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小川 達彦; Labonnote, N.*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 567, p.165791_1 - 165791_20, 2025/10
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00原子力機構の汎用放射線輸送シミュレーションコードであるPHITSを、国際的な検討を経て策定された放射線遮蔽ベンチマーク実験アーカイブであるSINBADを用いて検証した。以前のSINBADを用いたPHITSベンチマークが主に陽子加速器の遮蔽実験に焦点を当てていたのに対し、本研究では、陽子、電子、イオン、およびパイオンによる二重微分中性子収量、放射化、残留線量、およびマイクロドシメトリック量などでベンチマークを行った。これにより、従来の検証では使われなかったモデルやデータベースが使用されるため、見過ごされていた問題点を発見した。PHITSの計算結果は一般的に実験データと概ね2倍以内の精度で一致し、遮蔽や燃焼計算に関しては再現性に影響するような問題はないことが示された。一方、核反応過程に起因する問題は、高エネルギーハドロンカスケードモデルで生じる残留核の角運動量が計算されない問題、同モデルがパイオン入射で中性子放出を計算する際に100MeV以下の中性子を過小評価する傾向、蒸発モデルが陽子過剰核を過小評価する傾向、および重イオン反応モデルが高エネルギーの二次中性子を過小評価することなどがあり、これらについて改良が必要であることが明らかになった。これらの結果を、今後のPHITSの改良指針としていく予定である。