intrusive age of ca. 3.3 Ma. As a result of the 1D numerical simulation, the best exhumation rate is estimated to be ca. 1.2 mm/yr and the best emplacement depth is ca. 4.0 km. Comparing with the AHe-derived exhumation rate (0.8-1.7 mm/yr) in the same pluton, the geobarometry-derived exhumation rate (1.0-2.9 mm/yr) are comparable or higher. The modeled exhumation rate (1.2 mm/yr) is within the range of the exhumation rates estimated by the AHe age. This indicates that the AHe date of the ca. 3.3 Ma pluton does not reflect the initial cooling but exhumation. Consequently, the exhumation rate calculated from the AHe dates and current geothermal gradient were consistent with those obtained from the combination of geobarometry, zircon U-Pb dating and numerical thermal modeling.

口頭

花粉センサーを応用した海塩粒子のリアルタイム測定の検討,2; ドライガーゼ法との比較

大谷 恭平; 五十嵐 誉廣; 河上 由行*; 林 真由美*; 野間 靖久*; 天野 宏信*

no journal, , 

本発表では、市販の花粉センサーとドライガーゼ法による海塩粒子の同時測定を実施し、両者のデータを比較することでリアルタイム測定方法を検討した結果を発表する。

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