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論文

Electronic structure of EuAl$$_4$$ studied by photoelectron spectroscopy

小畠 雅明; 藤森 伸一; 竹田 幸治; 岡根 哲夫; 斎藤 祐児; 小林 啓介*; 山上 浩志; 仲村 愛*; 辺土 正人*; 仲間 隆男*; et al.

Journal of the Physical Society of Japan, 85(9), p.094703_1 - 094703_6, 2016/09

 被引用回数:13 パーセンタイル:62.55(Physics, Multidisciplinary)

The electronic structure of a divalent $$mathrm{Eu}$$ compound EuAl$$_4$$, which shows the charge density wave transition at $$T_{mathrm{CDW}} = 140~mathrm{K}$$, was studied by the hard X-ray angle-integrated photoelectron spectroscopy (HAXPES) and the soft X-ray angle resolved photoelectron spectroscopy (ARPES). The valence band and core-level spectra obtained by the HAXPES are consistent with the divalent nature of Eu atoms in EuAl$$_4$$. Furthermore, the Fermi surface as well as the band structure in the vicinity of the Fermi Energy ($$E_{rm F}$$) of EuAl$$_4$$ are very similar to those of its isostructural divalent $$mathrm{Sr}$$ compound SrAl$$_4$$, which does not have $$4f$$ electrons. These suggest that Eu atoms are divalent in EuAl$$_4$$, and $$4f$$ electrons are completely localized with $$mathrm{Eu}~4f^7$$ electronic configuration in the ground state. The ARPES spectra measured along the $$Gamma$$-$$(Sigma)$$-Z high-symmetry line did not show significant temperature dependences above and below $$T_{mathrm{CDW}}$$ within the energy resolution of $$80-90~mathrm{meV}$$. Moreover, the Fermi surface mapping along the $$k_z$$ direction showed that both of EuAl$$_4$$ and SrAl$$_4$$ have highly three-dimensional electronic structures, suggesting that the nesting of Fermi surface is not straightforward. The Fermi surface and band structure of SrAl$$_4$$ were well explained by the band-structure calculation based on the local density approximation.

論文

Nondestructive elemental depth-profiling analysis by muonic X-ray measurement

二宮 和彦*; 久保 謙哉*; 長友 傑*; 髭本 亘; 伊藤 孝; 河村 成肇*; Strasser, P.*; 下村 浩一郎*; 三宅 康博*; 鈴木 栄男*; et al.

Analytical Chemistry, 87(9), p.4597 - 4600, 2015/05

 被引用回数:28 パーセンタイル:71.03(Chemistry, Analytical)

Elemental analysis of materials is fundamentally important to science and technology. Many elemental analysis methods have been developed, but three-dimensional nondestructive elemental analysis of bulk materials has remained elusive. Recently, we developed a nondestructive depth-profiling elemental analysis method after a decade of research. This new method utilizes a new type of probe; a negative muon particle and high-energy muonic X-rays emitted after the muon stops in a material. We performed elemental depth profiling on an old Japanese gold coin (Tempo-Koban) using a low-momentum negative muon beam and successfully determined that the Au concentration in the coin gradually decreased with depth over a micrometer length scale.

論文

Multi-point strain measurement using FBG-OTDR optical fiber sensor

猿田 晃一; 小林 喬郎*

EUR-26577-EN, p.490 - 496, 2014/07

Fiber Bragg gratings (FBGs) are one of the promising sensor elements for structural health monitoring due to multi-point sensing capability of strain with a high sensitivity and spatial resolution. While current FBG strain sensors based on wavelength domain have been established and found a variety of applications, the number of FBGs in a single sensing arm is in practice limited up to several tens. This number of FBGs is insufficient to develop effective structural health monitoring systems by taking full advantage of multiplex capability of FBG sensors. We report a design and experimental demonstration of FBG strain sensor based on optical-time domain reflectometry (FBG-OTDR). In the presented method strain is measured as a change in the optical power reflected from FBGs, and each FBG signal is separated in time domain. Thus the number of FBGs is not limited by the spectrum range of the light source and the grating bandwidth. The experimental results show that 50 sensing points in a single sensing arm can be measured with an rms error of less than 1 microstrain.

論文

Design of monitoring system of high temperature piping system by heat resistant fiber Bragg grating

島田 幸洋; 西村 昭彦; 吉川 将成*; 小林 喬郎*

Journal of Laser Micro/Nanoengineering, 5(1), p.99 - 102, 2010/02

 被引用回数:7 パーセンタイル:36.56(Nanoscience & Nanotechnology)

超短パルスレーザー加工によってファイバーブラッググレーティングの製作加工がなされた。その加温前後の特性が測定された。反射スペクトルは600$$^{circ}$$C, 1時間の加温前後で大きな違いはなかった。一本のファイバー内に3個のFBG構造が作成されて、多点計測の可能性を示した。このような高温耐性のあるファイバーブラッググレーティングセンサと波長可変光源の組合せは、原子力発電所における冷却配管の状態監視における強力な手段となることを示した。

論文

耐熱FBGを用いた高速炉プラント健全性監視システムの開発; 耐熱FBGのひずみ計測性能評価

猿田 晃一; 月森 和之; 島田 幸洋; 西村 昭彦; 小林 喬郎*

日本保全学会第6回学術講演会要旨集, p.219 - 222, 2009/08

フェムト秒レーザを使用してシングルモード光ファイバのコアに形成した耐熱fiber Bragg grating(FBG)のひずみ計測性能の評価を行った。耐熱FBGとひずみゲージを金属片に取り付け、4点曲げ法によって負荷を与えてBragg波長シフトとひずみ量を計測した。Bragg波長は、開発したBragg波長決定アルゴリズムによりスペクトラム強度を重み付けに利用して求めた。市販されている常温用FBGセンサとの比較実験の結果、耐熱FBGのひずみ感度は0.34pm/$$mu$$$$varepsilon$$であり、常温用FBGセンサの約1/4の感度であったが、実験値の標準偏差から推定したひずみ計測精度は、$$pm$$3$$mu$$$$varepsilon$$となり、開発したアルゴリズムを用いることにより、常温用FBGセンサの精度$$pm$$2$$mu$$$$varepsilon$$と同程度の精度が得られることが示された。

論文

Absolute calibration of imaging plate for GeV electrons

中新 信彦*; 近藤 公伯; 薮内 俊毅*; 辻 和樹*; 田中 和夫*; 鈴木 伸介*; 安積 隆夫*; 柳田 謙一*; 花木 博文*; 小林 尚志*; et al.

Review of Scientific Instruments, 79(6), p.166102_1 - 066102_3, 2008/06

高エネルギー電子線の検出器として利用されるイメージングプレートの絶対感度較正を行った。GeV領域に感度較正範囲を広げるべくSPring-8の入射用ライナックを利用した。この結果、従来の100MeVまでの感度が1GeVまで広げられた。

報告書

地層処分技術に関する知識基盤の構築; 平成18年度報告

梅田 浩司; 大井 貴夫; 大澤 英昭; 大山 卓也; 小田 治恵; 亀井 玄人; 久慈 雅栄*; 黒澤 英樹; 小林 保之; 佐々木 康雄; et al.

JAEA-Review 2007-050, 82 Pages, 2007/12

JAEA-Review-2007-050.pdf:28.56MB

本報告書は、2006年度(平成18年度)の地層処分技術に関する各々のプロジェクトにおける研究開発の現状とトピック報告を示した年度報告書である。

論文

ウラン資源の見通しと課題

小林 孝男

電気評論, 92(11), p.16 - 20, 2007/11

ウランスポット価格が乱高下しているが、小規模の取引で決まるスポット価格は必ずしもウラン需給状況の実態を反映しておらず、ウラン資源の長期的将来を見通すためには、原子力発電容量の見通し、世界のウラン資源量,探鉱・開発動向,二次供給ウランなどの本質的な要因を分析することが必要である。レッドブックやWNAによると、原子力発電容量は今後2030年頃まで着実に成長すると予想されており、2025年のウラン需要は現在の6.7万tU/年から10万tU/年に増大すると見込まれている。レッドブック2005は世界の発見ウラン資源量は474万tUと報告しており、量的には十分であるが、さらなる資源発見の努力が必要である。現在、ウラン探鉱開発活動は世界中で活発に行われており、2015年頃までにはウラン需要と同じ規模まで生産容量が拡大する見通しである。しかし、実際の生産規模は生産容量の9割以下なので、当分のあいだ二次供給ウランが必要な状況は継続する。2020年以降は次々と主要な既存鉱山の鉱量枯渇が始まるので、将来を見通して新しい鉱床を追加発見し、タイムリーにウラン資源開発を行っていくことが不可欠である。

論文

ウラン探鉱ルネッサンスに向け長期的戦略を

小林 孝男

エネルギーレビュー, 27(9), p.7 - 10, 2007/09

ウラン価格の上昇に伴い世界は1970年代後半以来のウラン探鉱ブームを迎えている。30年前の探鉱ブームは、原子力発電の成長見込みが予想を大きく下回りウラン価格が急落しブームは一過性に終わってしまったが、今回のウラン需給の背景は当時と大きく異なっており、ウラン需要は長期的な成長が予測される。需要急増見通しの中、世界の主要なウラン生産センターでは鉱山拡張や新規開発計画が進められ、またカナダ,オーストラリアを中心とするジュニアカンパニーにより、世界中で新たなウラン探鉱開発活動が活発になってきている。第二次ウラン探鉱ブームの特徴は、ジュニアカンパニーに牽引されていることであり、ほとんどのプロジェクトは1970$$sim$$1980年代に鉱床が発見・調査後、放置されていたものが復活されたものである。20年以上の長期を見通した場合、新規のウラン資源を追加発見していくことが重要であり、このためには長期的な戦略を持った多くの企業が生き残り、少なくなった探鉱技術者・鉱山開発技術者を育成し、多様な形でタイムリーに資源発見と開発を行っていくことが望まれる。

論文

${it Ab initio}$ study of ultrafast photochemical reaction dynamics of phenol blue

小林 高雄*; 志賀 基之; 村上 明徳*; 中村 振一郎*

Journal of the American Chemical Society, 129(20), p.6405 - 6424, 2007/05

 被引用回数:11 パーセンタイル:41.78(Chemistry, Multidisciplinary)

フェノールブルー(PB)はインドアニリン系染料の主要部をなしている物質である。最近の過渡吸収スペクトルの実験によれば、PBは光励起のあと数百フェムト秒で基底状態に回復することがわかってきた。この研究では、PBの超高速光反応の反応機構をサーフェスホッピング法による非断熱的な第一原理分子動力学シミュレーションによって明らかにした。

論文

ウラン資源の発見は容易か?

小林 孝男

原子力eye, 52(9), p.58 - 64, 2006/09

世界のウラン資源量,分布,企業別所有量,鉱山の生産開発動向・将来見通し等を分析し、ウラン需給見通しを行った。この結果、ウラン鉱山の拡張・新規開発は活発に進められており、今後20年程度の比較的近い将来を見た場合のウラン需給には大きな問題がないことがわかった。一方、世界のウラン鉱床の発見量と発見年,探鉱費用などを分析した結果、最近のウラン鉱床発見効率は著しく低下しており、鉱床発見効率の低下には技術的な問題が関係していることが示唆された。鉱床発見の困難性に加え、鉱床発見から生産までのリードタイムは平均20年と長いことなどから、長期的将来においては、低コストのウラン資源がタイムリーに発見されずウラン価格が高騰する可能性が懸念される。ウラン資源はもとよりエネルギー資源に乏しい我が国としては、今後とも長期購入においては供給国の多様化に努めるとともに、自主開発輸入の比率を高める努力が必要である。また、自国のウラン資源ともいえる核燃料サイクル技術を確立し、海外依存を極力減らす努力も必要である。

論文

Remote monitoring of airborne asbestos particles using laser-induced fluorescence imaging

大図 章; 江坂 文孝; 川北 裕司*; 岡本 隆太*; 今城 勝治*; 小林 喬郎*

Reviewed and Revised Papers Presented at the 23rd International Laser Radar Conference (ILRC-23), p.107 - 108, 2006/07

アスベストからのレーザー誘起蛍光を画像計測することにより浮遊アスベスト粒子の可視化計測を実証した。波長266nmの紫外パルスレーザー光を密閉容器内の浮遊アスベストに照射し、アスベストから発する蛍光をローパスフィルターが備え付けられた高速ゲート機能付IICCDカメラで観測することにより一つの画像内に浮遊する多数のアスベスト粒子をまとめて可視化することができた。この画像から画像処理により浮遊アスベストの個数やサイズを導出することが可能である。この技術は、大気中の浮遊アスベスト濃度のリモートモニタリング技術として役に立つと期待される。

報告書

海外ウラン資源探査 -探査技術とりまとめ-

飯田 義正; 伊藤 洋昭; 笹尾 英嗣; 鶴田 忠彦; 永島 礼二; 三谷 稔; 小林 孝男

JNC TN7410 2001-007, 330 Pages, 2001/03

JNC-TN7410-2001-007.pdf:30.03MB

1998(平成10)年10月、動燃事業団からサイクル機構への改組に伴い、海外ウラン探鉱の業務は整理事業となり、2002(平成14)年9月30日までに、その業務を終了することとなった。本書は動燃事業団のウラン探鉱活動によって得られた成果の集大成として作成したものである。現在、低迷するウラン市況を反映して、ウラン探鉱を専門とする技術者は、我が国にはほとんど残されていない。しかし、2010年代以降には、各種調査の必要性が再認識されると予想される。本書は、10$$sim$$20年後にウラン探鉱を始めるであろう技術者に役に立つタイムカプセルとなることを意図して編集したものである。ウラン資源探査とそれに関係する諸情勢は、30年程の短い期間に大きく変化してきた。このため、例えば20年前あるいは10年前に書かれたウラン資源探査に関する知識や見解は、現在では故事となっている場合が少なくない。ある時代には重要であった技術も、現在では利用されなくなっていることも多い。本書の作成にあたっては、今後20年間は利用価値を見失わないことを最終目標に、可能な限り最新の情報を収録した。また、なるべく歴史的な概念と今後の見通しが得られるような内容とすることに努めた。第II章では、ウラン資源探査に関連する情報及びその歴史や特性について、様々な角度から概観する。第IIIでは、今後とも探査対象として重要と考えられる地域について、それぞれの地域ごとに異なる地質や鉱床の特質及びこれらが反映された各地域特有のウラン探査手法に概要を取りまとめた。なお、他社との共同調査及び移転、売却したプロジェクトのデータ等についてはそれぞれの契約書の規定や守秘義務等から掲載することができないため、本章の内容は既に公表されている文献や資料に基づいている。第IVでは、カナダとオーストラリアを対象として、探査に係わる政策・法規あるいは探査を行う上での実務的な内容を取りまとめた。最後に付録として、動燃事業団として行ってきた海外(調査)探鉱活動の位置づけ、変遷、年表、並びに関係文献リストを付した。本書は、動燃事業団の海外探鉱活動の記録として最終のものとなる。

報告書

高温工学試験研究炉の燃料体からの$$gamma$$線測定; 方法と結果

藤本 望; 野尻 直喜; 高田 英治*; 山下 清信; 菊地 孝行; 中川 繁昭; 小嶋 崇夫; 梅田 政幸; 星野 修; 金田 誠*; et al.

JAERI-Tech 2001-002, 64 Pages, 2001/02

JAERI-Tech-2001-002.pdf:3.64MB

HTTRの炉心内の情報を得ることを目的として、炉心から燃料体を取り出し再装荷する過程での燃料体からの$$gamma$$線の測定を行った。測定は、燃料体が通過する床上ドアバルブに設置したGM管及びCZT半導体検出器と、スタンドパイプ室に設置したエリアモニタで行い、炉内のウラン濃縮度配分の対称性を考慮して4カラムの燃料体計20体について行った。測定の結果GM管及びCZT検出器による測定では、各カラムでの軸方向の相対分布は解析とほぼ一致したが、炉心上部では解析値が高く、炉心下部では低くなった。エリアモニタによる測定でも軸方向の分布を測定することができた。さらにカラム間の比較も行った。今後は測定結果について詳細な解析・評価を行い、炉内出力密度分布等の評価精度の向上に役立てる予定である。

論文

Soft X-ray beamline specialized for actinides and radioactive materials equipped with a variably polarizing undulator

横谷 明徳; 関口 哲弘; 斎藤 祐児; 岡根 哲夫*; 中谷 健; 島田 太平; 小林 秀樹*; 高雄 勝*; 寺岡 有殿; 林 由紀雄; et al.

Journal of Synchrotron Radiation, 5, p.10 - 16, 1998/00

 被引用回数:87 パーセンタイル:96.77(Instruments & Instrumentation)

日本原子力研究所は、西播磨地区に完成した大型放射光施設(SPring-8)に、ウラン等のアクチノイド系列物質を含む非密封RI試料も取り扱うことができる、軟X線放射光ビームライン(BL23SU)を建設中である。本ビームラインの特徴のひとつは、ビームラインをSPring-8リング棟に接する形で建てられたRI実験棟まで延長し、このRI棟内に光電子分光装置等を設置してビーム利用実験を行うことである。光源として原研が独自に開発を進めてきた、直線偏光・左右の円偏光を任意に切り替えることが可能な可変偏光アンジュレーター(APPLEII)を、また分光器として不等刻線間隔型回折格子を採用し、またビームラインの各所にRIの飛散を防止・モニターするための機器(RIポートや連断バルブ等)を設けた。さらに通常ホールに化学・生物研究用ステーションも設置し、多面的なビーム利用を行う予定である。

報告書

サスカチワン州におけるウラン鉱業税制の概要

小林 孝男

PNC TN1510 97-001, 56 Pages, 1997/05

PNC-TN1510-97-001.pdf:2.94MB

動燃はカナダ・サスカチワン州に有望なウラン探鉱プロジェクトを有しており、2$$sim$$3のプロジェクトは、2010年前後の生産を目指して開発に向かう可能性が高いと考えられる。2000年初頭の民間移転を視野に入れて、関連会社間の商取引上の税金面での問題を明らかにし、また、予備的経済性評価の基礎資料とするため、カナダDeloite Touche社に委託し、「サスカチワン州におけるウラン鉱業税制」の調査を行った。本書はその報告書の邦訳である。

論文

Biological effect of penetration controlled irradiation with ion beams

田中 淳; 清水 隆志*; 菊地 正博; 小林 泰彦; 山下 孝生*; 渡辺 宏

JAERI-Conf 97-003, p.323 - 326, 1997/03

イオンビームを用いた深度制御照射技術の確立と、これを用いた細胞への照射効果を調べた。タンデム加速器に接続された深度制御細胞照射装置を用いて、照射窓からの距離を変化させてイオンの打ち込み深度を制御した。RCDフィルム及びCR-39フィルムを用いた結果から、照射距離を変化させることにより、細胞中のイオン打ち込み深度を1$$mu$$m$$sim$$30$$mu$$mまで直線的に制御できることが分かった。次に、これを用いてタバコ花粉細胞への打ち込み深度を変化させて、イオンビーム照射時にのみ観察される漏出花粉頻度を調べた。その結果、打ち込み深度の浅い(3$$sim$$4$$mu$$m)照射により漏出花粉が頻度高く観察された。このことは、イオンビームの細胞への打ち込み深度を制御することにより、細胞外殻に局所的に損傷を誘発することができることを示唆している。

報告書

準周期アンジュレータの製作と磁場測定

小林 秀樹*; 大橋 健*; 佐々木 茂美; 島田 太平; 高雄 勝*; 橋本 真也*; 宮原 義一

JAERI-Tech 96-014, 14 Pages, 1996/03

JAERI-Tech-96-014.pdf:0.75MB

放射光を発生する装置である挿入光源装置において、整数次の高調波を発生しない新型のアンジュレータを製作した。従来のアンジュレータとは異なり、本装置から得られる放射光の高調波は非整数次となるため、光学系で高調波を取り去ることが容易となる。本アンジュレータの発生する磁場は準周期的に分布している。磁気回路部は準周期的に配置された永久磁石とアルミ製スペーサによって構成された。装置組立後,ホール素子による磁場測定を行い、所定の磁場分布を得るために磁場調整を行った。得られた磁場分布から計算された放射光エネルギーは設計時の値に一致し、高調波は基本波の非整数次となった。

報告書

SPring-8 原研軟x線ビームライン用挿入光源の磁場解析

小林 秀樹*; 佐々木 茂美; 島田 太平; 高雄 勝*; 横谷 明徳; 宮原 義一

JAERI-Tech 96-013, 32 Pages, 1996/03

JAERI-Tech-96-013.pdf:1.18MB

大型放射光施設SPring-8に設置される原研軟X線ビームライン用挿入光源の設計検討として、発生磁場および得られる放射光に関する計算を行った。この挿入光源は平面型可変偏光アンジュレータ(APPLEタイプ)であり、4列の磁石列を相対的に位相駆動することにより、水平直線偏光、垂直直線偏光、楕円偏光、左右円偏光の放射光を発生することができる。本装置では左右円偏光切換えを1Hzの高速で行うことができる。左右円偏光切換えを高速で行う上で負荷となる磁石の吸引力反発力を計算した結果、その力はギャップ、位相差とともに大きく変化することが分かった。また、種々の影響によって起こる磁場分布のひずみが、放射光にどのような影響をもたらすかを調べた。必要とする放射光エネルギーを発生するための装置仕様を明示した。

論文

Conceptual design of quasiperiodic undulator

佐々木 茂美; 小林 秀樹*; 高雄 勝*; 宮原 義一; 橋本 真也*

Review of Scientific Instruments, 66(2), p.1953 - 1955, 1995/02

 被引用回数:12 パーセンタイル:69.05(Instruments & Instrumentation)

従来のアンジュレータは周期磁場中で電子を蛇行させ放射光を発生するため、原理的に整数次の高調波を発生することがさけられない。我々は最近アンジュレータの磁気回路に準周期という概念を導入し、非整数次の高調波を発生するアンジュレータが実現出来る可能性を示唆した(S.Hashimoto,S.Sasaki:JAERI-M 94-055)。我々は今回この準周期アンジュレータの現実的磁気回路を想定して電子軌道を計算し、放射光スペクトルを導出した。その結果、本アンジュレータは非整数次の高調波を発生することが明らかになった。また本アンジュレータからの放射光強度も、従来型アンジュレータに比較して遜色ないことも明らかになり、十分実際の使用に耐えると期待される。

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