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馬郡 慎平*; 吉良 恵利佳*; 柴田 哲*; 梅原 洋佐*; 河内 宏*; 長谷 純宏; 田中 淳; 佐藤 修正*; 田畑 哲之*; 川口 正代司*
Molecular Plant-Microbe Interactions, 22(3), p.259 - 268, 2009/03
被引用回数:101 パーセンタイル:92.51(Biochemistry & Molecular Biology)マメ科植物は共生根粒の発達及び数を正確に制御している。ミヤコグサ()での根粒形成の制御について、地上部に存在するタンパクが必要であることから地上部と根の間での長距離の情報伝達経路の存在が示唆されている。この情報伝達経路の分子機構に対する理解を深めるため、われわれは( ())と命名した超根粒着生変異体を単離し解析した。野生型との接木試験によって変異体での過剰な根粒形成は根部の遺伝子型に依存することが示された。変異体の地上部と変異体の根部の接木では根粒の着生に影響は見られなかった。これらの結果は地上部の因子であると根の因子であるが同じ情報伝達経路に関与することを示している。はの下流で機能しており、が地上部から根に輸送される何らかのシグナル因子の受容体として機能している可能性がある。
吉良 恵利佳*; 舘野 久美子*; 三浦 謹一郎*; 芳賀 達也*; 林 正紀*; 原田 久也*; 佐藤 修正*; 田畑 哲之*; 鹿園 直哉; 田中 淳; et al.
Plant Journal, 44(3), p.505 - 515, 2005/11
被引用回数:89 パーセンタイル:86.56(Plant Sciences)300Gyのヘリウムイオンビーム照射によって高根粒形成能力を持つ新規のミヤコグザの突然変異体Klavier(klv)が得られた。ミヤコグザでは、根粒形成が減少する突然変異体は多く得られるが、本突然変異体のように、根粒形成が増進されるのは非常に稀である。klv突然変異体は、根の周りに小さな根粒を非常に多数形成するばかりでなく、葉脈の形成に異常が観察され、また花期が遅れる特徴を持ち、さらに矮化変異を伴っていた。しかしながら、染色体マッピングにより、klv遺伝子の同定を試みたところ、第一染色体の長腕の0.29cM以内の位置にマップできることがわかり、単一で劣性の遺伝子であることがわかった。このことから、根粒形成と維管束や花器形成には何らかの関連があることが示唆された。