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岡崎 伸生; 玉田 太郎; Feese, M. D.*; 加藤 優*; 三浦 裕*; 米田 俊浩*; 小林 和男*; 近藤 恵二*; Blaber, M.*; 黒木 良太
Protein Science, 21(4), p.539 - 552, 2012/04
被引用回数:5 パーセンタイル:11.25(Biochemistry & Molecular Biology)Glycosyltrehalose trehalohydrolase (GTHase) is an -amylase that cleaves the -1,4 bond adjacent to the -1,1 bond of maltooligosyltrehalose to release trehalose. In order to investigate the catalytic and substrate recognition mechanisms of GTHase, two residues, Asp252 (nucleophile) and Glu283 (general acid/base), located at the catalytic site of GTHase were mutated (Asp252 Ser (D252S), Glu (D252E) and Glu283 Gln (E283Q)), and the activity and structure of the enzyme were investigated. The E283Q, D252E and D252S mutants showed only 0.04%, 0.03%, and 0.6% of enzymatic activity against the wild-type, respectively. The crystal structure of the E283Q mutant GTHase in complex with the substrate, maltotriosyltrehalose (G3-Tre), was determined to 2.6 resolution. The structure with G3-Tre indicated that GTHase has at least five substrate binding subsites and that Glu283 is the catalytic acid, and Asp252 is the nucleophile that attacks the C1 carbon in the glycosidic linkage of G3-Tre. The complex structure also revealed a scheme for substrate recognition by GTHase. Substrate recognition involves two unique interactions: stacking of Tyr325 with the terminal glucose ring of the trehalose moiety and perpendicularly placement of Trp215 to the pyranose rings at the subsites -1 and +1 glucose.
増田 亮; 三井 隆也; 伊藤 恵司*; 小林 康浩*; 北尾 真司*; 瀬戸 誠
Journal of the Physical Society of Japan, 81(3), p.034714_1 - 034714_6, 2012/03
被引用回数:3 パーセンタイル:26.20(Physics, Multidisciplinary)Nuclear resonant forward scattering of synchrotron radiation by Sm and Fe Mssbauer spectroscopy were applied to SmFe and -SmFeH ( 3), in order to study the effect hydrogen absorption to the local electronic states. The differences between the parameters of hyperfine structure of SmFe and those of -SmFeH are discussed in connection with the modulation of local electronic states induced by the lattice expansion and the chemical effect by hydrogenation. The differences also imply the screening of the interactions between Sm and Fe by the inserted hydrogen atoms.
小林 泰彦; 舟山 知夫; 浜田 信行*; 坂下 哲哉; 小西 輝昭*; 今関 等*; 安田 啓介*; 畑下 昌範*; 高城 啓一*; 羽鳥 聡*; et al.
Journal of Radiation Research, 50(Suppl.A), p.A29 - A47, 2009/03
被引用回数:38 パーセンタイル:72.07(Biology)In order to study the radiobiological effects of low dose radiation, microbeam irradiation facilities have been developed in the world. This type of facilities now becomes an essential tool for studying bystander effects and relating signaling phenomena in cells or tissues. This review introduces you available microbeam facilities in Japan and in China, to promote radiobiology using microbeam probe and to encourage collaborative research between radiobiologists interested in using microbeam in Japan and in China.
下村 浩司*; 竹永 秀信; 筒井 広明*; 三又 秀行*; 飯尾 俊二*; 三浦 幸俊; 谷 啓二; 久保 博孝; 坂本 宜照; 平塚 一; et al.
Fusion Engineering and Design, 82(5-14), p.953 - 960, 2007/10
被引用回数:3 パーセンタイル:25.12(Nuclear Science & Technology)燃焼プラズマの制御性を明らかにするために、JT-60Uにおいて自己加熱模擬用と外部加熱模擬用の2つのNBグループを用いた燃焼制御模擬実験を行った。自己加熱模擬用では、中性子発生率に比例して加熱パワーを入射した。外部加熱模擬用では、蓄積エネルギー帰還制御を適用した。ELMy Hモード及び負磁気シアプラズマとも、自己加熱模擬用NBパワーが増加した場合には、外部加熱模擬用NBパワーが減少することにより蓄積エネルギーは一定に維持された。しかしながら、負磁気シアプラズマでは、ELMy Hモードプラズマと比べて外部加熱模擬用NBパワーの変動は大きく、制御裕度を大きくとる必要がある。両プラズマでの違いの原因を明らかにするために、非定常輸送解析コードTOPICSに燃焼制御模擬ロジックを組み込んだ。実験データから評価された実効的な粒子拡散係数と熱拡散係数を用いて計算を行った結果、負磁気シアプラズマで外部加熱模擬用NBパワーの振動が大きくなることは再現できなかった。また、熱拡散係数が温度依存性を持つと仮定した場合でも、外部加熱模擬用NBパワーの振動が大きくなることは観測されなかった。拡散係数の違い及びその温度依存性では両プラズマでの実験結果の違いを説明できないと考えられる。
近藤 正剛*; 小潟 慶司*; 長谷 純宏; 横田 裕一郎; 鳴海 一成; 小林 仁*
JAEA-Review 2006-042, JAEA Takasaki Annual Report 2005, P. 89, 2007/02
ユリは、我が国における切り花の粗生産額でキク,バラについて第3位の地位を占め、球根出荷量でもチューリップに次ぐ第2位であり、園芸植物として重要な花卉である。新潟県農業総合研究所では、組換え技術により青色ユリを作製したが、市場化に際しては、花粉の飛散を防止するための不稔化が必要である。そこで、組織培養系とイオンビーム照射を組合せた突然変異育種を行い、ユリのカルスにイオンビームを照射し、カルスの増殖に与える影響を調査した。その結果、ユリへの変異処理に適したイオンビーム照射条件は、0.2から0.6Gyの50MeVヘリウム、あるいは、0.25から0.5Gyの100MeVヘリウムであると推定できた。現在、不稔変異体を取得するために、照射区の試料の再生,順化,圃場栽培を継続中である。
久保 博孝; 竹永 秀信; 澤田 圭司*; 仲野 友英; 小林 進二*; 東島 智; 朝倉 伸幸; 清水 勝宏
Journal of Nuclear Materials, 337-339, p.161 - 165, 2005/03
被引用回数:16 パーセンタイル:71.41(Materials Science, Multidisciplinary)核融合研究では、ダイバータプラズマ中の水素粒子(水素分子,原子,イオン)の挙動の理解がダイバータを用いた粒子熱制御を確立するうえで必要である。JT-60Uでは、接触及び非接触ダイバータプラズマにおける水素粒子挙動を理解するために、水素原子のバルマー線及び水素分子のFulcher線を観測し、水素分子を考慮した衝突放射モデルと中性粒子輸送コードを用いて解析した。H線の強度測定から、MARFE発生時の非接触ダイバータプラズマでは、水素イオン-電子再結合によって失われるイオン束は、内側ダイバータではダイバータ板に到達するイオン束の約1倍、外側ダイバータでは約0.5倍であると評価された。また、水素分子線強度は接触ダイバータプラズマではダイバータ板から離れるにつれて約1cmの減衰長で小さくなるが、非接触ダイバータプラズマでは減衰長は約4cmであり、非接触ダイバータプラズマでは水素分子がダイバータ領域に深く侵入することが観測された。接触ダイバータプラズマに対しては、観測された水素分子線強度分布は水素分子の衝突放射モデルを用いた中性粒子輸送コードによって再現できた。
久保 博孝; 竹永 秀信; 仲野 友英; 東島 智; 清水 勝宏; 澤田 圭司*; 小林 進二*; JT-60チーム
Nuclear Fusion Research; Springer Series in Chemical Physics, Vol.78, p.121 - 134, 2004/11
ダイバータ板に到達した水素イオンのほとんどは水素分子として再放出される。炭素材ダイバータ板では、化学スパッタリングによって炭化水素分子が発生する。これら分子の挙動の理解は、ダイバータを用いた熱粒子制御を確立するために重要である。ここでは、分子輸送に関するダイバータ分光について、おもにJT-60Uでの最近の研究に基づいて、幾つかの話題を述べる。接触ダイバータプラズマでは、水素分子及び炭化水素分子の輸送を調べるために分子分光が役立っている。また、水素分子が水素原子の生成,輸送,発光に及ぼす影響に関して調べられている。一方、非接触ダイバータプラズマでは、プラズマパラメータの分布測定,振動励起など複雑な分子過程を考慮した解析が課題である。また、本研究における分子データの応用及び必要性に関して議論する。
代谷 誠治*; 三澤 毅*; 宇根崎 博信*; 市原 千尋*; 小林 圭二*; 中村 博*; 秦 和夫*; 今西 信嗣*; 金澤 哲*; 森 貴正
JAERI-Tech 2004-025, 93 Pages, 2004/03
本研究では、京都大学原子炉実験所の将来計画に関連して、(1)高エネルギー中性子の物質透過実験,(2)京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)における加速器駆動未臨界炉(ADSR)模擬実験,(3)MCNP-Xコードによる京都大学原子炉(KUR)型ADSRの概念的核設計を行い、ADSR型の研究用中性子源の実現に資するとともに、ADSR一般の開発に向けた炉物理的課題を抽出することを目的とした。本研究を通じて、ADSRの基本的特性の概略を理論的,実験的に把握することができ、今後の研究を推進するうえで必要な基礎的知見が得られた。その知見をあえて一言で表現すれば、予想に違わず、ADSRの基本特性は未臨界炉の基本特性に大きく左右されるということである。今後、ADSRの実現に向けて、より詳細な研究を着実に積み上げることが必要と考えられるが、そのためには、(1)核データのより一層の精度向上,(2)未臨界度測定や高エネルギーから低エネルギー領域に及ぶ中性子束の絶対値測定などのADSRを対象とした炉物理実験手法の確立,(3)核破砕中性子発生挙動から遅発中性子挙動の取り扱いを含むADSR関連の解析ツールの整備が必要不可欠である。
戸井田 克*; 笹倉 剛*; 渥美 博行*; 須山 泰宏*; 小林 一三*; 川端 淳一*; 伊藤 圭二郎*
JNC TJ8400 2003-088, 254 Pages, 2004/02
わが国の地質環境条件に適応し得るこれら閉鎖システムの確立に資するため,室内試験及び原位置試験を通じてこれらの性能に関連するデータの取得,および,これらのデータを活用し評価手法を確立することが必要である。サイクル機構とカナダAECLとの共同研究としてこれまで実施してきた,カナダAECLにおけるトンネルシーリング性能試験が最終段階に至り,シーリング性能に関する基礎データが取得された。本年度は,これまでに実施した試験の総合的なデータ整理・解釈,トレーサ試験結果に対する数値解析的検討・評価を実施した。また,シーリングシステム性能評価上重要となるプラグの解体サンプリングに関する具体的計画案について検討を実施した。
桜井 健; 根本 龍男; 大部 誠; 中野 正文; 小林 圭二*; 宇根崎 博信*
JAERI-M 93-153, 50 Pages, 1993/08
高速炉臨界実験装置FCAにおいてU核分裂率とU捕獲反応率の絶対値およびこれらの反応率比を箔放射化法で測定するために、ゲルマニウム半導体検出器の校正実験を行い、実効的な線計数効率を求めた。各計数効率の決定は、互いに独立な2種類の校正手法を使用して行った。校正に大きな系統誤差が含まれないことを検証するために、得られた計数効率間の比較を行った。U核分裂率に関しては、核分裂計数管を使用する校正手法と熱中性子断面積に基づく校正手法を適用した。U捕獲反応率に関しては、Am-Np線源を使用する校正手法と熱中性子断面積に基づく校正手法を適用した。相互比較実験の結果として、各反応率の絶対値を測定するため計数効率に関しては、校正手法間で1.5%以内の一致が得られた。反応率比を測定するための計数効率比に関しては、校正手法間で1%以内の一致が得られた。
岡嶋 成晃; 成田 正邦*; 小林 圭二*
Annals of Nuclear Energy, 14(12), p.673 - 676, 1987/12
被引用回数:2 パーセンタイル:39.83(Nuclear Science & Technology)原子炉の低出力計をFeynman-法を用いて較正するには、1点炉近似より求められた出力と空間補正因子であるg因子との積より求められる。
板倉 慶次*; 黒田 康雄*; 菅 福彦*; 小林 慎一郎*; 小木 勝美*; 西嶋 直孝*; 佐藤 輝義*
PNC TJ121 79-03, 111 Pages, 1979/02
再処理工程で発生するn-ドデカン-リン酸トリブチルを主成分とする廃溶媒から減圧蒸留法によるリン酸トリブチルの回収法について、非放射性の模擬溶液を用いた基礎試験および中規模試験を行なった。中規模試験装置の蒸留塔は内径84.9mmであり、6mmマクマホンパッキングを1000mmH充填したものである。その結果、次のようなことが判明した。(1)リン酸トリブチル-リン酸ジブチル溶液からリン酸トリブチルをほぼ全量回収することが可能である。その蒸留操作条件は次のようである。・圧力: 4 10mmHg、還流比: 1/2、平均蒸気速度: 700kg/m・h、(2)回収したリン酸トリブチルの品質は次のようである。比重: 0.978 at 20/20、酸度: 0.0006 mole/kg、n-CHOH: 0.23w/w%、加熱減量: 0.464w/w% at 105, 3h
小林 秀治; 成瀬 恵次; 平子 一仁; 澤崎 浩昌; 後藤 健博; 小幡 行史; 松井 一晃
no journal, ,
高速増殖原型炉もんじゅは、ナトリウムを冷却材とする高速炉として日本で初めて廃止措置を実施する。この廃止措置は、2018年から開始され、約30年を経て、4段階の工程により完了する予定である。廃止措置第1段階は、「燃料体取出し期間」として2次系ナトリウムの抜取り及び炉心内の燃料体の燃料池への移動・貯蔵を行うとともに、建屋・設備等の汚染分布に関する評価を行う。廃止措置第2段階においては、「解体準備期間」としてナトリウム機器の解体準備のために炉心内のしゃへい体等の燃料池への移動・貯蔵、ナトリウムの搬出、水・蒸気系発電設備の解体撤去及び引き続き建屋・設備等の汚染分布に関する評価を行う。廃止措置第3段階は、「廃止措置期間I」としてナトリウム機器の解体撤去、使用済み燃料の搬出及び引き続き水・蒸気系発電設備の解体撤去を行い、最終第4段階「廃止措置期間II」において管理区域の解除と建屋等の解体撤去を実施する。本稿においてはもんじゅの廃止措置の全体概要ともんじゅ廃止措置第1段階の実績並びに現在取り組んでいる廃止措置第2段階の詳細について述べる。
近藤 正剛*; 小潟 慶司*; 小林 仁*; 長谷 純宏; 横田 裕一郎
no journal, ,
ユリは、我が国における切り花の粗生産額でキク,バラについて第3位の地位を占め、球根出荷量でもチューリップに次ぐ第2位であり、園芸植物として重要な花卉である。ユリの不稔化を目的として、組織培養系とイオンビーム照射を組合せた突然変異育種を行い、ユリのカルスにイオンビームを照射し、カルスの増殖に与える影響を調査した。その結果、ユリへの変異処理に適したイオンビーム照射条件は、0.2から0.6Gyの50MeVヘリウム、あるいは、0.25から0.5Gyの100MeVヘリウムであると推察された。
下村 浩司*; 竹永 秀信; 筒井 広明*; 三又 秀行*; 飯尾 俊二*; 三浦 幸俊; 谷 啓二; 久保 博孝; 平塚 一; 市毛 尚志; et al.
no journal, ,
JT-60Uにおいて、燃焼プラズマの制御性を調べるため、中性粒子ビーム加熱をDD中性子発生率に比例した自己加熱模擬グループと帰還制御により蓄積エネルギーを一定に保つ外部加熱模擬グループに分けたロジックを適用した。核融合出力Q10-30程度の燃焼プラズマの自律性をELMy Hモード及び内部輸送障壁(ITB)を有する負磁気シアプラズマにおいて模擬した場合に、同ロジックによる燃焼制御が可能であることを明らかにした。しかしながら、負磁気シアプラズマでは外部加熱模擬ユニットに激しい変動が起こった。これは実際のDT炉でITBを有する負磁気シアプラズマを適用した場合の難制御性を示していると考えられる。この物理的要因を解明するため、1.5次元輸送解析による数値シミュレーションを行った。熱拡散係数にさまざまな物理的依存性を与え、観測された波形とシミュレーション波形を比較した。その結果、プラズマ蓄積エネルギーを一定に保つために必要な外部加熱模擬グループパワーの変動は、温度や密度,密度勾配などに依存した熱拡散係数の遅い変化では再現できないことがわかった。実験結果を再現するためには、加熱パワーに依存した熱拡散係数の早い変化が必要であることを明らかにした。
増田 亮; 三井 隆也; 伊藤 恵司*; 小林 康浩*; 北尾 真司*; 瀬戸 誠
no journal, ,
水素吸蔵材料の開発において有望視されている合金構造の一つにC15ラーベス構造がある。この構造の水素吸蔵材料は、これまでもX線回折や中性子回折等が行われ、四面体の格子間隙に水素が吸蔵されていることが明らかになっている。SmFeはこの構造の水素貯蔵材料の一つであるが、その水素化物にはラーベス相を保持した水素化物,より低対称な構造に変化した水素化物,水素誘起アモルファス化した水素化物という3種が知られている。これらの水素化物について、Sm, Fe双方についてより微視的観点からの知見を得るため、Sm放射光核共鳴散乱実験及びFeによるメスバウアー分光実験を行い、その構造とSm, Fe双方における局所磁性の関係について検討を行った。
増田 亮; 三井 隆也; 伊藤 恵司*; 小林 康浩*; 北尾 真司*; 瀬戸 誠
no journal, ,
C15ラーベス構造は水素吸蔵材料の開発において有望と考えられている合金構造である。SmFeはこの構造の水素吸蔵材料であり、同時に磁気異方性が大きいことでも知られている。これまで、非水素化物については、X線・中性子回折等にて構造が、磁化率測定・NMR等にて磁性が調べられている。また、水素化物については、C15構造・より低対称性の構造・非晶質の3種類が存在するが、X線・中性子回折等にて水素吸蔵状態が研究され、水素の吸蔵位置が四面体の格子間隙であることが明らかになっている。われわれは、水素吸蔵によるSm, Fe双方の電子状態の変化を調べるべく、Feメスバウアー測定及びSm放射光核共鳴散乱測定を行っている。2009年春の日本物理学会では、従来のRIによるSmメスバウアー分光で上限では評価のみだった常温でのSm核位置磁場について、エネルギー分解能の高い放射光核共鳴散乱法にてその値を評価した旨を報告した。今回は、3種の水素化物に対する測定結果について報告した。非水素化物と比較した、各種の水素化物におけるFeの局所磁性の増減とSmの局所磁性の増減は常に同じ挙動をするわけではなかった。
岡崎 伸生; 玉田 太郎; 三浦 裕*; Feese, M. D.*; 加藤 優*; 米田 俊浩*; 竹原 恭子*; 小林 和男*; 近藤 恵二*; 黒木 良太
no journal, ,
酸性,高温下で生息する古細菌には、可溶性澱粉から直接トレハロースを生成する高効率なシステムが存在する。このシステムには2つの酵素が働いており、-アミラーゼファミリーに属するグリコシルトランスフェラーゼ(Glycosyltransferase; GTSase; EC 2.4.1.25)が、マルトオリゴ糖の末端2糖の分子内転移を行い、基質還元末端部位の-1,4グリコシド結合を,-1,1結合に変換する。生成物であるマルトオリゴシルトレハロースは-アミラーゼ(Glycosyltrehalose trehalohydrolase; GTHase; EC 3.3.1.1)により加水分解され、最終生成物であるトレハロースが切り出される。われわれは古細菌Sulfolobus shibatae DSM5389由来GTSase及びSulfolobus solfataricus KM1由来GTHaseを基質との複合体状態で結晶化を行い、SPring-8で測定したデータを用いて立体構造を明らかにした。
増田 亮; 三井 隆也; 伊藤 恵司*; 榊 浩司*; 榎 浩利*; 中村 優美子*; 小林 康浩*; 北尾 真司*; 瀬戸 誠
no journal, ,
We here report the recent Mssbauer study on the hydrides of C15 RFe compounds (R=Sm,Gd). We studied the change of the local electronic states induced from the hydrogenation of SmFe, by the Mssbauer spectroscopy with Fe and nuclear resonant forward scattering (NFS) of synchrotron radiation (SR) by Sm. The latter was performed at BL11XU of SPring-8. The results can be interpreted by the effect of hydrogenation, i.e. the lattice expansion, the electron-rearrangement, and the resultant weakening of the interaction between Sm and Fe. Also, we introduce a hydrogen-atmospheric furnace for the SR Mssbauer measurement installed in BL11XU; It is developed for the "in-situ" Mssbauer study on hydrogenation and dehydrogenation process. A feasibility study on the in-situ Fe-Mssbauer study in dehydrogenation process of c-GdFeH is reported.
横堀 伸一*; 小林 憲正*; 三田 肇*; 薮田 ひかる*; 中川 和道*; 鳴海 一成; 林 宣宏*; 富田 香織*; 河口 優子*; 清水 康之*; et al.
no journal, ,
現在準備を進めている国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟(JEM)の曝露部での宇宙実験「有機物・微生物の宇宙曝露と宇宙塵・微生物の捕集(たんぽぽ)」の中の、微生物と有機物の宇宙曝露実験についてその進行状況を報告する。微生物宇宙曝露実験は、生物の長期宇宙生存可能性の検討、有機物宇宙曝露実験は、宇宙起源の生命の起原に関連する有機物の宇宙での変成を検討する。微生物、有機物の双方について、宇宙曝露サンプルをほぼ選定を終え、宇宙曝露実験に対する地上対照データの収集を引き続き進めている。また、これらのサンプルの宇宙曝露方法についても、検討を行っている。