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梅田 浩司; 草薙 恵*; 古澤 明*; 宇井 忠英*
火山, 41(2), p.61 - 71, 1996/00
由布・鶴見火山群では,完新世に溶岩円頂丘の崩壊に伴う火砕流が発生したことが既存の現地調査によって明らかになっている。しかし,火砕流の発生した正確な時期や流下した方向,規模などは,未だ解明されていない。本研究では,別府湾で採取されたコア試料を対象に火山ガラスの抽出分析を行い,上記の活動に由来する火山灰層を同定することを試みた。この結果,コア試料中には,2枚の火山灰層準が認定することができ,このうちの一枚がガラス形態,屈折率などから上記の火砕流に伴う降灰によるものであることが明らかになった。また,この火山灰層の上位と下位の貝殻について14C年代測定を行ったところ本火山灰層の降灰年代(火砕流の発生年代)は約2500年前であることが判明した。海底堆積物を用いた火山灰調査は,陸上での現地調査では得られないような小規模の噴火現象を捉えることが可能であり,火山活動史を調査する上での