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田村 淳二*; 城戸 寛子*; 波戸 真治; 本間 俊充
JAEA-Research 2008-103, 94 Pages, 2009/03
従来の確率論的事故影響評価(PCA)コードでは、おもに計算コストの観点から直線プルーム型あるいはセグメントプルーム型の大気拡散モデルが広く採用されている。日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)において開発されたPCAコードOSCAARでは、大気中の放射性物質の移流・拡散モデルとして、ガウス型の変動流跡線パフモデルが採用されている。OSCAARコードの大気拡散・沈着モデルのモデル構造に起因する不確実さを検討するために、米国コロラド州立大学により開発された詳細な地域気象モデルRAMS及び物質輸送モデルHYPACTを導入整備し、OSCAARコードとの比較解析を実施してきた。本研究では、OSCAARコード及びRAMS/HYPACTコードの大気拡散モデルの妥当性を、茨城県東海村周辺において実施された長期野外拡散試験の試験データを用いて検証した。拡散試験の試験結果と本試験を再現したOSCAARコード及びRAMS/HYPACTコードによる予測結果は、両モデルともに比較的良い一致を示した。また、本試験のような試験条件下での予測に対しては、両モデルはおおむね同程度のモデル性能を備えていることが示された。
鳥居 建男; 杉田 武志*; 城戸 寛子*; 菅野 光大*; 黒澤 直弘*
大気電気研究, (69), p.32 - 33, 2006/00
雷雲中で逃走絶縁破壊をもたらす可能性のある荷電粒子として2次宇宙線とラドン子孫核種があげられる。本研究では、ラドン子孫核種が放出する線の雷雲電界中での挙動解析を行った。その結果、雷雲中で光子束は変動しないものの、電子束は急激に増加するため、雷雲中の電子密度上昇にラドンが寄与している可能性があることがわかった。また、地域気象モデルを用いたラドンの移流拡散計算では、冬季は中国大陸からの移流によるラドンが支配的であり、雷雲が高電界領域を形成する高度12kmでもラドン濃度が高いことがわかった。このことから、大陸からのラドンが雷活動に寄与している可能性が出てきた。
鳥居 建男; 城戸 寛子*; 菅野 光大*; 黒澤 直弘*
no journal, ,
冬季雷への放射線の影響を調査することを目的として、大陸からのラドンの移流拡散について地域気象モデルRAMS4.4及び物質輸送モデルHYPACT1.2を元にラドン及びその娘核種の広域拡散モデルを構築した。2002年10月2003年9月までの1年間にわたるシミュレーションを行って、大陸からの寄与及びその年変動について検討したので報告する。
城戸 寛子*; 鳥居 建男; 菅野 光大*; 黒澤 直弘*
no journal, ,
冬季雷への放射線の影響を調査することを目的として、大陸からのラドンの移流拡散について地域気象モデルRAMS4.4及び物質輸送モデルHYPACT1.2をもとにラドン及びその娘核種の広域拡散モデルを構築し、2002年10月2003年9月までの1年間にわたるシミュレーションを行って、大陸からの寄与及びその年変動について検討した。計算により得られた地表大気中でのラドン濃度や鉛直プロファイルについて報告する。
鳥居 建男; 城戸 寛子*; 横山 直美*; 黒澤 直弘*; 秋田 学*; 中村 佳敬*; 森本 健志*; 牛尾 知雄*; 河崎 善一郎*
no journal, ,
世界有数の雷多発地帯であるオーストラリア北部において、大気中放射性物質のラドンが雷活動に与える影響を評価するために、地域気象モデルと物質輸送モデルを元にラドンの広域拡散モデルを構築し、大気中ラドンの移流拡散解析を行うとともに、乾季から雨季への移行時の同地域でのラドン濃度の測定結果と比較した。
林 寛子*; 城戸 寛子*; 黒澤 亮平*; 曽根 浩一郎*; 野上 光博*; 北山 佳治; 人見 啓太朗*; 鳥居 建男*
no journal, ,
福島第一原子力発電所の建屋内作業環境には、空間線量率が高い場所が多数存在し、廃炉の円滑な推進に影響を与えている。そこで、線源分布の全体像を俯瞰するために、床付近だけでなく、天井側も含めた縦方向も測ることができる小型軽量の指向性検出器の開発を行っている。指向性検出器の多地点観測データを用いた3次元空間内での線源位置探査手法の検討について報告する。