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辻村 憲雄; 小松崎 賢治; 篠原 邦彦; 森田 卓; 百瀬 琢麿
PNC TN8410 97-430, 20 Pages, 1997/12
個人被ばく管理に使用している熱蛍光線量計(TLD)の感度の均一性を維持するため、安全管理別棟に設置しているTLD自動照射装置を用いて全数のTLDについての感度検査を毎年実施している。この装置は内蔵した2個のCs線源により一定の値の線量を照射するもとであるが、その際のTLDの感度検査のための基準量は、東海事業所の基準である計測機器校正施設Cs校正場で照射した基準量との比較測定により年一回評価されている。本報告では、これまで実施してきたTLD自動照射装置による感度校正基準量の評価結果ととりまとめ、運用上の注意点等を整理するとともに、その位置付けを明確化した。また、線源の減衰に伴いこれまでのTLDの自動供給速度を変更する必要が生じてきたため、条件を変更した場合での感度校正基準量を評価した。
辻村 憲雄; 森田 卓; 小松崎 賢治; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦
PNC TN8410 97-274, 29 Pages, 1997/09
平成8年度に実施したTLDバッジ用のTLD線量計のゼロ点線量検査の結果を基に、購入年度毎にゼロ点線量の平均値、分布の幅、合格割合等を詳細に調べた。その結果、TLDバッジの実運用を開始した昭和5759年度に購入したTLD線量計のホウ酸リチウムTLDの平均ゼロ点線量の値は2540Sv相当程度、平成8年度に新規購入したホウ酸リチウムTLDについては10Sv相当を超えない程度であることが分かった。この結果を基に、製造年度別にゼロ点線量差引補正値を定め測定値に適用した場合と製造年度に関係なく一律のゼロ点線量差引補正値を適用した場合とで、低線量域における線量評価値の評価精度を比較した。その結果、製造年度別に適切な補正をすることで、製造年度間のゼロ点線量の相違に関係なく低線量域における線量評価値の一様性が向上した。
辻村 憲雄; 森田 卓; 小松崎 賢治; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦
PNC TN8410 97-268, 29 Pages, 1997/08
平成68年度に実施したTLDの定期感度検査の結果を基に、個々のTLDについて感度の固体差を補正する係数(感度補正係数)を定め、それを各年度に実施したTLDの定期感度検査の結果に適用した。その結果、TLD全数の感度分布の幅が、ホウ酸リチウム系TLD、硫酸カルシウムTLDについて、それぞれ約10%約5%、約5%約2%まで小さくなることが分かった。また、個人被ばく管理業務で使用しているTLDの中から無作為にTLDを抽出して既知量の放射線を照射し、その測定値に上記の感度補正係数を適用した結果、同様の補正効果が得られ、感度補正係数の実務への適用性を確認した。
辻村 憲雄; 江尻 明; 小松崎 賢治; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦
PNC TN8410 97-256, 15 Pages, 1997/07
東海事業所では個人被ばく管理業務に使用するTLDについて、定期的なTLDの外観検査や性能試験を実施し、TLDの正常性を確認するとともに被ばく線量評価値の信頼性の確保に努めている。本報告書では、昭和62年度から平成8年度に亘って実施した定期品質管理試験の結果のうち、TLDバッジ用のTLD線量計の試験結果をとりまとめ、品質管理基準に合格しないTLD数の推移、並びにその要因について調べた。その結果、合格基準を満たさないTLD線量計の割合は保有数量の年間平均2%であり、その要因の内訳の約60%は感度不良によるものであることが分かった。今後、TLDの新規更新計画を立案する上で貴重な知見が得られた。
辻村 憲雄; 江尻 明; 小松崎 賢治; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦
PNC TN8410 97-013, 14 Pages, 1997/01
現在、動燃事業団で個人被ばく管理業務に使用している熱蛍光線量計(TLD)の測定装置(リーダー)は、TLDの昇温に伴って放出される熱蛍光を光電子増倍管で検出し、光電子パルスとして計数するシステムである。光電子増倍管の前面には熱蛍光と同等の波長を持つ光だけを選択的に透過させる光学フィルターを配置し、S/N比を向上させている。本研究では、光学フィルターの材質と厚さを最適化し、その分光特性が従来のフィルターに比べてよりTLDの発光波長に近い素材で、かつ熱蛍光の透過率が大きい形状のフィルターをTLD自動リーダーに適用することで、熱蛍光の検出効率を約1.5倍に向上させた。
辻村 憲雄; 江尻 明; 小松崎 賢治; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦
PNC TN8410 97-002, 40 Pages, 1996/12
動燃事業団東海事業所では、昭和57年度より放射線業務従事者の個人被ばく管理にTLDバッジを使用しており、現在、約13,000個のTLD線量計を保有している。これら保有する全てのTLD線量計について、年一回の感度試験並びにゼロ点確認試験等を行いTLDの品質管理を行っているが、全てのTLDの感度は等しく揃っているわけではないため、ホウ酸リチウム系のTLDで約8%、硫酸カルシウムTLDでは約5%の感度の個体差を有しており、より精度の高い線量評価を行うにはTLDの感度の固体差を極力小さくする必要がある。本報告では、個々のTLDについて感度の固体差を補正する係数(感度補正係数)を実験的にあらかじめ定めておき、線量評価の段階で補正を加えることによって、線量評価精度を向上させる手法について検討した。その結果、ホウ酸リチウム系のTLDについては約5%、硫酸カルシウムTLDについては約2%まで、感度の固体差を低減させることが可能であることが判明した。また、現在実施しているTLD品質管理方法に関する問題点を摘出し、今後の検討課題としてとりまとめた。
野村 保; 二之宮 和重; 小松崎 賢治; 江尻 明
PNC TN8520 93-002, 191 Pages, 1993/03
東海事業所の外部被ばく管理には、TLDバッジ、TLD指リング線量計、TLD(UD-200S、UD-300P2)、ポケット線量計を使用している。それぞれの個数は、TLDバッジが、全身・用として約7700個、中性子用として約6600個、指リング用が、約2000個、TLD(UD-200S、UD-300P2)が、約1100個また、ポケット線量計が、約400個である。さらにこれらのTLD読取り装置として、自動TLD読取り装置2台、手動TLD読取り装置6台を管理している。これらの個人線量計、TLD読取り装置については、従来から納入時検査及び定期的な検査を実施してきたが、これまでの管理経験を踏まえて従来の品質管理内容を見直すとともに、TLD読取り装置が新型になったこと等により、これらの品質管理マニュアルを改定する。本マニュアルでは、さらにTLDの品質管理用プログラムの操作手順書と自動TLD読取り装置の月例点検時における加熱調整・感度校正を効率的に処理していくためのプログラムソフトの操作手順書についても見直したものをとりまとめた。なお、従来のマニュアル(PNC N8520 86-04)は、廃止する。